講座詳細情報
申し込み締切日:2016-09-16 / その他教養 / 学内講座コード:16220025
都市空間を歩く
- 開催日
- 9月24日(土)、10月 1日(土)、10月 8日(土)、10月22日(土)、11月 5日(土)、11月12日(土)、11月19日(土)、11月26日(土)、12月 3日(土)
- 講座回数
- 9回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 23,000円
- 定員
- 35
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座趣旨】
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直してみたいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。第一線の研究者という贅沢な案内付きで。育ち、育てられ、気が付くと16年目、また新たなスタートです。慣れることなく、さらに〈進化〉を求めたいと思います。
【特記事項】
フィールドワークに関わる費用は別途実費
※フィールドワークに伴う書類を別途ご提出いただきます(初回講義でご案内いたします)。
【講義概要】
第1回 9月24日(土) 岡本綺堂『半七捕物帳』の世界(1)
大正6年(1917)1月から昭和11年(1936)2月まで20年近くにわたり各種雑誌に連載された「捕物帳」の元祖といわれる名作を講読します。作品本文は各種文庫本に収められていますので、最初の巻のみ各自ご用意ください。
第2回 10月 1日(土) 【フィールドワーク】岡本綺堂『半七捕物帳』の世界(2)
古地図を片手に作品の舞台となった場所を歩きます。行程の詳細は第1回の授業で告知します。
第3回 10月 8日(土) 岡本綺堂『半七捕物帳』の世界(3)
フィールドワークの成果をふまえ、この作品で綺堂が描いた江戸東京の都市空間の特質を考察します。
第4回 10月22日(土) 『道草』―夏目漱石と養子体験―(1)
没後100年の今年、漱石の原体験である養子問題を見直します。テキストは『道草』( 新潮文庫など)を使用します。各自ご用意ください。
第5回 11月 5日(土) 【フィールドワーク】『道草』―夏目漱石と養子体験―(2)
両国から浅草までを歩き、漱石が養子時代に過ごした生活空間を探訪します。
第6回 11月12日(土) 『道草』―夏目漱石と養子体験―(3)
主人公・健三の養子体験はその後の彼の人生にどのような影響を与えたのでしょうか。作品を精読しながらその問題を考えます。
第7回 11月19日(土) 鏡花『売色鴨南蛮』と万世橋(1)
神田明神坂下の〈悪所〉に生きる女と貧窮から身を起こし博士となった男の悲恋を描いた鏡花の『売色鴨南蛮』を読みます。テキストは青空文庫で読めますが、プリント配布します。
第8回 11月26日(土) 【フィールドワーク】鏡花『売色鴨南蛮』と万世橋(2)
舞台となった万世橋から神田明神へと歩きます。
第9回 12月 3日(土) 鏡花『売色鴨南蛮』と万世橋(3)
付随して『二,三羽 ?? 十二,三羽』を読みます。テキストは用意します。
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直してみたいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。第一線の研究者という贅沢な案内付きで。育ち、育てられ、気が付くと16年目、また新たなスタートです。慣れることなく、さらに〈進化〉を求めたいと思います。
【特記事項】
フィールドワークに関わる費用は別途実費
※フィールドワークに伴う書類を別途ご提出いただきます(初回講義でご案内いたします)。
【講義概要】
第1回 9月24日(土) 岡本綺堂『半七捕物帳』の世界(1)
大正6年(1917)1月から昭和11年(1936)2月まで20年近くにわたり各種雑誌に連載された「捕物帳」の元祖といわれる名作を講読します。作品本文は各種文庫本に収められていますので、最初の巻のみ各自ご用意ください。
第2回 10月 1日(土) 【フィールドワーク】岡本綺堂『半七捕物帳』の世界(2)
古地図を片手に作品の舞台となった場所を歩きます。行程の詳細は第1回の授業で告知します。
第3回 10月 8日(土) 岡本綺堂『半七捕物帳』の世界(3)
フィールドワークの成果をふまえ、この作品で綺堂が描いた江戸東京の都市空間の特質を考察します。
第4回 10月22日(土) 『道草』―夏目漱石と養子体験―(1)
没後100年の今年、漱石の原体験である養子問題を見直します。テキストは『道草』( 新潮文庫など)を使用します。各自ご用意ください。
第5回 11月 5日(土) 【フィールドワーク】『道草』―夏目漱石と養子体験―(2)
両国から浅草までを歩き、漱石が養子時代に過ごした生活空間を探訪します。
第6回 11月12日(土) 『道草』―夏目漱石と養子体験―(3)
主人公・健三の養子体験はその後の彼の人生にどのような影響を与えたのでしょうか。作品を精読しながらその問題を考えます。
第7回 11月19日(土) 鏡花『売色鴨南蛮』と万世橋(1)
神田明神坂下の〈悪所〉に生きる女と貧窮から身を起こし博士となった男の悲恋を描いた鏡花の『売色鴨南蛮』を読みます。テキストは青空文庫で読めますが、プリント配布します。
第8回 11月26日(土) 【フィールドワーク】鏡花『売色鴨南蛮』と万世橋(2)
舞台となった万世橋から神田明神へと歩きます。
第9回 12月 3日(土) 鏡花『売色鴨南蛮』と万世橋(3)
付随して『二,三羽 ?? 十二,三羽』を読みます。テキストは用意します。
備考
【教材】
レジュメ資料+テキスト
※テキストの一部は各自購入願います。
レジュメ資料+テキスト
※テキストの一部は各自購入願います。
講師陣
名前 | 佐藤 義雄 |
---|---|
肩書き | コーディネータ・明治大学文学部教授 |
プロフィール | 1948年長野県生まれ。東京教育大学大学院修了。都市・都市文化と文学の交錯を視座にして日本近代文学の読み換えを行っている。編著にこの講座の成果をまとめた『都市空間を歩く』(第1輯・第2輯、リバティアカデミーブックレット)、単著に『文学の風景 都市の風景』(蒼丘書林)、近著に『昭和文学の位相1930-1945』(2014 雄山閣)がある。 |
名前 | 長沼 秀明 |
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肩書き | 明治大学文学部兼任講師、川口短期大学こども学科准教授 |
プロフィール | 1962年札幌市生まれ。明治大学大学院修了。川口短期大学こども学科准教授。専門は近代日本の歴史。鹿鳴館時代の条約改正史を中央の政治・外交のみならず、地方・文化・風俗等の幅広い視点から研究することを課題とする。リバティアカデミーブックレット『都市空間を歩く』、同第二輯では、共著者の一人として、定評ある本講座を紹介している。 |
名前 | 松下 浩幸 |
---|---|
肩書き | 明治大学農学部教授 |
プロフィール | 大阪府出身。明治大学大学院修了。日本近代文学専攻。〈都市〉〈独身者〉〈ジェンダー〉をキーワードに、近代化と文学表象の関係を考察している。著書に『夏目漱石-Xなる人生-』共著書に『異文化体験としての大都市―ロンドンそして東京』『モダニズム・コレクション叢書 サラリーマン』などがある。 |