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講座詳細情報

申し込み締切日:2012-06-08 / その他教養 / 学内講座コード:12160007

アグリサイエンスアカデミー (黒川農場) ―有機農業講座―

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
6月16日(土)、 6月30日(土)、 7月14日(土)、 7月28日(土)、 8月25日(土)、 9月 8日(土)、 9月29日(土)、10月 6日(土)、10月20日(土)、11月10日(土)、11月24日(土)、12月 1日(土)、12月15日(土)、 1月19日(土)、 2月 2日(土)
講座回数
15回
時間
09:30~12:40
講座区分
前期 
入学金
3,000円
受講料
75,000円
定員
40
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
農業は基本的に「多くの生命の連なりと均衡」という自然界のしくみに帰属するものですが、それが感じ取れるような栽培と加工の実践(実習)を通して農業を解説(講義)します。2012年4月にオープンする明治大学黒川農場で最初に開講される講座です。里山に連なる圃場で「農作業」を楽しみ、「農業」を学び、「農」に癒され、自ら育てた新鮮な野菜を堪能してください。また、自ら育てた大豆での手作り味噌の味も格別です。この講座は、有機農業に関心がある方、市民農園や家庭菜園で有機栽培を始めようとする方を対象としています。

【特記事項】
●本講座は、お電話でお申込みください。
(FAX、メール、webでのお申込みはできません。)
●お申込後、圃場利用契約を締結していただきます。
●圃場実習及び講義内容については、天候等により変更になることがあります。

【会場】黒川農場

【講義概要】
第1回 6月16日(土) 午前:「有機農業を考える」
午後:圃場実習
午前:本来の農業とは何か、有機農業とは何かを提案したいと思います。そして当講座の趣旨、上手な利用のしかたを紹介します。
午後:農機具の説明、圃場の区割り、畑の準備、サツマイモの定植を行います。
1時限講義 9:30~11:00
2時限圃場実習 11:10~12:40

第2回 6月30日(土) 午前:「野菜の作り方(1)」
午後:圃場実習
午前:イモ類、マメ類、根菜類など基本野菜の栽培方法について解説します。
午後:ニンジン、ダイズの播種とシカクマメの定植などを行います。
1時限講義 9:30~11:00
2時限圃場実習 11:10~12:40

第3回 7月14日(土) 午前:「土づくりについて」
午後:圃場実習
午前:よい土とは何かをテーマに自然に学ぶ土づくりの基本について考えます。
午後:インゲンの播種とニンジン等の栽培管理を行います。
1時限講義 9:30~11:00
2時限圃場実習 11:10~12:40

第4回 7月28日(土) 午前:「病虫害について」
午後:圃場実習
午前:野菜の病気や害虫を正しく防除するためには、その正体を知ることが何より第一歩となります。発生する病気と害虫の種類や特徴、被害の大きさ、手助けしてくれる天敵動物の働きについて、写真を交えながら紹介します。
午後:レタスの播種と育苗について実習します。
1時限講義 9:30~11:00
2時限圃場実習 11:10~12:40

第5回 8月25日(土) 午前:「有機農業と野菜の作型」
午後:圃場実習
午前:立地、品種、栽培管理技術が一体となって成立する作型は野菜栽培の基本ですが、有機農業における作型の意義について論じます。
午後:秋野菜の畑の準備を行います。
1時限講義 9:30~11:00
2時限圃場実習 11:10~12:40

第6回 9月 8日(土) 午前:「野菜の作り方(2)」
午後:圃場実習
午前:キャベツ、レタス、ホウレンソウなどの葉菜類を中心とする秋野菜について栽培方法を解説します。
午後:ダイコン、キャベツなど秋冬野菜の種まきと定植を行います。
1時限講義 9:30~11:00
2時限圃場実習 11:10~12:40

第7回 9月29日(土) 午前:「野菜栽培の輪作、間作、混作」
午後:圃場実習
午前:病害虫を抑えるための輪作、土のバランスを崩さないための輪作など輪作の効用について考えます。
午後:間引き、追肥、土寄せなどの栽培管理を行います。
1時限講義 9:30~11:00
2時限圃場実習 11:10~12:40

第8回 10月 6日(土) 午前:「施肥について」
午後:圃場実習
午前:施肥について有機農業ではどのように捉えているのか、実際どのように行うのか解説します。
午後:ダイズや葉菜類の収穫や、その他秋野菜の追肥、土寄せ、病害虫防除など栽培管理を行います。
1時限講義 9:30~11:00
2時限圃場実習 11:10~12:40

