講座詳細情報
申し込み締切日:2016-04-15 / その他教養 / 学内講座コード:16170015
日本の祭りと異形の神々 シリーズ7
- 開催日
- 4月23日(土)、 5月 7日(土)、 5月21日(土)、 6月 4日(土)、 6月18日(土)、 7月 2日(土)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 6,000円
- 定員
- 100
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
祭りは、人間の精神世界、いわば世界観と人生観をささえる根源的な「神話」を創出する場でした。祭りによって、人は自分自身を取り戻し、原始の人間性を発見し、生と性の秘密を再確認して命を更新させる「魂のふるさと」でもあったのです。経済的な理由、人的な問題から、祭りが延期され、省略され、果ては中止、廃止されていく現代の日本を見るにつけ、心が痛くなるのは私だけでしょうか。今回は、「穀霊信仰」「山の祭り」を通して、日本の祭りの豊かさと、祭りが持ち伝えてきた根源的な信仰世界について考えてみようと思います。
【共催】杉並区教育委員会
■この講座は「オープン講座」であり、会員以外の方でもご受講いただけます。
※ただし、会員になることはできません。
■会場: 和泉キャンパスは、京王線「明大前駅」徒歩5分です。
○【杉並区在住、在学、在勤の方】
・本講座を受講される18歳以上の杉並区在住、在学、在勤者の方は、受講料は3,000円です。
・杉並区在住、在学、在勤者の方のお申込は、「電話」「FAX」での受付となります。
(ホームページからの「オンライン申込」では割引特典が受けられせん。)
電 話:03-3296-4423
FAX:03-3296-4542
○【杉並区在住、在学、在勤の方以外】
「お電話」か「右上(もしくは右下)の赤いボタン」からお申し込みください。
TEL 03-3296-4423
【講義概要】
第1回 4月23日(土) 穀霊祭祀を考える1―奄美のアラセツ―
鹿児島県の奄美大島など南島では八月が新年の月。東の海の向こうから太陽が昇ると、それとともに新しい年の「穀霊」をショチョガマという藁の家に迎え入れる。また女性の司祭者・ユタは、海辺の岩でミロクの神を呼び寄せる。
第2回 5月 7日(土) 穀霊祭祀を考える2―殺される女神の神話と対馬赤米神事―
古代米の赤米を入れた俵を大切に天井に吊るし、頭屋から頭屋へと穀霊を移す祭り。今ではとうとう廃絶に瀕してしまった対馬の赤米神事を、かつての映像を見ながら分析し、あわせて、東アジアの穀霊信仰について考える。
第3回 5月21日(土) 穀霊祭祀を考える3―静岡相良御榊神事―
静岡県牧之原市相良松が谷村では、鎮守一幡神社の祭り「御榊神事」が行われる。トウヤの家の裏に仮屋が設けられて榊の枝に穀霊を現したツトが架けられ、一年間大切に守られる。神降臨の神話とともに、その深い意味について考えてみる。
第4回 6月 4日(土) 山の祭りと信仰1―富士山信仰と富士講―
富士山の信仰がもっとも盛んになったのは江戸時代。江戸市内には今も、富士講と富士塚と呼ばれる模造富士山が多数残る。富士山の信仰とその原点を探る。
第5回 6月18日(土) 山の祭りと信仰2―羽黒修験の火祭り―
東北最大の霊場、出羽三山。羽黒修験の拠点である羽黒山では、大晦日に藁で拵えた巨大なツツガムシを焼き滅ぼす神事が行われる。修験が里の人びとに、祭りを通して果たす信仰的な役割とは何か。
第6回 7月 2日(土) 山の祭りと信仰3―山の神の幡祭り(福島)
福島県東和町では、若者が青年になるための儀礼が、山の神祭りで催される。山の神によって人は成長し、またその命を更新していく。修験道は村に浸透し、人々の人生に深く関わりながら、日本人をささえてきた。
