講座詳細情報
申し込み締切日:2015-09-11 / その他教養 / 学内講座コード:15220041
都市空間を歩く ―近代日本文学と東京―
- 開催日
- 9月19日(土)、10月 3日(土)、10月10日(土)、10月17日(土)、10月24日(土)、10月31日(土)、11月 7日(土)、11月21日(土)、11月28日(土)
- 講座回数
- 9回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 23,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直してみたいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。第一線の研究者という贅沢な案内付きで。育ち、育てられ、気が付くと16年目、また新たなスタートです。慣れることなく、さらに〈進化〉を求めたいと思います。
【特記事項】
フィールドワークに関わる費用は別途実費
【講義概要】
第1回 9月19日(土) 三宅雪嶺『大学今昔譚』―湯島聖堂を歩く(1)
三宅雪嶺(万延元年~昭和20年)の『大学今昔譚』(昭和21年刊)を講読します。作品本文は抜粋を初回に配布します。
第2回 10月 3日(土) 【フィールドワーク】三宅雪嶺『大学今昔譚』―湯島聖堂を歩く(2)
古地図を片手に湯島聖堂を深訪します。
第3回 10月10日(土) 三宅雪嶺『大学今昔譚』―湯島聖堂を歩く(3)
作品の講読とフィールドワークを成果とを踏まえ、近代日本の大学の礎となった湯島聖堂を都市空間の視点から考察します。
第4回 10月17日(土) 北鎌倉の文学COLLECTION(1)
北鎌倉は小林秀雄・島木健作など在住の作家のみならず多くの文学者の〈コロニー〉でした。まずその全体像を確認します。
第5回 10月24日(土) 【フィールドワーク】北鎌倉の文学COLLECTION(2)
北鎌倉駅から扇が谷、雪の下を経、鎌倉駅へと向かうコースを考えています。
第6回 10月31日(土) 北鎌倉の文学COLLECTION(3)
多くのテキストの中から、いくつかのテキストに焦点を絞って考察します。漱石『門』と川端『千羽鶴』の該当部分を考えています。
第7回 11月 7日(土) 代助と三千代が歩いた道(伝通院~神楽坂)―夏目漱石『それから』―(1)
代助の住まいがある神楽坂に注目しつつ、30歳になっても働こうとしない「高等遊民」的な主人公・代助の「男らしさ」にいて考えます。テキストは新潮文庫等で各自ご用意ください。
第8回 11月21日(土) 【フィールドワーク】代助と三千代が歩いた道(伝通院~神楽坂)―夏目漱石『それから』―(2)
平岡・三千代が住んだ伝通院周辺から、後楽園(有料)を抜けて、神楽坂の代助の家があったと思われる場所をめざします(その後、オプションで早稲田の漱石公園へ)
第9回 11月28日(土) 代助と三千代が歩いた道(伝通院~神楽坂)―夏目漱石『それから』―(3)
夫・平岡とともに小石川に住む三千代という明治の女性にスポットをあて、当時の恋愛と結婚について考えます。
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直してみたいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。第一線の研究者という贅沢な案内付きで。育ち、育てられ、気が付くと16年目、また新たなスタートです。慣れることなく、さらに〈進化〉を求めたいと思います。
【特記事項】
フィールドワークに関わる費用は別途実費
【講義概要】
第1回 9月19日(土) 三宅雪嶺『大学今昔譚』―湯島聖堂を歩く(1)
三宅雪嶺(万延元年~昭和20年)の『大学今昔譚』(昭和21年刊)を講読します。作品本文は抜粋を初回に配布します。
第2回 10月 3日(土) 【フィールドワーク】三宅雪嶺『大学今昔譚』―湯島聖堂を歩く(2)
古地図を片手に湯島聖堂を深訪します。
第3回 10月10日(土) 三宅雪嶺『大学今昔譚』―湯島聖堂を歩く(3)
作品の講読とフィールドワークを成果とを踏まえ、近代日本の大学の礎となった湯島聖堂を都市空間の視点から考察します。
第4回 10月17日(土) 北鎌倉の文学COLLECTION(1)
北鎌倉は小林秀雄・島木健作など在住の作家のみならず多くの文学者の〈コロニー〉でした。まずその全体像を確認します。
第5回 10月24日(土) 【フィールドワーク】北鎌倉の文学COLLECTION(2)
北鎌倉駅から扇が谷、雪の下を経、鎌倉駅へと向かうコースを考えています。
第6回 10月31日(土) 北鎌倉の文学COLLECTION(3)
多くのテキストの中から、いくつかのテキストに焦点を絞って考察します。漱石『門』と川端『千羽鶴』の該当部分を考えています。
第7回 11月 7日(土) 代助と三千代が歩いた道(伝通院~神楽坂)―夏目漱石『それから』―(1)
代助の住まいがある神楽坂に注目しつつ、30歳になっても働こうとしない「高等遊民」的な主人公・代助の「男らしさ」にいて考えます。テキストは新潮文庫等で各自ご用意ください。
第8回 11月21日(土) 【フィールドワーク】代助と三千代が歩いた道(伝通院~神楽坂)―夏目漱石『それから』―(2)
平岡・三千代が住んだ伝通院周辺から、後楽園(有料)を抜けて、神楽坂の代助の家があったと思われる場所をめざします(その後、オプションで早稲田の漱石公園へ)
第9回 11月28日(土) 代助と三千代が歩いた道(伝通院~神楽坂)―夏目漱石『それから』―(3)
夫・平岡とともに小石川に住む三千代という明治の女性にスポットをあて、当時の恋愛と結婚について考えます。
備考
【教材】
レジュメ資料+テキスト(テキストの一部は各自で用意。講義にて別途指示あり。)
レジュメ資料+テキスト(テキストの一部は各自で用意。講義にて別途指示あり。)
講師陣
名前 | 佐藤 義雄 |
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肩書き | コーディネータ・明治大学文学部教授 |
プロフィール | 1948年長野県生まれ。東京教育大学大学院修了。都市・都市文化と文学の交錯を視座にして日本近代文学の読み換えを行っている。編著にこの講座の成果をまとめた『都市空間を歩く』(第1輯・第2輯、リバティアカデミーブックレット)、単著に『文学の風景 都市の風景』(蒼丘書林)、近著に『昭和文学の位相1930-1945』(2014 雄山閣)がある。 |
名前 | 長沼 秀明 |
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肩書き | 明治大学文学部兼任講師、川口短期大学こども学科准教授 |
プロフィール | 1962年札幌市生まれ。明治大学大学院修了。川口短期大学こども学科准教授。専門は近代日本の歴史。鹿鳴館時代の条約改正史を中央の政治・外交のみならず、地方・文化・風俗等の幅広い視点から研究することを課題とする。リバティアカデミーブックレット『都市空間を歩く』、同第二輯では、共著者の一人として、定評ある本講座を紹介している。 |
名前 | 松下 浩幸 |
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肩書き | 明治大学農学部教授 |
プロフィール | 大阪府出身。明治大学大学院修了。日本近代文学専攻。〈都市〉〈独身者〉〈ジェンダー〉をキーワードに、近代化と文学表象の関係を考察している。著書に『夏目漱石-Xなる人生-』共著書に『異文化体験としての大都市―ロンドンそして東京』『モダニズム・コレクション叢書 サラリーマン』などがある。 |