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講座詳細情報

申し込み締切日:2012-09-21 / 文学:その他教養 / 学内講座コード:12260006

日本近代文学と〈家族〉の風景 杉並区教育委員会共催

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
9月29日(土)、10月 6日(土)、10月13日(土)、10月20日(土)
講座回数
4回
時間
14:00~15:30
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
3,000円
定員
100
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
近代文学の主要なテーマは〈恋愛〉と〈家族〉だと言えますが、本講座ではそのうちの一つ〈家族〉について、4人の文学者とその作品を通して考察します。明治維新による近代化によって、日本の社会は大きく変容しましたが、家族もまた例外ではありませんでした。いち早く、西洋化の影響を受けた近代の文学者にとって、家族の中で育つことも、また自らが家族を営むことも、そこには避けて通ることの出来ない、新しい家族像との葛藤がありました。それは一体どのようなものだったのでしょうか。近代家族の風景を、日本文学の代表作を通して考えます。

【特記事項】
【会場】 明治大学和泉キャンパス メディア棟3階・M303教室

●本講座を受講される18歳以上の杉並区在住、在学、在勤者の方は、新規入会金3,000円(3年度間有効)が無料。受講料は2,000円です。
●杉並区在住、在学、在勤者の方のお申込は、「電話」「FAX」「メール」での受付となります。ホームページからの「オンライン申込」では割引特典が受けられません。

【講義概要】
第1回 9月29日(土) 石川啄木『ローマ字日記』
家族の存在は石川啄木の文学的成果に対しどのように影響しているのか、苦闘続きの東京生活の中で書かれた『ローマ字日記』(明治42年)を中心に、小説、短歌などをとりあげ検討していきます。『ローマ字日記』は岩波文庫等で入手可能です。また、その他の作品(一部抜粋)については当日プリントを配布いたします。

第2回 10月 6日(土) 夏目漱石『道草』
漱石唯一の自伝的小説である『道草』(大正4年)には、漱石の幼少期の養子体験や、漱石が作家となる時期の家族を取り巻く現状がリアルな筆致で描かれています。本講座では漱石の実生活とも重ねながら、過去と現在、二つの家族像について考えます。なお、テキストは新潮文庫で入手可能です。

第3回 10月13日(土) 幸田文『おとうと』
姉と弟の絆を描いた『おとうと』(昭和32年)には、大正期に少女時代を過ごした作者幸田文の自伝的要素が色濃く反映されています。作者自身の育った家庭環境を参照しながら、明治から大正にかけて形成された「近代家族」について考えたいと思います。テキストは新潮文庫で入手可能です。

第4回 10月20日(土) 志賀直哉『和解』
『和解』(大正6年)は志賀の青年期から続いた父との不和によって起こる葛藤を、主人公「順吉」の目を通して描かれた私小説の代表作です。本講座では、志賀の伝記的な事実を踏まえながら、志賀と父が和解に至るプロセスとその問題点を追います。なお、テキストは新潮文庫で入手可能です。

備考

【教材】
石川啄木『ローマ字日記』(岩波文庫)
夏目漱石『道草』(新潮文庫)
幸田文『おとうと』(新潮文庫)
志賀直哉『和解』(新潮文庫)
※原作本は各自でご用意下さい。

講師陣

名前 松下 浩幸
肩書き コーディネータ・明治大学農学部教授
プロフィール 夏目漱石や樋口一葉の小説を、近代社会・家族・都市などのテーマを通して研究しています。主な著書に『夏目漱石―Xなる人生―』(NHK出版)、『夏目漱石辞典』(共著・おうふう)、『異文化体験としての大都市―ロンドンそして東京』(共著・風間書房)などがあります。
名前 西連寺 成子
肩書き 明治大学政経学部兼任講師
プロフィール 主にジェンダー、モダニズム、読者論の観点から石川啄木の研究をしています。幸田文については、大学の卒業論文で研究対象にするほど心惹かれた作家でした。啄木没後100年である本年4月に『啄木 「ローマ字日記」を読む』(教育評論社)を刊行しました。
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