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講座詳細情報

申し込み締切日:2013-09-20 / その他教養 / 学内講座コード:13260005

明治大学・島根県連携講座 しまね学~出雲・日本の原郷を求めて~

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
9月28日、10月 5日、10月12日、10月19日、10月26日、11月 2日、11月 9日、11月16日、11月30日、12月 7日(土)
講座回数
10回
時間
10:30~12:00
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
10,000円
定員
100
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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【講座趣旨】
この国の始まりを記す『古事記』に収められている出雲神話に、熱い眼差しが注がれています。また、出雲大社大遷宮の奥ゆかしさに触れ、人々の古代出雲への関心は一層深まっているようです。島根には、そうした神々の時代から受け継ぐ伝統と心情が、豊かな自然のなかで息づいています。戦わず国を譲った神話にある和譲の精神は、今日もなお、この地の人々の心にあるのです。
島根で、東京で、新しい時代の意識と方法で探求を続ける第一人者と、この古き佳き日本の原郷にアプローチする。これは日本人のこれからの生き方を探る講座です。

【講義概要】
第1回 9月28日(土) 古代日本人の死生観
古代人の死生観を垣間みるために、万葉集や記紀神話に残された当時の人々の霊魂観や他界観を見ていきます。

第2回 10月 5日(土) 地下に眠る豪族の館と王が眠る古墳が語る古代出雲
出雲を代表する古墳時代中期(5世紀)の豪族のあり方を、居館と古墳や埴輪から探り、人物埴輪成立伝承を交えて、出雲の古墳時代の実態に迫る。

第3回 10月12日(土) 松江藩の屈服と隠岐(おき)騒動~『神と語って夢ならず』より
幕末、日本海の隠岐島で、尊王攘夷派の庄屋が農民3,000人を集めて蜂起。島を治める徳川親藩の出雲国松江藩(松平家)を追放、世界初の自治政府を樹立するが……。島根の写真を上映。

第4回 10月19日(土) 『古事記』の出雲神話―八千矛神と神語り―
八千矛神と女神の恋は長い歌の唱和で語られる。『古事記』以前の歌の神話を通して、出雲神話の世界を考える。

第5回 10月26日(土) 『出雲国造神賀詞』と『出雲国風土記』
出雲国造神賀詞と出雲国風土記を素材にし,また記紀に目を配りながら古代出雲が目指した世界について述べる。当然,そこでは古代ヤマトとの関係が問題になろう。

第6回 11月 2日(土) 歴史家・服部之総と島根
マルクス主義歴史家・服部之総は石見の浄土真宗の寺に生まれた。彼の歴史学の根には石見への愛着がある。

第7回 11月 9日(土) 万葉集の魅力
万葉の時代は日本が古代文化を完成させた胎動期にあたり、ことばが神の言語から人間の言語へと推移していく姿をみせていて興味ぶかい。

第8回 11月16日(土) 小泉八雲の歩いた島根と出雲神話の世界
八雲の作品『知られぬ日本の面影』には、島根の各地や出雲大社について書かれた作品がある。これらの作品に触れつつ、八雲の描いた「古き良き日本・島根」や出雲神話の世界を旅する。

第9回 11月30日(土) 『古事記』と日本神話 ―神話学事始め―
日本神話の特徴を述べ、『古事記』を中心テキストとして、日本の神々について考察してゆく。

第10回 12月 7日(土) もうひとつの日本 その人と心
古き佳きものと豊かな自然。「和の心、日本の美」が残る松江、そして出雲、隠岐、石見。島根に、日本人の生きる叡智をさがします。

