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講座詳細情報

申し込み締切日:2015-09-27 / その他教養 / 学内講座コード:15220011

描かれた日本人の地獄・極楽 その1 地獄絵・六道絵・極楽絵の世界

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 中野キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
10月 5日(月)、10月19日(月)、10月26日(月)、11月16日(月)、11月30日(月)
講座回数
5回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
12,000円
定員
30
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
たとえば、「千の風にのって」という歌が人々の心を捉え、「終活」という言葉が登場し定着しつつあることが象徴するように、現在、日本人の伝統的死生観や冥界思想は大きく変容しつつあるように見える。背景には、少子高齢化やイエ制度の崩壊や「個」の時代の到来、生命科学の進歩や脳死問題などがあると考えられるが、いずれにせよ、死んだら子孫に供養されて往生して仏になり、やがてご先祖様になって子孫の繁栄を天から見守る、といったような伝統的死生観や冥界思想は急速に崩壊しつつあるといってよいだろう。しかし、一方で新たな死生観や冥界思想は必ずしも確立されてはいない。そういう時代だからこそ、改めて日本人の伝統的死生観や冥界思想を見つめ直すことに意義があるように思う。
本講座では、伝統的な死生観や冥界思想が確立された近世期の民衆宗教絵画を中心に、その画像や映像をできる限り提示しながら、その構図や図像の意味分析などを通して、伝統的死生観や冥界思想を絵に即しつつ読み解いてみたい。具体的には、地獄絵・六道絵・極楽絵・十王図・熊野観心十界曼荼羅・立山曼荼羅・矢田地蔵毎月日記絵・西院河原口号伝絵・孝子善之丞絵伝などの絵解きされた(もしくは絵解きされていたであろう)民衆宗教絵画を取り上げてみたいと考えている。
最初に取り上げるのは、仏教的な死生観・冥界思想の基礎となる『往生要集』との関連が密接な地獄絵・六道絵・極楽絵である。

【特記事項】
◆入会金無料講座◆
2015年度に「中野キャンパス」「生田キャンパス」で実施する講座にお申込の方に限り、入会金3,000円(3年度間有効)が無料になります。
※既に他講座で入会手続をされた方には適用できませんので、ご了承下さい。
※オープン講座は対象外になりますのでご了承下さい。
※講座が不開講となった場合、講座をキャンセルされた場合は、入会いただけません。

【講義概要】
第1回 10月 5日(月) 『往生要集』大文第一
「厭離穢土」の説く地獄の世界と地獄絵

第2回 10月19日(月) 『往生要集』大文第一
「厭離穢土」の説く六道の世界と六道絵

第3回 10月26日(月) 『往生要集』大文第二
「欣求浄土」の説く極楽の世界と極楽絵

第4回 11月16日(月) 近世の地獄絵・六道絵・極楽絵の世界
『往生要集』に比較的忠実なもの

第5回 11月30日(月) 近世の地獄絵・六道絵・極楽絵の世界
『往生要集』から離れたもの

備考

【教材】
レジュメ資料

講師陣

名前 渡 浩一
肩書き 明治大学国際日本学部教授
プロフィール 埼玉大学教養学部卒、東京都立大学大学院人文科学研究科史学専攻修士課程修了、東洋大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程単位取得退学。専攻は日本文化史。主な研究テーマは、「地蔵信仰史」「日本人の冥界思想」「説話と説話画」および「外国人の見た日本」。著書に『延命地蔵菩薩経直談鈔』(編著、勉誠社)、『日本文学と仏教第7巻・霊地』(共著、岩波書店)、『一四巻本地蔵菩薩霊験記』(共編、校注・解説、三弥井書店)、『室町物語草子集』(共編著、校注・訳・解説、小学館新編日本古典文学全集63)、『お地蔵さんの世界―救いの説話・歴史・民俗―』(慶友社)など。
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