祭りは、人間の精神世界、いわば世界観と人生観をささえる根源的な「神話」を創出する場でした。祭りによって、人は自分自身を取り戻し、原始の人間性を発見し、生と性の秘密を再確認して命を更新させる「魂のふるさと」でもあったのです。経済的な理由、人的な問題から、祭りが延期され、省略され、果ては中止、廃止されていく現代の日本を見るにつけ、心が痛くなるのは私だけでしょうか。今回は、「穀霊信仰」「山の祭り」を通して、日本の祭りの豊かさと、祭りが持ち伝えてきた根源的な信仰世界について考えてみようと思います。
【共催】杉並区教育委員会
■この講座は「オープン講座」であり、会員以外の方でもご受講いただけます。
※ただし、会員になることはできません。
■会場: 和泉キャンパスは、京王線「明大前駅」徒歩5分です。
○【杉並区在住、在学、在勤の方】
・本講座を受講される18歳以上の杉並区在住、在学、在勤者の方は、受講料は3,000円です。
・杉並区在住、在学、在勤者の方のお申込は、「電話」「FAX」での受付となります。
(ホームページからの「オンライン申込」では割引特典が受けられせん。)
電 話:03-3296-4423
FAX:03-3296-4542
○【杉並区在住、在学、在勤の方以外】
「お電話」か「右上(もしくは右下)の赤いボタン」からお申し込みください。
TEL 03-3296-4423
【講義概要】
第1回 4月23日(土) 穀霊祭祀を考える1―奄美のアラセツ―
鹿児島県の奄美大島など南島では八月が新年の月。東の海の向こうから太陽が昇ると、それとともに新しい年の「穀霊」をショチョガマという藁の家に迎え入れる。また女性の司祭者・ユタは、海辺の岩でミロクの神を呼び寄せる。
第2回 5月 7日(土) 穀霊祭祀を考える2―殺される女神の神話と対馬赤米神事―
古代米の赤米を入れた俵を大切に天井に吊るし、頭屋から頭屋へと穀霊を移す祭り。今ではとうとう廃絶に瀕してしまった対馬の赤米神事を、かつての映像を見ながら分析し、あわせて、東アジアの穀霊信仰について考える。
第3回 5月21日(土) 穀霊祭祀を考える3―静岡相良御榊神事―
静岡県牧之原市相良松が谷村では、鎮守一幡神社の祭り「御榊神事」が行われる。トウヤの家の裏に仮屋が設けられて榊の枝に穀霊を現したツトが架けられ、一年間大切に守られる。神降臨の神話とともに、その深い意味について考えてみる。
第4回 6月 4日(土) 山の祭りと信仰1―富士山信仰と富士講―
富士山の信仰がもっとも盛んになったのは江戸時代。江戸市内には今も、富士講と富士塚と呼ばれる模造富士山が多数残る。富士山の信仰とその原点を探る。
第5回 6月18日(土) 山の祭りと信仰2―羽黒修験の火祭り―
東北最大の霊場、出羽三山。羽黒修験の拠点である羽黒山では、大晦日に藁で拵えた巨大なツツガムシを焼き滅ぼす神事が行われる。修験が里の人びとに、祭りを通して果たす信仰的な役割とは何か。
第6回 7月 2日(土) 山の祭りと信仰3―山の神の幡祭り(福島)
福島県東和町では、若者が青年になるための儀礼が、山の神祭りで催される。山の神によって人は成長し、またその命を更新していく。修験道は村に浸透し、人々の人生に深く関わりながら、日本人をささえてきた。
備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 水谷 類 |
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肩書き | 明治大学文学部兼任講師 |
プロフィール | 日本宗教史・文化史、および民俗学専攻。明治大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。著書:『廟墓ラントウと現世浄土の思想』、『墓前祭祀と聖所のトポロジー』(雄山閣、2009年)、『中世の神社と祭り』(岩田書院、2010年刊)、『墓制・墓標研究の再構築―歴史・考古・民俗学の現場から―』(岩田書院、2010年刊)、『村落・宮座研究の継承と展開』(岩田書院、2011刊)。一宮制、神社と祭り、民間芸能者、遊行の宗教者などを研究対象としながら、日本人の精神世界の形成について考えています。 |