講師陣

名前 金山 秋男
肩書き 明治大学法学部教授・明治大学死生学・基層文化研究所代表
プロフィール 1948年栃木県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻は死生学、宗教民俗学。著書に『「生と死」の図像学』、『巡礼-その世界』、『人はなぜ旅にでるのか』、『生と死の東西文化史』(いずれも共著)など。道元の「正法眼蔵」に関するものを中心に、仏教思想関係論文多数。現在、明治大学野生の科学研究所副所長、明治大学死生学・基層文化研究所代表、国際熊野学会副代表、日本臨床美術協会理事。
名前 中西 進
肩書き 社団法人日本学基金理事長
プロフィール 東京都生まれ。東京大学大学院修了。大阪女子大学学長、京都市立芸術大学学長などを歴任。現在インド政府ナーランダ大学構想賢人会メンバー。高志の国文学館館長。日本文化の研究で知られる。日本学士院賞、読売文学賞、大佛次郎賞、和辻哲郎文化賞、菊池寛賞ほか受賞多数。04年文化功労者、05年瑞宝重光章受章。
著書に『源氏物語と白楽天』『日本の文化構造』『こころの日本文化史』(いずれも岩波書店)、『日本人の忘れもの1、2、3』『国家を築いた しなやかな日本知』『日本人 意志の力』(いずれもウェッジ)など多数。『中西進著作集』(全36巻)がある。
名前 飯田 泰三
肩書き 島根県立大学副学長
プロフィール 1943年3月山口県下関市生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程を修了後、法政大学法学部政治学科で37年間「日本政治思想史」を教える。現在,島根県立大学副学長,同大学院北東アジア開発研究科長。主要著作は『批判精神の航跡―近代日本精神史の一稜線』1997、『戦後精神の光芒―丸山眞男と藤田省三を読むために』2006。ほかに、『丸山眞男集』全16巻、『丸山眞男講義録』全7巻、『藤田省三著作集』全10巻、等を編集。
名前 松本 侑子
肩書き 作家・翻訳家 日本ペンクラブ常務理事
プロフィール 島根県出雲市出身、筑波大学卒。『巨食症の明けない夜明け』で、すばる文学賞受賞。日本初の全文訳『赤毛のアン』で脚光を浴び、2008年、NHK教育テレビの英語番組に講師として出演。2010年、評伝『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』で、新田次郎文学賞受賞。幕末の隠岐騒動と山陰の動乱を描いた歴史小説『神と語って夢な
らず』(今年1月発行)が、全国各紙の書評欄や多数のメディアで紹介され、注目を集めている。
名前 丹羽野 裕
肩書き 島根県教育庁古代文化センター長
プロフィール 1959年島根県生まれ。岡山大学法文学部卒業。専攻は考古学。著書に『出雲・大井窯跡群の様相と生産体制試論』(真陽社)、『伝出雲出土銅鐸(木幡家銅鐸)と宍道町の弥生時代』、『山陰・中国山地における細石刃文化の様相』、『松江市西川津遺跡における弥生時代管玉製作技術の再検討』など。
名前 高橋 一清
肩書き 文藝春秋社友 松江観光文化プロデューサー
プロフィール 文藝の究極のテーマは愛と死。その道を行く文士たちはいかに愛し、死んだか。自殺した江藤淳、癌と闘った中上健次、それを運命として受容した中野孝次など、編集者生活38年、立ち会った文士の様々な末期を語ります。
名前 平久江 剛志
肩書き 志聖会代表
プロフィール 1949年東京都生まれ。法政大学文学部哲学科卒業。その後仏教大学にて浄土学を学ぶ。1993年大手互助会(葬儀部門)に入社。2000年遺体搬送専
門業(霊柩車・寝台車)として(有)セレモ・ハース創業。2003年生活困窮者の為の葬儀相談機関として「志聖会」を設立。葬儀ボランティアとしての活動をスタートし代表に就任。2005年患者用寝台車を使用して「要介護者・無料移送サービス」の活動を、さいたま市・川口市にてスタート。
名前 永藤 靖
肩書き 元明治大学文学部教授
プロフィール 明治大学卒業。博士(文学)。著書に『古代日本文学と時間意識』(未来社)、『時間の思想』(教育社)、『中世日本文学と時間意識』(未来社)、『風土記の世界と日本の古代』(大和書房)、『古代説話の変容』(勉誠社)、『日本霊異記の新研究』(新典社)、『琉球神話と古代ヤマト文学』(三弥井書店)、『古代仏教説話の方法』(三弥井書店)、『日本神話と風土記の時空』(三弥井書店)など。
名前 居駒 永幸
肩書き 明治大学経営学部教授
プロフィール 1951年山形県生まれ。博士(文学)。専攻は日本古代文学、日本民俗学。『万葉集』や『古事記』『日本書紀』の歌と散文に関する研究のほか、奄美沖縄や東北の民俗調査も継続的に実施している。著書に『古代の歌と叙事文芸史』(笠間書院、2003年、志田延義賞受賞)、『東北文芸のフォークロア』(みちのく書房、2006年)、共編著に『日本書紀[歌]全注釈』(同、2008年)。
名前 池田 雅之
肩書き 早稲田大学社会科学総合学術院教授、同国際言語文化研究所所長
プロフィール 1946年三重県生まれ。早稲田大学文学部英文科卒業。明治大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は比較文学、比較文化論。著書に、『古事記と小泉八雲』(編著、かまくら春秋社)、『ラフカディオ・ハーンの日本』(角川選書)など。訳書に『新編 日本の面影』『新編 日本の怪談』(角川ソフィア文庫)ほかがある。

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