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講座詳細情報

申し込み締切日:2012-11-30 / その他教養 / 学内講座コード:12270017

東西文化の邂逅と輸出漆器 -日本文化のヨーロッパ伝播とその受容-

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
12月 8日(土)
講座回数
1回
時間
13:00~17:00
講座区分
1回もの 
入学金
 - 
受講料
1,000円
定員
150
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
漆は古くから用いられてきた天然塗料で、その塗膜は艶があり優雅で美しく、また、金粉や貝片を貼る接着剤として使われました。美しい蒔絵・螺鈿の漆器は日本の文化史においても一層の輝きを放つことになります。16世紀の後半、鉄砲やキリスト教の伝来などヨーロッパ文化が極東に到達する一方、金蒔絵や螺鈿の装飾で光り輝く日本漆器は海を越えて運ばれ、ヨーロッパ世界にまだ見ぬ未知の文化の存在を強く印象付けました。この講座では、その輸出漆器を軸に、当時の東西文化交流のあり方について専門の研究者をお招きしてお話を伺います。

【漆とは?-不可思議にして魅惑の物質】
酵素により重合が進む高分子化合物である「漆」。塗料として、接着剤として、日本の文化史をさまざまに彩ってきた。その類稀な性質について科学的な素顔を紹介する。また、漆器をめぐる海外交流を研究する上で重要な示唆に富む、科学分析から得られた知見の数々とその分析手法についても言及する。

【近世日欧交流の知られざる側面-漆器・武具・着物がヨーロッパに及ぼした影響】
近世・江戸時代、日本の陶磁器(有田焼)がヨーロッパに流出し、貴族文化に影響したことは日本でよく知られている。しかし、すでに室町末期に日本の美術工芸品が西洋で大きな関心を集め、江戸時代に入ってからはオランダ以外のルートでも漆、鎧、刀、着物などが受け入れられていた。西洋における日本文化の影響について取り上げたい。

【漆器をめぐる文化交流】
16世紀後半以降、日本の特産品として世界各地に輸出された多様な漆器は、西洋人と日本人との交流の賜物であった。輸出漆器の性格やその変化をたどり、日本の漆をグローバルな視点で見直す。

【特記事項】
■リバティアカデミーオープン講座は、会員の方以外も広く受講頂けます。
■お申込は、お電話(03-3296-4423)または、当HPよりお申込み下さい。(事前予約制)
■受講料は、当日「会場受付」にてお支払い頂きます。(会員、明大生以外の方)
■会場 駿河台キャンパス 大学会館3階 会議室

【講義概要】
第1回 12月 8日(土) 東西文化の邂逅と輸出漆器

講師陣

名前 宮腰 哲雄
肩書き 明治大学理工学部応用化学科教授・明治大学特定課題研究ユニット「バイオ資源化学研究所」所長
プロフィール バイオ資源化学研究所所長。専門は有機合成化学であるが、最近天然物を利用した機能材料合成や機能発現機構の解明を研究している。特に漆の科学に興味を持ち、漆樹液の分析、漆の重合機構、合成漆の開発、漆の工業的利用に関する応用研究、古い漆の分析などを研究している。
名前 Josef Kreiner
肩書き ボン大学名誉教授、法政大学特別教授・国際日本学研究所兼担所員
プロフィール オーストラリア・ウィーン市生まれ。ウィーン大学・東京大学東洋文化研究所で民族学・先史学・日本学を専攻。ウィーン大学教授(1971~1977年)、ボン大学教授・日本文化研究所所長(1977~2008年)、ドイツ連邦政府ドイツ-日本研究所初代所長(1988~1996年)を経て現職。昭和37年(1962)以来、日本各地で民族学的フィールド・ワークに従事。最近はヨーロッパの博物館等で保管されている日本関係コレクションを研究。
名前 日高 薫
肩書き 国立歴史民俗博物館研究部教授
プロフィール 専門分野は蒔絵を中心とした漆工芸史。近年は、交易品としての漆器をめぐる文化交流に関する研究を主要なテーマとしている。現在、19世紀半ば以前の西洋における日本美術の受容に関する共同研究「シノワズリの中の日本 17~19世紀の西洋における日本文化受容と中国」を主宰。ヨーロッパ各地で調査をおこなっている。
名前 外山 徹
肩書き 明治大学博物館学芸員
プロフィール 商品部門(旧商品博物館)の担当学芸員として伝統的工芸品の製造技法、商品開発、流通・販売の現状や産地自治体の行政施策などの調査・研究に携わる。工芸品の文化を、過去の遺産ではなく、生きた文化財―すなわち現代日本における文化的所産として捉え、文化資源の活用による地域社会の活用による地域社会の活性化策について研究を進めている。
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