講座詳細情報
申し込み締切日:2012-04-02 / その他教養 / 学内講座コード:12120024
図書の文化史 ―絵(画)のある書物(絵巻物から絵本の世界へ)―
- 開催日
- 4月10日(火)、 4月17日(火)、 4月24日(火)、 5月 8日(火)、 5月15日(火)、 5月22日(火)、 5月29日(火)、 6月 5日(火)、 6月12日(火)、 6月19日(火)、 6月26日(火)、 7月 3日(火)、 7月10日(火)
- 講座回数
- 13回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 19,500円
- 定員
- 25
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座趣旨】
今回は、挿絵のある書物を題材に、絵本への流れを追います。絵本や挿絵のある図書ならびに絵本の歴史に関心がある方を対象に、初心者向きに解説します。わが国の絵本の世界に影響を与えたイギリスの絵本の歴史もとりあげます。明治大学図書館所蔵の貴重書(複製版も含みます)をお見せする機会も設け、味わい深い時間を共有したいと考えております。
夏季には明治大学図書館のギャラリーにおいて「図書の文化史」というテーマのもとに明治大学図書館の貴重書の展示会が開かれます。復習の機会ともなりますので、こちらにもぜひ、お出かけください。
【特記事項】
フィールドワークに関わる費用は別途実費
【講義概要】
第1回 4月10日(火) 絵巻物(物語絵巻)-1
日本最古の物語といわれる『竹取物語』,大和絵の挿絵入り版によりその美を誇った『伊勢物語』、そして『源氏物語絵巻』に描かれた挿絵などを通じて王朝文化の一端を味わいましょう。
第2回 4月17日(火) 平安末期から室町時代
現存する絵巻物の最古の作品群『鳥獣人物戯画』、室町時代に僧侶によってつくられた物語『御伽草子』など、庶民に喜ばれ普及していきます。「鉢かづき姫」や「ものぐさ太郎」をとりあげます。
第3回 4月24日(火) 浮世草子 上方の絵本
井原西鶴、山東京傳、十返舎一九などの挿絵を見較べてみましょう。
『女中風俗玉鏡』を、さすが上方と思うか、いずこも思うことは同じと感じるかともかく「くすり」と笑える絵本です。
第4回 5月 8日(火) ちりめん本
明治期の日本で作られたちりめん本は、縮緬のように表面に縮み皺をつくった紙を使っています。内容は、日本昔噺が多く、外国人に珍重されました。本学所蔵のちりめん本を紹介します。
第5回 5月15日(火) 和綴じの本作り(予定)担当キハラ製本アドバイザー
体験学習です。製本アドバイザー指導のもとに、ご自身用あるいはプレゼント用に和書の備忘録を作成してみませんか。タイムスリップした気分が味わえ、和書への理解も深まります。
第6回 5月22日(火) 黎明期の絵本―日本(1)
維新後しばらくは、ちりめん本のほか、赤本の伝統を引き継いだ時代でもあり、また外国の絵本が紹介された時代でもありました。その後近代化とともに絵本の世界も進展していきます。
第7回 5月29日(火) 近代化と絵本―日本(2)
大正デモクラシーから第二次大戦を経て、絵本の世界も社会の動きとともに変化してゆきます。絵本の発展の歴史を代表的な作品の紹介を通じてみてゆきましょう。
第8回 6月 5日(火) 【フィールドワーク】
国際子ども図書館(予定)
第9回 6月12日(火) 絵本の歴史―イギリス(1)
黎明期から19世紀に到る流れを作家と挿絵画家の活躍を通じて、代表的な作品、挿絵を見てゆきます。19世紀後半の代表作のひとつである『不思議の国のアリス』の挿絵を鑑賞しましょう。
第10回 6月19日(火) 絵本の歴史―イギリス(2)
第二次世界大戦後はまさしく大いなる発展の時代を迎えました、絵本の世界の発展期をたどります。
第11回 6月26日(火) 絵本の歴史―イギリス(3)
イギリスの絵本に描かれた日本について検証します。あわせて、絵本が子どもに与える他国の印象と影響について考えてみましょう。
第12回 7月 3日(火) アメリカなど世界の絵本
アメリカをはじめ、ヨーロッパや北欧の絵本にどのようなものがあるのかそして各地域の絵本の歴史をさぐってみます。
第13回 7月10日(火) 【フィールドワーク】
