講座詳細情報
申し込み締切日:2012-04-20 / 日本史 / 学内講座コード:12120042
桃山文化 ―侘びの世界―
- 開催日
- 4月28日(土)、 5月12日(土)、 5月26日(土)、 6月 9日(土)、 6月23日(土)、 9月29日(土)、10月13日(土)、10月27日(土)、11月10日(土)、11月24日(土)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 22,000円
- 定員
- 50
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
「侘び」は茶湯から生まれた美意識の一つであり、その「侘び」の美意識を展開した人物は、武野紹?と千利休であります。彼らは、「侘び茶」の精神を的確に示すと同時に、それを実行に移した人物であります。「家居の結構、食事の珍味を楽しみとするのは俗世の事也、家はもらぬほど、食事は飢えぬほどにてたる事也。是仏の教え、茶の湯の本意也」「茶をたてて仏にそなへ、人にもほどこし、吾ものむ」。茶の湯は客に尽くすだけでは不十分。亭主もその味わいを共にする。客の飲み残しの茶を飲み尽くすことも又、大切なことであります。
侘び茶の精神を獲得することは困難でありますが、それを理解することは可能であります。『南方録』を追求することは、その可能性の一つであります。様々な文献を駆使しながら、「侘び」の理解を深めていきます。
【講義概要】
第1回 4月28日(土)
小座敷の道具は、よろず事たらぬがよし…道具の取り合わせは、茶の湯のなかで大変大きな眼目であります。道具の取合せでその心を表現するからです。そこに亭主の美意識が現れます。「よろず事たらぬがよし」これが利休の侘び茶の大原則であります。「月も雲間のなきは嫌にて候」「ワラヤニ名馬ヲ繋キタルカ好」こうした利休の美意識をさまざまな面から追求します。
第2回 5月12日(土) 同上
第3回 5月26日(土) 同上
第4回 6月 9日(土)
「名物のかけ物所持の輩ハ、床の心得あり。横物にて上下つまりたらば、床の天井を下げ、堅物にてあまるほどならば天井をあげてよし…茶の湯で使用する道具の種類は多い。なかでも掛物は客が心を込めて観照する道具のひとつである。掛物は唐絵を掛けることから始まった…掛物の歴史、なぜ掛物は墨跡を第一とするのか」
第5回 6月23日(土) 同上
第6回 9月29日(土) 同上
第7回 10月13日(土)
侘び茶の心、紹?の侘び茶、利休の侘び茶「見ワタセハ花モ紅葉モナカリケリ、浦ノトマヤノ秋ノタグレ」「花をのミ侍らん人に山ざとの、雪間の草の春を見せばや」『南方録』の中で最も有名な部分であります。紹?の侘び茶の世界、利休の侘び茶の世界を様々な文献を使用して具体的に説明いたします。
第8回 10月27日(土) 同上
第9回 11月10日(土) 同上
第10回 11月24日(土) 同上
「侘び」は茶湯から生まれた美意識の一つであり、その「侘び」の美意識を展開した人物は、武野紹?と千利休であります。彼らは、「侘び茶」の精神を的確に示すと同時に、それを実行に移した人物であります。「家居の結構、食事の珍味を楽しみとするのは俗世の事也、家はもらぬほど、食事は飢えぬほどにてたる事也。是仏の教え、茶の湯の本意也」「茶をたてて仏にそなへ、人にもほどこし、吾ものむ」。茶の湯は客に尽くすだけでは不十分。亭主もその味わいを共にする。客の飲み残しの茶を飲み尽くすことも又、大切なことであります。
侘び茶の精神を獲得することは困難でありますが、それを理解することは可能であります。『南方録』を追求することは、その可能性の一つであります。様々な文献を駆使しながら、「侘び」の理解を深めていきます。
【講義概要】
第1回 4月28日(土)
小座敷の道具は、よろず事たらぬがよし…道具の取り合わせは、茶の湯のなかで大変大きな眼目であります。道具の取合せでその心を表現するからです。そこに亭主の美意識が現れます。「よろず事たらぬがよし」これが利休の侘び茶の大原則であります。「月も雲間のなきは嫌にて候」「ワラヤニ名馬ヲ繋キタルカ好」こうした利休の美意識をさまざまな面から追求します。
第2回 5月12日(土) 同上
第3回 5月26日(土) 同上
第4回 6月 9日(土)
「名物のかけ物所持の輩ハ、床の心得あり。横物にて上下つまりたらば、床の天井を下げ、堅物にてあまるほどならば天井をあげてよし…茶の湯で使用する道具の種類は多い。なかでも掛物は客が心を込めて観照する道具のひとつである。掛物は唐絵を掛けることから始まった…掛物の歴史、なぜ掛物は墨跡を第一とするのか」
第5回 6月23日(土) 同上
第6回 9月29日(土) 同上
第7回 10月13日(土)
侘び茶の心、紹?の侘び茶、利休の侘び茶「見ワタセハ花モ紅葉モナカリケリ、浦ノトマヤノ秋ノタグレ」「花をのミ侍らん人に山ざとの、雪間の草の春を見せばや」『南方録』の中で最も有名な部分であります。紹?の侘び茶の世界、利休の侘び茶の世界を様々な文献を使用して具体的に説明いたします。
第8回 10月27日(土) 同上
第9回 11月10日(土) 同上
第10回 11月24日(土) 同上
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備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 渡辺 誠一 |
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肩書き | 明治大学名誉教授 |
プロフィール | 明治大学大学院博士課程修了。主な論文・著書「詩句の諧調と調音的表現性」「美意識の転換」「高山右近」「侘び茶の系譜」「『山上宗二記』の諸写本の比較研究」「山上宗二の美意識」「フランス語の時間」「利休」「入門フランス読本」「ぷち なびる」「山上宗二の世界」「侘びの世界」「茶人と茶の湯の研究」など。 |