講座詳細情報
申し込み締切日:2017-03-31 / その他教養 / 学内講座コード:17120036
都市空間を歩く
- 開催日
- 4月 8日(土)、 4月15日(土)、 4月22日(土)、 5月13日(土)、 5月20日(土)、 5月27日(土)、 6月 3日(土)、 6月10日(土)、 6月17日(土)
- 講座回数
- 9回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 23,000円
- 定員
- 35
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座趣旨】
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直してみたいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。第一線の研究者という贅沢な案内付きで。
※フィールドワークに関わる費用は別途実費
※フィールドワークに伴う書類を別途ご提出いただきます(初回講義でご案内いたします)。
【講義概要】
第1回 4月 8日(土) 『金色夜叉』の世界(1)
日清・日露戦間期の明治30年(1897)から35年(1902)まで『讀賣新聞』に断続的に連載された尾崎紅葉の未完の大作を講読します。作品本文は各種文庫本に収められていますので、各自ご用意ください。
第2回 4月15日(土) 【フィールドワーク】『金色夜叉』の世界(2)
古地図を片手に、作品の重要な舞台となった「五番町」を歩きます。
第3回 4月22日(土) 『金色夜叉』の世界(3)
フィールドワークの成果をふまえ、この作品で紅葉が描いた近代東京の都市空間の特質を考察します。
第4回 5月13日(土) 早稲田再訪―『硝子戸の中』と鏡子『漱石の思い出』(1)
漱石公園に2017年秋「漱石記念館」が誕生。これを機に漱石最後のエッセイを再び精読してみたい。鏡子夫人の『漱石の思い出』(文春文庫)とともに。
第5回 5月20日(土) 【フィールドワーク】『硝子戸の中』と鏡子『漱石の思い出』(2)
早稲田喜久井町から南町へ、「硝子戸の中」と「漱石の思い出」の地を丁寧にたどります。
第6回 5月27日(土) 早稲田再訪―漱石『硝子戸の中』と鏡子『漱石の思い出』(3)
できたら漱石の漢詩や俳句そして絵画の領域を探ってみたいと考えています。
第7回 6月 3日(土) 『十三夜』から『たけくらべ』へ(1)
移り行く明治の東京を舞台に書き上げた樋口一葉の代表作を読みます。テキストは新潮文庫『にごりえ・たけくらべ』(新潮文庫)。角川ソフィア文庫や河出文庫に現代語訳があり参考になります。
第8回 6月10日(土) 【フィールドワーク】『十三夜』から『たけくらべ』へ(2)
『十三夜』の舞台、上野新坂から『たけくらべ』の舞台、龍泉・吉原界隈を歩きます。(オプションで樋口一葉記念館へ)。
第9回 6月17日(土) 『十三夜』から『たけくらべ』へ(3)
『十三夜』のお関と『たけくらべ』の美登利を中心に、樋口一葉が描いた女性像と物語の世界観を考察します。また、舞台となった東京の町にも注目します。
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直してみたいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。第一線の研究者という贅沢な案内付きで。
※フィールドワークに関わる費用は別途実費
※フィールドワークに伴う書類を別途ご提出いただきます(初回講義でご案内いたします)。
【講義概要】
第1回 4月 8日(土) 『金色夜叉』の世界(1)
日清・日露戦間期の明治30年(1897)から35年(1902)まで『讀賣新聞』に断続的に連載された尾崎紅葉の未完の大作を講読します。作品本文は各種文庫本に収められていますので、各自ご用意ください。
第2回 4月15日(土) 【フィールドワーク】『金色夜叉』の世界(2)
古地図を片手に、作品の重要な舞台となった「五番町」を歩きます。
第3回 4月22日(土) 『金色夜叉』の世界(3)
フィールドワークの成果をふまえ、この作品で紅葉が描いた近代東京の都市空間の特質を考察します。
第4回 5月13日(土) 早稲田再訪―『硝子戸の中』と鏡子『漱石の思い出』(1)
漱石公園に2017年秋「漱石記念館」が誕生。これを機に漱石最後のエッセイを再び精読してみたい。鏡子夫人の『漱石の思い出』(文春文庫)とともに。
第5回 5月20日(土) 【フィールドワーク】『硝子戸の中』と鏡子『漱石の思い出』(2)
早稲田喜久井町から南町へ、「硝子戸の中」と「漱石の思い出」の地を丁寧にたどります。
第6回 5月27日(土) 早稲田再訪―漱石『硝子戸の中』と鏡子『漱石の思い出』(3)
できたら漱石の漢詩や俳句そして絵画の領域を探ってみたいと考えています。
第7回 6月 3日(土) 『十三夜』から『たけくらべ』へ(1)
移り行く明治の東京を舞台に書き上げた樋口一葉の代表作を読みます。テキストは新潮文庫『にごりえ・たけくらべ』(新潮文庫)。角川ソフィア文庫や河出文庫に現代語訳があり参考になります。
第8回 6月10日(土) 【フィールドワーク】『十三夜』から『たけくらべ』へ(2)
『十三夜』の舞台、上野新坂から『たけくらべ』の舞台、龍泉・吉原界隈を歩きます。(オプションで樋口一葉記念館へ)。
第9回 6月17日(土) 『十三夜』から『たけくらべ』へ(3)
『十三夜』のお関と『たけくらべ』の美登利を中心に、樋口一葉が描いた女性像と物語の世界観を考察します。また、舞台となった東京の町にも注目します。
備考
【教材】
レジュメ資料+テキスト
※テキストの一部は各自購入願います。
レジュメ資料+テキスト
※テキストの一部は各自購入願います。
講師陣
名前 | 佐藤 義雄 |
---|---|
肩書き | コーディネータ・明治大学文学部教授 |
プロフィール | 1948年長野県生まれ。東京教育大学大学院修了。都市・都市文化と文学の交錯を視座にして日本近代文学の読み換えを行っている。編著にこの講座の成果をまとめた『都市空間を歩く』(第1輯・第2輯、リバティアカデミーブックレット)、単著に『文学の風景 都市の風景』(蒼丘書林)、近著に『昭和文学の位相1930-1945』(2014 雄山閣)がある。 |
名前 | 大石 まどか(A) |
---|---|
肩書き | - |
プロフィール | 都市空間を歩くフィールドワークアルバイト |
名前 | 長沼 秀明 |
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肩書き | 明治大学文学部兼任講師、川口短期大学こども学科准教授 |
プロフィール | 1962年札幌市生まれ。明治大学大学院修了。川口短期大学こども学科准教授。専門は近代日本の歴史。鹿鳴館時代の条約改正史を中央の政治・外交のみならず、地方・文化・風俗等の幅広い視点から研究することを課題とする。リバティアカデミーブックレット『都市空間を歩く』、同第二輯では、共著者の一人として、定評ある本講座を紹介している。 |
名前 | 松下 浩幸 |
---|---|
肩書き | 明治大学農学部教授 |
プロフィール | 大阪府出身。明治大学大学院修了。日本近代文学専攻。〈都市〉〈独身者〉〈ジェンダー〉をキーワードに、近代化と文学表象の関係を考察している。著書に『夏目漱石-Xなる人生-』共著書に『異文化体験としての大都市―ロンドンそして東京』『モダニズム・コレクション叢書 サラリーマン』などがある。 |