講座詳細情報
申し込み締切日:2014-01-08 / 日本史:世界史 / 学内講座コード:13220023
古代日本と朝鮮渡来文化
- 開催日
- 1月16日、 1月23日、 1月30日、 2月 6日、 2月13日、 2月20日(木)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 17:00~18:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 14,000円
- 定員
- 50
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
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【講座趣旨】
古代朝鮮から渡来人が日本列島に住み着くようになるのは、4世紀後半から5世紀初期以降の時期とされるが、古くは縄文時代の終り、紀元前3世紀頃の弥生時代から日本に定住したと考えられています。朝鮮半島からいち早く来日した渡来人の多くは京・畿内やその近隣に抱擁され、高度な学術や技芸、さらに労働力を日本の上代文化の発展のために寄与・提供し、彼らもまたその地域を安住の新生活の場としたのであります。
しかし、時代はようやく律令国家体制が整備される7世紀以降になると、彼らを遠く離れた東海・東国へ配置されたのであります。古代日本の東国における渡来人の配置は、大和を中心とした摂津・河内・山城などに居住する渡来人とは、かなり異なる性格を持っていたのです。それは、古くから畿内に居住する渡来人の場合は、朝廷をはじめ中央豪族の厚遇と庇護を背景としたものであります。
本講座では、古代日本における朝鮮渡来文化をめぐって、現在も日本列島に残っている寺社・遺跡を中心に当時の日韓両国の歴史的背景や政治的・社会的影響などについて理解を深めて行きたいと思います。
【講義概要】
第1回 1月16日(木) 西漢氏とその後裔氏族
通説によれば、漢(あや)氏は応神天皇の時代に百済から渡来した阿知使主を祖とするが、漢氏には東漢氏のほかに西漢氏という氏族が存在しており、その実像についてせまります。
第2回 1月23日(木) 継体朝成立と息長氏
継体天皇は万世一系とする天皇家の系統のつながりが疑われる謎の天皇であるが、「八色の姓」のなかで最も高貴な姓である「真人」の筆頭息長氏と継体天皇との関わりを考えます。
第3回 1月30日(木) 宮崎県美郷町の百済王の伝説
美郷町には百済滅亡と共に、日本に逃れた禎嘉王という百済王族の伝説が残っており、現在も神門神社では禎嘉王の父子をまつる師走祭という神事などをめぐって解説します。
第4回 2月 6日(木) 風土記における渡来人の活躍
主に『山城国風土記』に語られている伊奈利社・賀茂神社・松尾大社などに深く関わりを持つ秦氏族を中心に渡来
人の活躍ぶりを、『古事記』・『日本書紀』に照らしながら解説します。
第5回 2月13日(木) 平安文化と渡来文化
平安時代の文学は『白氏文集』なしに考えることが出来ないくらい、貴族の間には親しまれ、一番有名な「長恨歌」
は源氏物語・枕草子・和漢朗詠集などに強い影響を与えて います。
第6回 2月20日(木) 新羅の山岳信仰と修験道
修験道の開祖の役小角の経歴とその修行内容を調べてみると、そこには意外にも、新羅の花郎道や華厳思想の影響が甚だ濃厚であり、日本の山岳信仰と新羅仏教の影響を検証します。
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【講座趣旨】
古代朝鮮から渡来人が日本列島に住み着くようになるのは、4世紀後半から5世紀初期以降の時期とされるが、古くは縄文時代の終り、紀元前3世紀頃の弥生時代から日本に定住したと考えられています。朝鮮半島からいち早く来日した渡来人の多くは京・畿内やその近隣に抱擁され、高度な学術や技芸、さらに労働力を日本の上代文化の発展のために寄与・提供し、彼らもまたその地域を安住の新生活の場としたのであります。
しかし、時代はようやく律令国家体制が整備される7世紀以降になると、彼らを遠く離れた東海・東国へ配置されたのであります。古代日本の東国における渡来人の配置は、大和を中心とした摂津・河内・山城などに居住する渡来人とは、かなり異なる性格を持っていたのです。それは、古くから畿内に居住する渡来人の場合は、朝廷をはじめ中央豪族の厚遇と庇護を背景としたものであります。
本講座では、古代日本における朝鮮渡来文化をめぐって、現在も日本列島に残っている寺社・遺跡を中心に当時の日韓両国の歴史的背景や政治的・社会的影響などについて理解を深めて行きたいと思います。
【講義概要】
第1回 1月16日(木) 西漢氏とその後裔氏族
通説によれば、漢(あや)氏は応神天皇の時代に百済から渡来した阿知使主を祖とするが、漢氏には東漢氏のほかに西漢氏という氏族が存在しており、その実像についてせまります。
第2回 1月23日(木) 継体朝成立と息長氏
継体天皇は万世一系とする天皇家の系統のつながりが疑われる謎の天皇であるが、「八色の姓」のなかで最も高貴な姓である「真人」の筆頭息長氏と継体天皇との関わりを考えます。
第3回 1月30日(木) 宮崎県美郷町の百済王の伝説
美郷町には百済滅亡と共に、日本に逃れた禎嘉王という百済王族の伝説が残っており、現在も神門神社では禎嘉王の父子をまつる師走祭という神事などをめぐって解説します。
第4回 2月 6日(木) 風土記における渡来人の活躍
主に『山城国風土記』に語られている伊奈利社・賀茂神社・松尾大社などに深く関わりを持つ秦氏族を中心に渡来
人の活躍ぶりを、『古事記』・『日本書紀』に照らしながら解説します。
第5回 2月13日(木) 平安文化と渡来文化
平安時代の文学は『白氏文集』なしに考えることが出来ないくらい、貴族の間には親しまれ、一番有名な「長恨歌」
は源氏物語・枕草子・和漢朗詠集などに強い影響を与えて います。
第6回 2月20日(木) 新羅の山岳信仰と修験道
修験道の開祖の役小角の経歴とその修行内容を調べてみると、そこには意外にも、新羅の花郎道や華厳思想の影響が甚だ濃厚であり、日本の山岳信仰と新羅仏教の影響を検証します。
講師陣
名前 | 金 任仲 |
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肩書き | 明治大学研究知財戦略機構客員研究員・中国烟台大学外国語学院招聘教授 |
プロフィール | 明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。主な著書・論文に『西行和歌と仏教思想』(笠間書院)、『日本文芸思潮史論叢』(ぺりかん社、共著)、「中世説話の和歌―和歌から説話へ」(『国文学解釈と鑑賞』72巻5号、2007)、「新羅僧元暁と義湘伝―『華厳縁起』を中心に」」(『文芸研究』106号、2008)「古代日本と朝鮮渡来文化-高麗神社と聖天院をめぐって」(『文芸研究』109号、2009)、「西行における華厳思想と和歌」(『文芸研究』115号、2011)、「新羅僧義湘と善妙の説話」(『文芸研究』118号、2012)など。 |