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講座詳細情報

申し込み締切日:2011-11-19 / 文学:その他教養 / 学内講座コード:11260006

文学と映画-原作との比較を通して 杉並区教育委員会共催

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
11月26日(土)、12月 3日(土)、12月10日(土)、12月17日(土)
講座回数
4回
時間
14:00~15:30
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
3,000円
定員
100
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
昨年、好評をいただきました「文学と映画」をテーマに、本年度は作品を変えて新たな視点から、物語がどのように作り変えられていくのか、そのプロセスを追ってみたいと思います。異なる表現方法によって造形される二つの文化芸術、すなわち言葉を主とする「文学」と、20世紀の総合芸術と言われる「映画」とが、どのように交わり、またどのようにすれ違っていくのか、そのダイナミックな一面を考察していきます。毎回の講座では具体的な作品を取り上げ、原作と映画化されたものとの違いを紹介しつつ、比較を試みます。文学に興味のある方はもちろん、映画に関心のある方にもぜひ、参加していただければと思います。
※なお、取り上げる文学作品については、参加される前に通読しておいていただけると、より一層、講義での理解が深まると思います。

【特記事項】
●本講座を受講される杉並区民(在勤は除く)の新規入会の方は、入会金3,000円(3年度間有効)が無料となります。
●杉並区民で新規のお申し込みは、「電話」「FAX」「メール」での受付となります。ホームページからの「オンライン申込」では割引特典が受けられません。

【講義概要】
第1回 11月26日(土) 『赤西蠣太』 志賀直哉と伊丹万作
伊達騒動の〈外伝〉である「赤西蠣太」をめぐって、志賀直哉の「原作」(大正6年)と伊丹万作の映画作品(昭和11年)の比較、および明治期に誕生した新しい〈物語〉媒体である「講談速記」の関係などを中心に検討したいと思います。小説は岩波文庫等で販売されています(DVDは2011年6月現在、販売されていませんが、以前日活がビデオを販売していました。レンタルまたは中古品をご利用いただければ幸いです)。

第2回 12月 3日(土) 『こころ』 夏目漱石と市川崑
夏目漱石の『こころ』(大正3年)と、それを原作として市川崑によって映画化(昭和30年)されたものを比較し、市川崑が原作をどのように解釈し、映画化しているのか、それを「妻」の視点から探ります。原作は新潮文庫等で、映画はDVDで販売されています。

第3回 12月10日(土) 『にごりえ』 樋口一葉と今井正
樋口一葉「にごりえ」(明治27年)で描かれた「酌婦」として生きる女性お力の内面的葛藤を、映像ではいかに表現し得るのか、今井正監督による映画化作品(昭和28年)を用いて考えていきたいと思います。小説は岩波文庫等で入手可能ですが、DVDは現在廃盤となっておりますので、レンタルまたは中古品をお探し下さい。

第4回 12月17日(土) 『舞姫』 森鷗外と篠田正浩
篠田正浩監督の『舞姫』(平成元年)は、原作の『舞姫』(明治23年)にない?外の他の作品が挿入され奥行きを出しています。そのような比較を中心にお話しし、また実在のエリスのことなども探ってみたいと思います。原作は新潮文庫等で、映画はDVDで販売しています。

備考

【教材】
レジュメ資料
※原作本は各自でご用意下さい。

講師陣

名前 松下 浩幸
肩書き 明治大学農学部准教授
プロフィール 夏目漱石や樋口一葉などの小説を、〈独身者〉や〈都市化〉の観点から研究してきました。主な著書に『夏目漱石事典』(共著・勉誠出版)、『樋口一葉事典』(共著・おうふう)、『コレクション・モダン都市文化 サラリーマン』(編著 ゆまに書房)などがあります。
名前 永井 善久
肩書き 明治大学商学部准教授
プロフィール 最近、私の研究対象は文学から戦前日本映画に移行しつつあります。拙稿「〈志賀直哉〉、昭和三年」(『昭和文学研究』50集)や「“映画人”志賀直三の軌跡」(『明治大学教養論集』441号)はそのささやかな成果です。
名前 池田 功
肩書き 明治大学政治経済学部教授
プロフィール 石川啄木や病と文学をテーマにしています。単著に『啄木日記を読む』、『石川啄木 国際性への視座』、『石川啄木 その散文と思想』、『新版 こころの病の文化史』などがあります。2年間のドイツ在外研究中に、ドイツにおける森鷗外の足跡をたどりました。
名前 西連寺 成子
肩書き 明治大学政治経済学部兼任講師
プロフィール 主にジェンダーの観点から石川啄木などの研究をしています。私の文学との初めての「出会い」が宮沢賢治でした。近代日本における新興芸術に関連する論文として「啄木と活動写真―モダニズム前夜の啄木の映画受容」「平出修と演劇―〈新しい女〉をめぐって」などがあります。
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