雄松堂書店(予定)
在庫の貴重な絵本を見せていただきます。
今回は、挿絵のある書物を題材に、絵本への流れを追います。絵本や挿絵のある図書ならびに絵本の歴史に関心がある方を対象に、初心者向きに解説します。わが国の絵本の世界に影響を与えたイギリスの絵本の歴史もとりあげます。明治大学図書館所蔵の貴重書(複製版も含みます)をお見せする機会も設け、味わい深い時間を共有したいと考えております。
夏季には明治大学図書館のギャラリーにおいて「図書の文化史」というテーマのもとに明治大学図書館の貴重書の展示会が開かれます。復習の機会ともなりますので、こちらにもぜひ、お出かけください。
【特記事項】
フィールドワークに関わる費用は別途実費
【講義概要】
第1回 4月10日(火) 絵巻物(物語絵巻)-1
日本最古の物語といわれる『竹取物語』,大和絵の挿絵入り版によりその美を誇った『伊勢物語』、そして『源氏物語絵巻』に描かれた挿絵などを通じて王朝文化の一端を味わいましょう。
第2回 4月17日(火) 平安末期から室町時代
現存する絵巻物の最古の作品群『鳥獣人物戯画』、室町時代に僧侶によってつくられた物語『御伽草子』など、庶民に喜ばれ普及していきます。「鉢かづき姫」や「ものぐさ太郎」をとりあげます。
第3回 4月24日(火) 浮世草子 上方の絵本
井原西鶴、山東京傳、十返舎一九などの挿絵を見較べてみましょう。
『女中風俗玉鏡』を、さすが上方と思うか、いずこも思うことは同じと感じるかともかく「くすり」と笑える絵本です。
第4回 5月 8日(火) ちりめん本
明治期の日本で作られたちりめん本は、縮緬のように表面に縮み皺をつくった紙を使っています。内容は、日本昔噺が多く、外国人に珍重されました。本学所蔵のちりめん本を紹介します。
第5回 5月15日(火) 和綴じの本作り(予定)担当キハラ製本アドバイザー
体験学習です。製本アドバイザー指導のもとに、ご自身用あるいはプレゼント用に和書の備忘録を作成してみませんか。タイムスリップした気分が味わえ、和書への理解も深まります。
第6回 5月22日(火) 黎明期の絵本―日本(1)
維新後しばらくは、ちりめん本のほか、赤本の伝統を引き継いだ時代でもあり、また外国の絵本が紹介された時代でもありました。その後近代化とともに絵本の世界も進展していきます。
第7回 5月29日(火) 近代化と絵本―日本(2)
大正デモクラシーから第二次大戦を経て、絵本の世界も社会の動きとともに変化してゆきます。絵本の発展の歴史を代表的な作品の紹介を通じてみてゆきましょう。
第8回 6月 5日(火) 【フィールドワーク】
国際子ども図書館(予定)
第9回 6月12日(火) 絵本の歴史―イギリス(1)
黎明期から19世紀に到る流れを作家と挿絵画家の活躍を通じて、代表的な作品、挿絵を見てゆきます。19世紀後半の代表作のひとつである『不思議の国のアリス』の挿絵を鑑賞しましょう。
第10回 6月19日(火) 絵本の歴史―イギリス(2)
第二次世界大戦後はまさしく大いなる発展の時代を迎えました、絵本の世界の発展期をたどります。
第11回 6月26日(火) 絵本の歴史―イギリス(3)
イギリスの絵本に描かれた日本について検証します。あわせて、絵本が子どもに与える他国の印象と影響について考えてみましょう。
第12回 7月 3日(火) アメリカなど世界の絵本
アメリカをはじめ、ヨーロッパや北欧の絵本にどのようなものがあるのかそして各地域の絵本の歴史をさぐってみます。
第13回 7月10日(火) 【フィールドワーク】
雄松堂書店(予定)
在庫の貴重な絵本を見せていただきます。
備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 阪田 蓉子 |
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肩書き | 元明治大学文学部教授、日本図書館文化史研究会前代表 |
プロフィール | 図書の文化史および地域情報サービスが研究課題。国際基督教大学教養学部卒、東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。教材用DVD監修「図書の文化史―明治大学図書館所蔵資料」。明治大学図書館情報学研究会会長、日本図書館情報学会監事。 |