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講座詳細情報

申し込み締切日:2011-11-12 / 文学:その他教養 / 学内講座コード:11260005

【宮崎県連携講座】古事記編纂1300年記念講座 ~日向神話ゆかりの地 宮崎の魅力発見!

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
11月19日(土)、11月26日(土)、12月3日(土)、12月10日(土)
講座回数
4回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
5,000円
定員
100
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
神話のふるさと宮崎。
宮崎県内各地には、古事記・日本書紀に記された「国産み」から「神武東征」までのよく知られた話に、ゆかりのある地が数多く登場します。
今回の明治大学との連携講座は、明治大学の大塚先生、永藤先生に加え、地元宮崎からも2名の講師が登壇し、神話のふるさと宮崎の魅力をお伝えしてまいります。

【特記事項】
現地学芸員等が記紀の道・西都原古墳群を案内。古代のロマンがあふれる西都原を散策しながら、神話の時代に思いをはせることにより、宮崎の魅力を再発見。

【講義概要】
第1回 11月19日(土) 日本古墳文化における宮崎県古墳文化の位置を考える
日向神話の根幹をなす宮崎県の古墳文化に関しては、既成の歴史観を再考させるような新事実が提起されている。纒向型前方後円墳が西都原81号墳・檍1号墳などで確認され、宮崎県の前方後円墳が3世紀中頃には出現していたという列島内の中央とほぼ同一時期に新しい歴史状況を迎えていたことが確実となってきた。大和王権の政治的支配のもとに各地の前方後円(方)墳が出現したという論理にも改めてメスが加えられ始めている。新富町百足塚古墳の埴輪列や男狭穂塚・女狭穂塚古墳の状況は、宮崎県下の古墳群が列島内においてどのような歴史的性格を保持していたか再考する時期に来ていると思う。

第2回 11月26日(土) 日向神話の世界像
日向三代の物語は、それまで紡いできたアマテラス以降の神々の話と、初代の天皇・神武の時代との橋渡しの機能を果たしている。いわば神話から歴史へ、そういう間隙に日向神話は成立している。その大きな特徴は、それまでの世界観が整理され、構造化されて立ち上がってきたことである。たとえば海幸彦・山幸彦の神話は、海という世界像と山という世界像が単純に対峙的な関係にあるのではなく、そこに「天」という世界像が滑りこんでくる。天を中心に海・山が配され、トータルな王権の支配する世界構造が次の歴史的世界に受け継がれていくのである。それは天皇が世界の中心にあって、その世界を領有するというディスポティズムを形成することになろう。
そしてこうした海・山の世界像を描いた神話の原型は、おそらく南九州の海人(隼人)たちであったことを推定、論証したい。

第3回 12月 3日(土) 西都原古墳群の発掘調査成果からみた日向神話との接点
記紀で語られる南九州の古墳時代について,南九州最大規模の古墳群である西都原古墳群の発掘調査成果を中心として,考古学的見解からその接点について迫る。

第4回 12月10日(土) 日向神話伝承の舞台と背景
宮崎は神話伝承の宝庫です。記紀に登場する神々の誕生やつ焼くの舞台と背景を美しい自然景観とともに解説します。また、神話から学び自然や神々に感謝し、多彩な生活の中に良き風習として活かしている人々の姿を紹介します。

講師陣

名前 大塚 初重
肩書き 明治大学名誉教授
プロフィール 1926年東京都生まれ。明治大学文学部卒。同大学院博士課程中退。文学博士。日本学術会議会員。山梨県立考古学博物館館長、日本考古学協会会長等歴任。現在、静岡県文化財保護審議会委員、静岡県登呂遺跡再整備検討委員長。2005年春「瑞宝中綬章」受章。専門は弥生時代と古墳時代全般。編著書は『日本考古学を学ぶ1~3』(有斐閣選書)、『日本古墳大辞典』(東京堂出版)、『日本古代遺跡事典』(吉川弘文館)、『最新日本考古学用語辞典』(柏書房)、『東国の古墳と大和政権』(吉川弘文館)、『「古墳時代」の時間』(学生社)、『「弥生時代」の時間』(学生社)、『東アジアの装飾古墳を探る』(雄山閣)、『古墳時代の日本列島』(青木書店)など。
名前 永藤 靖
肩書き 明治大学文学部教授
プロフィール 明治大学卒業。博士(文学)。著書に『古代日本文学と時間意識』(未来社)、『時間の思想』(教育社)、『中世日本文学と時間意識』(未来社)、『風土記の世界と日本の古代』(大和書房)、『古代説話の変容』(勉誠社)、『日本霊異記の新研究』(新典社)、『琉球神話と古代ヤマト文学』(三弥井書店)、『古代仏教説話の方法』(三弥井書店)、『日本神話と風土記の時空』(三弥井書店)など。
名前 甲斐 貴充
肩書き 宮崎県立西都原考古博物館 学芸普及担当 主査
プロフィール 1972年宮崎県高千穂町生まれ。岡山大学文学部史学科卒(考古学)。1997年から宮崎県埋蔵文化財センターに勤務。県内各地の遺跡発掘調査をはじめとする埋蔵文化財保護行政に従事した後に,2008年から現職。現在,博物館において,韓国をはじめとする東アジア地域と南九州の関係を紹介する国際交流展などの展示会を担当すると同時に,西都原古墳群の発掘調査や地中探査といったフィールドワークを行っている。
名前 岡田 勝運
肩書き 宮崎市神話・観光ボランティア協議会会長 癒しの国みやざき観光ガイドボランティア協議会会長
プロフィール 私は、元中学校(専門英語)教師です。平成13年に退職し、宮崎市神話の語り部ガイド第1期生として入会しました。神話や古代史に興味を持っていた私は、すっかりのめり込んでしまいました。会員50名のお世話とともに、ガイド、講演、メディア対応、観光協会共催事業等で活動しています。全国のお客様との一期一会やガイドとの交流が楽しみです。家庭生活では健康保持のため、家内とやや広く畑作農業を謳歌しています。
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