講座詳細情報
申し込み締切日:2016-09-19 / 日本史 / 学内講座コード:16220010
日本古代の王権と音楽 II ~王家の権威づけとしての楽器たち~
- 開催日
- 9月27日(火)、10月11日(火)、10月25日(火)、11月 8日(火)、11月22日(火)、12月 6日(火)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 12,000円
- 定員
- 50
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
日本を含む古代東アジアでは、音楽は娯楽や芸術であるという以上に、統治方法の一つでした。音楽によって人心を正しく導くことができると考える、古代中国の礼楽思想の影響によります。なかでも中国儒教で琴(きん:七絃の琴)がたいへん重んじられたことから、我が国でも時代に応じて、倭琴(やまとごと)・琴(きん)・琵琶(びわ)といった絃楽器が王権を権威づけるものとして尊ばれました。
本講座では絃楽器を中心に、各時代の統治者たちがどのように音楽を利用したのかをみることで古代音楽のあり方に迫ります。奈良時代以前を扱った春期に続き、秋期は奈良時代と平安時代前期を考察していきます。実演の鑑賞はありませんが、スライドやDVDなどで古代の音楽についてもご紹介いたします。
【講義概要】
第1回 9月27日(火) 奈良時代の音楽(1)
万葉集や懐風藻の詩歌からは、琴の個人的愛好の広まりがうかがえます。
第2回 10月11日(火) 奈良時代の音楽(2)―東大寺大仏開眼供養会
一大音楽イベントでもあったこの供養会では、諸外国の舞楽が披露されました。
第3回 10月25日(火) 平安貴族と音楽
平安時代の音楽はどのように演奏されたのか、さまざまなシーン別にご紹介します。
第4回 11月 8日(火) 日本古代の音楽制度
仁明朝に行われた楽制改革(音楽制度の改革)についてお話しします。
第5回 11月22日(火) 承和5(838)年の遣唐使と音楽
遣唐使が持ち帰った楽器や音楽関係書物について、説話などをまじえてお話しします。
第6回 12月 6日(火) 琴(きん)の流行した時代 嵯峨天皇の時代
嵯峨天皇を中心に琴(きん)が愛好され、重要な儀式での献上品にも用いられました。
日本を含む古代東アジアでは、音楽は娯楽や芸術であるという以上に、統治方法の一つでした。音楽によって人心を正しく導くことができると考える、古代中国の礼楽思想の影響によります。なかでも中国儒教で琴(きん:七絃の琴)がたいへん重んじられたことから、我が国でも時代に応じて、倭琴(やまとごと)・琴(きん)・琵琶(びわ)といった絃楽器が王権を権威づけるものとして尊ばれました。
本講座では絃楽器を中心に、各時代の統治者たちがどのように音楽を利用したのかをみることで古代音楽のあり方に迫ります。奈良時代以前を扱った春期に続き、秋期は奈良時代と平安時代前期を考察していきます。実演の鑑賞はありませんが、スライドやDVDなどで古代の音楽についてもご紹介いたします。
【講義概要】
第1回 9月27日(火) 奈良時代の音楽(1)
万葉集や懐風藻の詩歌からは、琴の個人的愛好の広まりがうかがえます。
第2回 10月11日(火) 奈良時代の音楽(2)―東大寺大仏開眼供養会
一大音楽イベントでもあったこの供養会では、諸外国の舞楽が披露されました。
第3回 10月25日(火) 平安貴族と音楽
平安時代の音楽はどのように演奏されたのか、さまざまなシーン別にご紹介します。
第4回 11月 8日(火) 日本古代の音楽制度
仁明朝に行われた楽制改革(音楽制度の改革)についてお話しします。
第5回 11月22日(火) 承和5(838)年の遣唐使と音楽
遣唐使が持ち帰った楽器や音楽関係書物について、説話などをまじえてお話しします。
第6回 12月 6日(火) 琴(きん)の流行した時代 嵯峨天皇の時代
嵯峨天皇を中心に琴(きん)が愛好され、重要な儀式での献上品にも用いられました。
備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 西本 香子 |
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肩書き | 明治大学情報コミュニケーション学部兼任講師 |
プロフィール | 明治大学大学院博士課程卒業。文学博士。専門は『うつほ物語』『源氏物語』をはじめとする平安時代の物語文学。とくに、古代文学における音楽と王権との関係について、礼楽思想で尊ばれた琴(きん)の扱われ方を中心に考察している。最近の論文に「源氏物語の音楽―光源氏の琴(きん)とその相承を中心に―」(原岡文子・河添房江編『源氏物語煌めくことばの世界』翰林書房 2014年4月)がある。 |
名前 | 吉村 武彦 |
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肩書き | 明治大学名誉教授 |
プロフィール | 1945年朝鮮生まれ。京都・大阪育ち。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。専攻は、日本古代史。主な著書に、『日本の歴史3 古代王権の展開』(集英社)、『日本古代の社会と国家』(岩波書店)、『古代天皇の誕生』(角川選書)、『日本社会の誕生』(岩波ジュニア新書)、『聖徳太子』(岩波新書)、『ヤマト王権』(岩波新書)他多数。 |