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講座詳細情報

申し込み締切日:2011-04-19 / その他教養 / 学内講座コード:11120005

いのちの軌跡─宗教と文学の接点─ 明治大学死生学研究所共催

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
4月26日(火)、 5月10日(火)、 5月24日(火)、 6月 7日(火)、 6月21日(火)、 7月 5日(火)、 7月19日(火)、 9月27日(火)、10月11日(火)、10月25日(火)、11月 8日(火)、11月22日(火)、12月 6日(火)、12月20日(火)
講座回数
14回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
3,000円
受講料
29,000円
定員
40
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
いのちやたましひという見えざるものを、古来、人はどのように捉えてきたのでしょうか。またその上で、生老病死や吉凶禍福をどのように納得し、受け入れてきたのでしょうか。
仏教の根底には「空」とか「縁起」という思想がありますが、それが日本人の死生観に独特な感性を培ってきたように思われます。いうまでもなく、「空」とは空しいとか空っぽという意味ではありません。生きとし生けるものがそこから生まれ、そこへ帰っていくいのちの太源ともいうべきもの。つまり、人間の分別や都合を越えた世界。こうした「空」の地の上において「色」の明澄かつ豊穣なる現象世界が展開されるのです。これを踏まえてこそ、古代の無常感から中世の無常観への昇華が可能になったのです。世阿弥の能も、利休の茶も、芭蕉の俳諧も、空海や最澄の総合的宗教を踏まえながら、個々の人間の救いと安心に的を絞る、道元や親鸞や一遍たちの宗教的価値変換の上においてはじめて可能となったのです。
この講座では、以上のような理性や感性のラディカルな変換を踏まえつつ、それが幾多の文人たちの死生観にどのような祖型を用意したのか。それを受けた文人たちの痛々しいまでの生と死の軌跡をも辿ってみたいと思います。

備考

【教材】
レジュメ資料

講師陣

名前 金山 秋男
肩書き 明治大学法学部教授
プロフィール 1948年栃木県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専攻は死生学、宗教民俗学。著書に『「生と死」の図像学』、『巡礼-その世界』、『人はなぜ旅にでるのか』、『生と死の東西文化史』(いずれも共著)など。道元の「正法眼蔵」に関するものを中心に、仏教思想関係論文多数。現在、明治大学死生学研究所代表、国際熊野学会副代表、日本臨床美術協会理事。
名前 若麻績 敏隆
肩書き 善光寺白蓮坊住職 画家
プロフィール 1958年長野県生まれ。東京芸大絵画科日本画専攻卒業。同大学院修士課程修了。大正大学大学院仏教学修士課程修了。善光寺白蓮坊で住職をつとめる旁ら、定期的に大丸東京店、青山新生堂、日本橋三越本店等でパステル画の個展を開催。また、極楽の原風景を、仏教の教義を離れて、人間の美意識のなかに求める試みを行っている。著書に『パステルで描くやすらぎの山河』(日貿出版社 平成14年)。
名前 林 雅彦
肩書き 明治大学法学部教授
プロフィール 1944年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専攻は説話文学・絵解き、アジアの宗教民俗学。著書・共著・編著に『日本の絵解き-資料と研究』、『絵解きの東漸』、『日本における民衆と宗教』、『「生と死」の東西文化史』など多数。絵解き研究で第6回日本古典文学会賞受賞。国際熊野学会代表委員。新宮市市政功労者。
名前 永藤 靖
肩書き 明治大学文学部教授
プロフィール 明治大学卒業。博士(文学)。著書に『古代日本文学と時間意識』(未来社)、『時間の思想』(教育社)、『中世日本文学と時間意識』(未来社)、『風土記の世界と日本の古代』(大和書房)、『古代説話の変容』(勉誠社)、『日本霊異記の新研究』(新典社)、『琉球神話と古代ヤマト文学』(三弥井書店)、『古代仏教説話の方法』(三弥井書店)、『日本神話と風土記の時空』(三弥井書店)など。
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