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講座詳細情報

申し込み締切日:2014-10-03 / その他教養 / 学内講座コード:14220015

アイヌとウチナンチュとハンセン病問題に見るニッポンの境界 民族の移動、同化と異化、そして共生の物語=「歴史」を考える

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
10月11日(土)、10月25日(土)、11月 8日(土)、11月22日(土)
講座回数
4回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
12,000円
定員
20
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
わが国には、列島の北端と南端で独自の文化・習俗を培ってきたアイヌ民族と琉球民族がいる。両民族とも明治維新以降、日本に編入されながら文化の特異性を求められる奇妙な立ち位置にある。生活空間(イオル)を奪われたアイヌは、北海道の、あるいは日本の各地で共生の道を探っている。ハワイには、アイヌと同じく共同体(アフプアア)を奪われた先住民と、多くの移民が築いてきた共生のもとで、異郷に故郷(シマ)を追い求めるウチナンチュがいる。そして人間としてのアイデンティティを奪われたハンセン病元患者による境界撤廃の物語が、日本にもハワイにもある。本講座では、濃密な関連性を感じさせるこれら地域が抱える人間の境界に特有の問題群を浮き彫りにし、日本列島とハワイ諸島をまたぐ共生の物語=「歴史」について考える。

【講義概要】
第1回 10月11日(土) 同化/異化の構造と共生のための生活空間―近代におけるアイヌ民族の言論活動を中心に

第2回 10月25日(土) シマを考える―沖縄とハワイを結ぶ共同体の記憶について

第3回 11月 8日(土) 絶対隔離がもたらすコミュニティの内と外―沖縄とハワイに見るハンセン病問題

第4回 11月22日(土) 鼎談―民族の移動、同化と異化、そして共生の物語=「歴史」を考える

備考

【教材】
レジュメ資料

講師陣

名前 浜口 稔
肩書き 明治大学理工学部教授
プロフィール 専門は、言語学史・博物思想。表象・展示の観点から、琉球とアイヌ民族の文化・歴史、沖縄県ハンセン病問題に取り組む。著書に、『綾蝶』(詩集、筆名 湊禎佳)、『言語機械の普遍幻想』他。論文に、「カムイのイォルを幻視する」、「ハンセン病回復者の語る戦世」他。展示企画に、「いま、アイヌ文化を生きる」展(明治大学)、「ふり仰ぐ明日へ??ハンセン病回復者の祈り」展(那覇空港)など。
名前 関口 由彦
肩書き 成城大学民俗学研究所研究員、東京情報大学非常勤講師
プロフィール 専門は文化人類学。エスニシティ、多文化共生、ライフストーリー、対話をテーマとし、首都圏/北海道のアイヌ民族をフィールドワークする。著作に、『首都圏に生きるアイヌ民族――「対話」の地平から』、「日常的な多文化共生への試論」(関口由彦編『異文化を食べる・聴く・書く・教えられる』)、「近代日本人類学とアイヌ/コロボックル人種表象」(山路勝彦編『日本の人類学』)など。
名前 前嵩西 一馬
肩書き 早稲田大学琉球・沖縄研究所客員研究員、明治大学非常勤講師
プロフィール 専門は文化人類学、沖縄研究。日常の笑いから現代美術まで、「共同体」の文化に関する諸問題に関心を持つ。近年は地域福祉と精神医療についてのフィールドワークを行っている。主な著書・論文に、『沖縄学入門 空腹の作法』(共編著、勝方=稲福恵子、昭和堂、2010年)、「沖縄で探す「鞘」の言葉 ?「高度必需品」としての蝶柄、笑い、生物群」(『思想』1037号、岩波書店、2010年)など。
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