講座詳細情報
申し込み締切日:2017-09-15 / その他教養 / 学内講座コード:17220024
都市空間を歩く
- 開催日
- 9月23日(土)、10月 7日(土)、10月14日(土)、10月21日(土)、10月28日(土)、11月 4日(土)、11月11日(土)、11月18日(土)、11月25日(土)
- 講座回数
- 9回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 23,000円
- 定員
- 35
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座趣旨】
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直してみたいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。第一線の研究者という贅沢な案内付きで。育ち、育てられ、気が付くと16年目、また新たなスタートです。慣れることなく、さらに〈進化〉を求めたいと思います。
【特記事項】
※フィールドワークに関わる費用は別途実費
※フィールドワークに伴う書類を別途ご提出いただきます(初回講義でご案内いたします)。
【講義概要】
第1回 9月23日(土) 城山三郎『鼠』を読む(1)
「経済小説の開拓者」と言われた城山三郎が亡くなって今年で十年。作品の副題にも掲げられた「鈴木商店焼打ち事件」を独自の視点で描いた城山渾身の作品を読み解きます。テキストは文春文庫。
第2回 10月 7日(土) フィールドワーク 城山三郎『鼠』を読む(2)
この作品の主要な舞台は関西ですが、主人公の金子直吉と密接な交流があった後藤新平の邸宅が建っていた麻布の地を歩きます。
第3回 10月14日(土) 城山三郎『鼠』を読む(3)
フィールドワークの成果をふまえ、この作品に描かれている近代東京の都市空間の意味を歴史学の視点から考察します。
第4回 10月21日(土) 湘南の少年―山川方夫「夏の葬列」(1)
戦争末期に少年時代を送り、戦後の混乱期に青年期を迎えた山川の文学を「湘南」という空間に焦点を合わせて読んでみます。テキストは集英社文庫『夏の葬列』。
第5回 10月28日(土) 湘南の少年―山川方夫「夏の葬列」(2)フィールドワーク
山川のテキストの舞台を歩きます(二宮または茅ヶ崎)。
第6回 11月 4日(土) 湘南の少年―山川方夫「夏の葬列」(3)
「海岸公園」など山川の湘南のテキストを広く全体的に考察してみます。
第7回 11月11日(土) 太宰治・富士と新宿 (1)
富士にはなぜ月見草がよく似合うのか。戦争期の日本という視点から「富嶽百景」を考察します。テキストは岩波文庫、新潮文庫(『走れメロス』)等に収録されています。
第8回 11月18日(土) フィールドワーク 太宰治・富士と新宿(2)
富士山信仰の名残を残す千駄ヶ谷・鳩森八幡神社の富士塚から、酒好きだった太宰治を愛でて新宿ゴールデン街を探索します。
第9回 11月25日(土) 太宰治・富士と新宿(3)
新宿にある文壇バー「風紋」を切り盛りした林聖子がモデルとなって登場する太宰治の短編小説「メリイクリスマス」を読みます。テキストはコピーで配布しますが、青空文庫でも読めます。
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直してみたいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。第一線の研究者という贅沢な案内付きで。育ち、育てられ、気が付くと16年目、また新たなスタートです。慣れることなく、さらに〈進化〉を求めたいと思います。
【特記事項】
※フィールドワークに関わる費用は別途実費
※フィールドワークに伴う書類を別途ご提出いただきます(初回講義でご案内いたします)。
【講義概要】
第1回 9月23日(土) 城山三郎『鼠』を読む(1)
「経済小説の開拓者」と言われた城山三郎が亡くなって今年で十年。作品の副題にも掲げられた「鈴木商店焼打ち事件」を独自の視点で描いた城山渾身の作品を読み解きます。テキストは文春文庫。
第2回 10月 7日(土) フィールドワーク 城山三郎『鼠』を読む(2)
この作品の主要な舞台は関西ですが、主人公の金子直吉と密接な交流があった後藤新平の邸宅が建っていた麻布の地を歩きます。
第3回 10月14日(土) 城山三郎『鼠』を読む(3)
フィールドワークの成果をふまえ、この作品に描かれている近代東京の都市空間の意味を歴史学の視点から考察します。
第4回 10月21日(土) 湘南の少年―山川方夫「夏の葬列」(1)
戦争末期に少年時代を送り、戦後の混乱期に青年期を迎えた山川の文学を「湘南」という空間に焦点を合わせて読んでみます。テキストは集英社文庫『夏の葬列』。
第5回 10月28日(土) 湘南の少年―山川方夫「夏の葬列」(2)フィールドワーク
山川のテキストの舞台を歩きます(二宮または茅ヶ崎)。
第6回 11月 4日(土) 湘南の少年―山川方夫「夏の葬列」(3)
「海岸公園」など山川の湘南のテキストを広く全体的に考察してみます。
第7回 11月11日(土) 太宰治・富士と新宿 (1)
富士にはなぜ月見草がよく似合うのか。戦争期の日本という視点から「富嶽百景」を考察します。テキストは岩波文庫、新潮文庫(『走れメロス』)等に収録されています。
第8回 11月18日(土) フィールドワーク 太宰治・富士と新宿(2)
富士山信仰の名残を残す千駄ヶ谷・鳩森八幡神社の富士塚から、酒好きだった太宰治を愛でて新宿ゴールデン街を探索します。
第9回 11月25日(土) 太宰治・富士と新宿(3)
新宿にある文壇バー「風紋」を切り盛りした林聖子がモデルとなって登場する太宰治の短編小説「メリイクリスマス」を読みます。テキストはコピーで配布しますが、青空文庫でも読めます。
備考
【教材】
レジュメ資料+テキスト
※テキストの一部は各自購入願います。
※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
レジュメ資料+テキスト
※テキストの一部は各自購入願います。
※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 佐藤 義雄 |
---|---|
肩書き | コーディネータ・明治大学文学部教授 |
プロフィール | 1948年長野県生まれ。東京教育大学大学院修了。都市・都市文化と文学の交錯を視座にして日本近代文学の読み換えを行っている。編著にこの講座の成果をまとめた『都市空間を歩く』(第1輯・第2輯、リバティアカデミーブックレット)、単著に『文学の風景 都市の風景』(蒼丘書林)、近著に『昭和文学の位相1930-1945』(2014 雄山閣)がある。 |
名前 | 大石 まどか(A) |
---|---|
肩書き | - |
プロフィール | 都市空間を歩くフィールドワークアルバイト |
名前 | 長沼 秀明 |
---|---|
肩書き | 明治大学文学部兼任講師、川口短期大学こども学科准教授 |
プロフィール | 1962年札幌市生まれ。明治大学大学院修了。川口短期大学こども学科准教授。専門は近代日本の歴史。鹿鳴館時代の条約改正史を中央の政治・外交のみならず、地方・文化・風俗等の幅広い視点から研究することを課題とする。リバティアカデミーブックレット『都市空間を歩く』、同第二輯では、共著者の一人として、定評ある本講座を紹介している。 |
名前 | 松下 浩幸 |
---|---|
肩書き | 明治大学農学部教授 |
プロフィール | 大阪府出身。明治大学大学院修了。日本近代文学専攻。〈都市〉〈独身者〉〈ジェンダー〉をキーワードに、近代化と文学表象の関係を考察している。著書に『夏目漱石-Xなる人生-』共著書に『異文化体験としての大都市―ロンドンそして東京』『モダニズム・コレクション叢書 サラリーマン』などがある。 |