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講座詳細情報

申し込み締切日:2012-05-15 / その他教養 / 学内講座コード:12120030

文学・演芸作品からみる江戸の社会文化

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
5月23日(水)、 5月30日(水)、 6月 6日(水)、 6月13日(水)、 6月20日(水)、 6月27日(水)、 7月 4日(水)、 7月11日(水)
講座回数
8回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
3,000円
受講料
17,000円
定員
50
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
18世紀後半の天明期から、19世紀前半の慶応期まで、江戸文学・演芸作品を分析し、ここから当時の社会文化の様相を考えてみたいと思います。教科書的理解では、この時期の文化は、江戸町人を担い手とする、いわゆる化政文化とされています。しかし、この時期、江戸の経済格差は甚だしく、町人と一口にくくれない様相となっています。また、天明期と幕末では、政治・社会状況も全く相違しています。
この講座では、まず当該時期の政治と社会の変容を理解したうえで、江戸の著名な文芸作家=滝沢馬琴・式亭三馬、歌舞伎作家=鶴屋南北・河竹黙阿弥、噺家=三遊亭円朝を登場させ、彼らの作品を読むことを通じて、江戸の社会文化の特徴を考えていきたいと思います。その際、日本近世史研究の最新の研究成果や、わたくしが所属する明治大学情報コミュニケーション学部の学際的視座も取り入れていきたいと考えています。

【講義概要】
第1回 5月23日(水) 18世紀後半、民間社会の変容
田沼時代に江戸時代の民間社会は大きく変容しました。この様相を確認していきます。

第2回 5月30日(水) 山東京伝が創り出す「通」の世界
経済格差が広がる江戸で、山東京伝の洒落本の人気がでました。「通」というキーワードからこの時期の社会文化を考えてみます。

第3回 6月 6日(水) 滝沢馬琴による歴史への回帰
山東京伝とほぼ同じ時代、滝沢馬琴はまったく異なるスタイル、創作の世界を築きました。なぜ馬琴は洒落本の世界に入らなかったのでしょうか。

第4回 6月13日(水) 19世紀、経済格差の拡大
文政期、将軍家斉の親政の悪弊から、放漫政治が展開された、との理解がありますが、この時期江戸では、インフレ傾向のなか、消費文化が進展しました。しかし一方、江戸の周辺、関東地域では、経済格差が広がる一方、博徒集団が跳梁跋扈し、治安が悪化していきました。これらの問題を経済格差という視点から考察します。

第5回 6月20日(水) 式亭三馬が掲げる「意気」という生き方
江戸っ子という呼称が一般化していきます。彼らがもとめた、理想の生き方とはどのようなものだったのでしょうか。

第6回 6月27日(水) 鶴屋南北の異国 河竹黙阿弥の悪
人気歌舞伎作家、鶴屋南北の作品には異国としての中国・朝鮮が登場し、河竹黙阿弥の作品には、「悪党」が多く登場します。ここから当時の人びとの対外認識と社会意識を考察します。

第7回 7月 4日(水) 三遊亭圓朝が語る「因果応報」1
幕末から文明開化の時期、活躍した天才噺家、三遊亭圓朝の作品「怪談噺」の特徴といえる「因果応報」につき考え、当時の社会文化の様相を理解します。

第8回 7月11日(水) 三遊亭圓朝が語る「因果応報」2
明治期まで時代を拡大して、三遊亭圓朝の作品を分析します。文明開化・近代とは当時生きた人びとにとってどのような意味をもっていたのでしょうか。

★詳細・お申込みはコチラ>>[明治大学リバティアカデミーのページへ]

備考

【教材】
レジュメ資料(2011年度と同じ)

講師陣

名前 須田 努
肩書き 明治大学情報コミュニケーション学部教授
プロフィール 1959年、群馬県高崎市生まれ。専門は日本近世・近代の社会文化史・異文化コミュニケーション史です。現在の研究課題は、社会文化史の観点からは、幕末から明治初年における大衆芸能と社会との関係、異文化コミュニケーション史の視点からは、薩摩の朝鮮人陶工の村や、吉田松陰に見る征韓論形成の問題などです。朝鮮・中国との関係から日本近世・近代史を考察したいと考えています。

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