講座詳細情報
申し込み締切日:2011-09-29 / その他教養 / 学内講座コード:11220019
世界の「聖地」を旅する 第二の旅
- 開催日
- 10月 6日(木)~12月15日(木)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 22,000円
- 定員
- 40
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
聖地--そこは神話や信仰や奇跡と結びついた特別の場所です。とはいえ、戦争や大事故や自然災害などによって、強烈な記憶を人々のなかにとどめている場所もまた、人々の心の中で聖化され、必然的に「聖地」となってゆきます。
したがって人間の「経験」が圧縮され、ついに聖性を帯びるにいたった場所、それも「聖地」とわたしたちは呼ぶことができましょう。
第二の旅では、世界の「聖地」へみなさんをご案内するとともに、日本の「聖地」もまた訪ねたいと存じます。旅、遍歴、聖地巡礼に関心をお持ちのすべての方々のご参加をお待ちしています。
【講義概要】
第1回 10月 6日(木) メテオラ修道院にて(ギリシア)
屹立するいくつもの岩峰の上に、ギリシア正教の修道院があります。修道士たちはどうしてそんな場所に修道院を建てたのでしょうか。
第2回 10月13日(木) ひまわりの畑(ウクライナ)
旅人は映画『ひまわり』の舞台となったウクライナの「つわものどもが夢のあと」を訪ねます。
第3回 10月20日(木) ルーアン大聖堂にて(フランス)
旅人はルーアンにいたり、中世ゴッシック時代の人々の大らかな精神と想像力の躍動をまのあたりにします。
第4回 10月27日(木) 奄美大島田中―村紀行(奄美)
孤高の画家は終焉の地で何を見たのでしょうか。
第5回 11月10日(木) ケシの花を探して(ギリシア)
旅人はテーベ近郊の村でみごとなケシの群生に遭遇します。ふと背後を振り返ると……。ギリシア現代史を旅します。
第6回 11月17日(木) グラナダとアルハンブラ(スペイン)
詩人ロルカの故郷グラナダと『アルハンブラ物語』に語られた赤い城にまつわる物語。
第7回 11月24日(木) マテーラとアリアーノ(イタリア)
そこは流刑の地でした。流刑囚は許されて故郷に帰りました。やがて死に際し、ついのすみかをかつての流刑地に設けるよう言い遺しました。いったいなぜでしょうか?
第8回 12月 1日(木) 石道丸伝説を歩く(高野山刈萱堂と長野県西光寺)
出家した父親を探し求めて少年は高野山にいたり、一人の僧と出会いました。父親は死んだと少年は告げられました。ですが……。
第9回 12月 8日(木) パクソス島と牧神パーンの死の伝説(ギリシア)
紀元一世紀、イオニア海を航海する船の船頭が不思議な声を聞きました。「大いなる神パーンは死んだ!」それはなにを意味していたのでしょうか。
第10回 12月15日(木) デルフォイのアポロン神殿にて(ギリシア)
神殿に孤児として育てられた一人の少年がいました。実の父とは神アポロンにほかならなりませんでした。だが少年はそれを知らず、知らないままでアポロンを父とあがめました。
聖地--そこは神話や信仰や奇跡と結びついた特別の場所です。とはいえ、戦争や大事故や自然災害などによって、強烈な記憶を人々のなかにとどめている場所もまた、人々の心の中で聖化され、必然的に「聖地」となってゆきます。
したがって人間の「経験」が圧縮され、ついに聖性を帯びるにいたった場所、それも「聖地」とわたしたちは呼ぶことができましょう。
第二の旅では、世界の「聖地」へみなさんをご案内するとともに、日本の「聖地」もまた訪ねたいと存じます。旅、遍歴、聖地巡礼に関心をお持ちのすべての方々のご参加をお待ちしています。
【講義概要】
第1回 10月 6日(木) メテオラ修道院にて(ギリシア)
屹立するいくつもの岩峰の上に、ギリシア正教の修道院があります。修道士たちはどうしてそんな場所に修道院を建てたのでしょうか。
第2回 10月13日(木) ひまわりの畑(ウクライナ)
旅人は映画『ひまわり』の舞台となったウクライナの「つわものどもが夢のあと」を訪ねます。
第3回 10月20日(木) ルーアン大聖堂にて(フランス)
旅人はルーアンにいたり、中世ゴッシック時代の人々の大らかな精神と想像力の躍動をまのあたりにします。
第4回 10月27日(木) 奄美大島田中―村紀行(奄美)
孤高の画家は終焉の地で何を見たのでしょうか。
第5回 11月10日(木) ケシの花を探して(ギリシア)
旅人はテーベ近郊の村でみごとなケシの群生に遭遇します。ふと背後を振り返ると……。ギリシア現代史を旅します。
第6回 11月17日(木) グラナダとアルハンブラ(スペイン)
詩人ロルカの故郷グラナダと『アルハンブラ物語』に語られた赤い城にまつわる物語。
第7回 11月24日(木) マテーラとアリアーノ(イタリア)
そこは流刑の地でした。流刑囚は許されて故郷に帰りました。やがて死に際し、ついのすみかをかつての流刑地に設けるよう言い遺しました。いったいなぜでしょうか?
第8回 12月 1日(木) 石道丸伝説を歩く(高野山刈萱堂と長野県西光寺)
出家した父親を探し求めて少年は高野山にいたり、一人の僧と出会いました。父親は死んだと少年は告げられました。ですが……。
第9回 12月 8日(木) パクソス島と牧神パーンの死の伝説(ギリシア)
紀元一世紀、イオニア海を航海する船の船頭が不思議な声を聞きました。「大いなる神パーンは死んだ!」それはなにを意味していたのでしょうか。
第10回 12月15日(木) デルフォイのアポロン神殿にて(ギリシア)
神殿に孤児として育てられた一人の少年がいました。実の父とは神アポロンにほかならなりませんでした。だが少年はそれを知らず、知らないままでアポロンを父とあがめました。
講師陣
名前 | 立野 正裕 |
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肩書き | 明治大学文学部教授 |
プロフィール | 1947年福岡県生まれ。岩手県立遠野高校卒。明治大学文学部に入学し、のち同大学大学院修士課程文学研究科を修了。専攻は英米文学と比較文学。反戦の思想に立って今日の芸術・文学の非暴力への可能性を探求するいっぽう、「道の精神史」の実践として西欧への旅を重ねる。著書に『精神のたたかい―非暴力主義の思想と文学』『黄金の枝を求めて―ヨーロッパ思索の旅』『世界文学の扉をひらく』(全十巻、現在三巻まで刊行中)などがある(すべてスペース伽耶刊)。 |