第9回 10月20日(土) 午前:「作付計画と品種選択」
午後:圃場実習
午前:限られた畑に何時、何を作るかということを決める際に、作物の種類とともに品種が重要になります。これは難しいけれど楽しいことです。様々な事例を上げながらその方法について解説します。
午後:サツマイモの収穫や秋野菜の追肥、土寄せ、病害虫防除など栽培管理を行います。
1時限講義 9:30~11:00
2時限圃場実習 11:10~12:40

第10回 11月10日(土) 午前:「品種を使い分けて楽しむ野菜栽培」
午後:圃場実習
午前:現在の野菜流通は量販店への定時定量納品が主流ですが、自宅前の直売所やレストラン向けの宅配での販売を20年間続けてきた結果、年間150種もの野菜を作るようになりました。それらの経験から得た「野菜作りのコツは品種の使い分けと食べ方」、などの野菜の魅力について論じます。
午後:ニンジン、ダイコン、キャベツを収穫し、それらの貯蔵や加工について実習します。
1時限講義 9:30~11:00
2時限圃場実習 11:10~12:40

第11回 11月24日(土) 午前:「堆肥づくり」
午後:圃場実習
午前:堆肥のつくり方について解説します。
午後:秋冬野菜の収穫および落ち葉や栽培残渣などの堆肥原料の入手と取扱について実習します。
1時限講義 9:30~11:00
2時限圃場実習 11:10~12:40

第12回 12月 1日(土) 午前:「有機農業と堆肥」
午後:圃場実習
午前:一口に堆肥と言っても様々な種類がありますが、原料や製法の違いによる用途や使用方法の違いなどについて解説します。
午後:秋冬野菜の収穫および落ち葉や栽培残渣などの堆肥原料の入手と取扱について実習します。
1時限講義 9:30~11:00
2時限圃場実習 11:10~12:40

第13回 12月15日(土) 午前:「有機農業と資材の利用」
午後:圃場実習
午前:自給資材、市販資材等、有機農業に役立つ資材について解説します。
午後: 秋野菜の収穫
1時限講義 9:30~11:00
2時限圃場実習 11:10~12:40

第14回 1月19日(土) 午前、午後:「手作り味噌(1)」
味噌についての講義をしながら、同時進行で短期熟成の甘味噌を作ります。講義内容は(1)味噌の種類、(2)味噌の原料配合、(3)米麹とは、(4)大豆の処理、(5)味噌仕込み、(6)熟成、(7)微生物の話です。
1時限講義と実習 9:30~11:00
2時限講義と実習 11:10~12:40

第15回 2月 2日(土) 午前:「圃場管理について」
午後:「手作り味噌(2)」
午前:畑の片づけと冬期の管理と次年度の土づくりについて解説します。
午後:味噌の加熱処理と充填など味噌つくりの仕上げと試食をします。
1時限実習 9:30~11:00
2時限講義 11:10~12:40

備考

【教材】
レジュメ資料

講師陣

名前 佐倉 朗夫
肩書き 明治大学農学部 特任教授
プロフィール 神奈川県出身、研究テーマは有機農業です。とくに野菜の有機栽培における作型と生態ついて興味を持っています。自然共生と内部循環を有機農業の基本と考えていますが、ある意味で経済観念を捨てられる市民農園や家庭菜園では是非とも有機農業を実践し、業でない農を満喫してほしいと思っています。当講座では有機農業の講義と圃場での栽培実習を担当します。
名前 糸山 享
肩書き 明治大学農学部講師・農学博士
プロフィール 安全・安心な農作物の生産を目指した新たな害虫防除技術の開発に従事しています。変わりゆく環境の中でも巧みに、そして、したたかに生き抜いている昆虫たち。彼らの姿に多くのことを学びながら、彼らと上手に付き合う方法を見つけ出す研究を進めていきたいと考えています。
名前 高梨 雅人
肩書き
プロフィール 神奈川県三浦市出身。1985年に就農(三浦の伝統的露地栽培農家)、1992年より直売専業となり現在に至る。現在は約165アールの畑で年間約150種類の野菜を栽培。野菜流通の主流である量販店への定時定量納品に対してニッチな存在の直売所販売を続けて20年、その両者の違いの一つが品種の使い分けと考えている。農法としては、いわゆるJAS法で言う有機ではない。
名前 加藤 英八郎
肩書き 明治大学農学部専任講師
プロフィール 大連生まれ、熊本育ちです。専門は発酵食品学。主に大豆発酵食品(味噌、納豆、テンペ)の研究に取り組んできました。長い歴史の中で、風味の異なる多種多様の味噌がありますが、製造方法には定型がみられます。今回は麹菌の酵素力を最大限に利用して、熟成期間が短いタイプの味噌をつくってみましょう。

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