講座詳細情報
申し込み締切日:2012-12-14 / その他教養 / 学内講座コード:12270010
PIC(太平洋諸島センター)共催 海面上昇に対するツバル国の生態工学的維持 -星砂がツバルを救う-
- 開催日
- 12月22日(土)
- 講座回数
- 1回
- 時間
- 13:30~15:00
- 講座区分
- 1回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 1,000円
- 定員
- 150
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
「地球温暖化による海面上昇」という「問題」はひところ頻繁に報道され、ほとんど人々の「常識」と見なされるようになっています。そのとき、もっとも危機にさらされる土地として決まってとりあげられるのが太平洋の小さな島々でした。けれども私たちは、こうした島々のほんとうの姿を知っているのでしょうか?ほんとうの問題の在処を?今回の講座ではサンゴ礁学の第一人者である茅根創先生をお招きし、徹底した現地調査に立つ地球システム学という非常に大きな見地から、島々の姿を論じていただきます。科学により目をひらかれるひとときを、ぜひ体験してください。
【特記事項】
■リバティアカデミーオープン講座は、会員の方以外も広く受講頂けます。
■お申込は、お電話(03-3296-4423)または、当HPよりお申込み下さい。(事前予約制)
■受講料は、当日「会場受付」にてお支払い頂きます。(会員、明大生以外の方)
■会場 駿河台キャンパス リバティタワー2階 1021教室
【講義概要】
第1回 12月22日(土) 海面上昇に対するツバル国の生態工学的維持
環礁とは、サンゴ礁がリング状に連なった地形である。太平洋に400ほどの環礁が分布し、マーシャル諸島共和国、キリバス、ツバルなど、国土のすべてが環礁だけからなる国もある。環礁では、人が住める島はサンゴ礁の上にサンゴや星砂のかけらが打ち上げられてできた、標高1~2mの環礁州島である。環礁州島は、今世紀の海面上昇によって水没の危機にあるとされ、マスメディアもさかんにそのように報道している。しかし、私たちのこれまでの調査によって、海面上昇による水没という単純な問題ではなく、人為的な地形改変と首都への人口集中によって、島を作るプロセスが阻害されてしまったことが問題であることがわかった。本講義では、こうした問題を現地調査の結果に基づいて説明し、海面上昇から環礁の島々を救うためには、護岸などの対症療法だけではなく、島が本来持っていた島を作る力を取り戻す、生態工学的な取り組みが必要であることを訴える。
「地球温暖化による海面上昇」という「問題」はひところ頻繁に報道され、ほとんど人々の「常識」と見なされるようになっています。そのとき、もっとも危機にさらされる土地として決まってとりあげられるのが太平洋の小さな島々でした。けれども私たちは、こうした島々のほんとうの姿を知っているのでしょうか?ほんとうの問題の在処を?今回の講座ではサンゴ礁学の第一人者である茅根創先生をお招きし、徹底した現地調査に立つ地球システム学という非常に大きな見地から、島々の姿を論じていただきます。科学により目をひらかれるひとときを、ぜひ体験してください。
【特記事項】
■リバティアカデミーオープン講座は、会員の方以外も広く受講頂けます。
■お申込は、お電話(03-3296-4423)または、当HPよりお申込み下さい。(事前予約制)
■受講料は、当日「会場受付」にてお支払い頂きます。(会員、明大生以外の方)
■会場 駿河台キャンパス リバティタワー2階 1021教室
【講義概要】
第1回 12月22日(土) 海面上昇に対するツバル国の生態工学的維持
環礁とは、サンゴ礁がリング状に連なった地形である。太平洋に400ほどの環礁が分布し、マーシャル諸島共和国、キリバス、ツバルなど、国土のすべてが環礁だけからなる国もある。環礁では、人が住める島はサンゴ礁の上にサンゴや星砂のかけらが打ち上げられてできた、標高1~2mの環礁州島である。環礁州島は、今世紀の海面上昇によって水没の危機にあるとされ、マスメディアもさかんにそのように報道している。しかし、私たちのこれまでの調査によって、海面上昇による水没という単純な問題ではなく、人為的な地形改変と首都への人口集中によって、島を作るプロセスが阻害されてしまったことが問題であることがわかった。本講義では、こうした問題を現地調査の結果に基づいて説明し、海面上昇から環礁の島々を救うためには、護岸などの対症療法だけではなく、島が本来持っていた島を作る力を取り戻す、生態工学的な取り組みが必要であることを訴える。
講師陣
名前 | 管 啓次郎 |
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肩書き | 明治大学理工学部教授(総合文化) |
プロフィール | 詩人、比較文学者。ワシントン大学(シアトル)博士論文提出資格取得。現在、明治大学理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系主任(コンテンツ批評)、学術振興会学術システム研究センター専門研究員、読売新聞書評委員。主な著書に『コロンブスの犬』『狼が連れだって走る月』『斜線の旅』(読売文学賞)『野生哲学』『島の水、島の火』など。翻訳にサン=テグジュペリ『星の王さま』ほか多数。 |
名前 | 茅根 創 |
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肩書き | 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻・教授 |
プロフィール | 研究分野 サンゴ礁学、地球システム学 地球温暖化、酸性化、海面上昇など、地球環境変動に対するサンゴ礁の応答に関する研究を一貫して進めている。主なフィールドは、琉球列島、沖ノ鳥島、パラオ、マジュロ、ツバルなど。この10年ほどは、環礁の調査、研究を進めている。 |