大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座趣旨】
世界史的観点からみれば、現代は、アメリカをはじめとする先進資本主義諸国の衰退と新興国の台頭があり、やがて両者の立場が逆転する、その前夜です。この台頭する新興諸国の最初の代表が1980年代に飛躍を遂げたアジアNIES諸国であり、そして1990年代以降、大きく台頭してきたのが中国やインドに代表される新興諸国です。他方、衰退する先進国の一角を占める日本では、政治・経済・社会・文化の様々な面でこの現代的状況が現れています。「現代を斬る」シリーズ第2弾は、以下8人の講師陣によってそれぞれ異なった切り口から、この「現代」をえぐり出す試みです。

【教材】
講義の中でご案内します。

名前	飯田 和人
肩書き	明治大学政治経済学部教授
プロフィール	学部、大学院とも明治大学。専門は経済理論。研究テーマとする「市場と資本の理論的研究」を通して、その最深部から現代資本主義のもつダイナミックスの源泉とその問題性を解明することを目指している。『市場と資本の経済学』(ナカニシヤ出版、2006年)、『市場経済と価値-価値論の新機軸』(ナカニシヤ出版2001年)、『危機における市場経済』(編著、日本経済評論社、2010年)、『ケインズ経済学の危機』(共訳、昭和堂、1991年)など多数。

名前	山崎 信之郎
肩書き	三菱電機電子システム事業本部顧問
プロフィール	1972年東京大学卒業。防衛庁(当時)入庁。運用課長、官房総務課長、那覇防衛施設局長等を経て防衛省運用企画局長にて退官後、現職。

名前	辻 哲夫
肩書き	東京大学高齢社会総合研究機構教授
プロフィール	1971年東京大学卒業後、厚生省(当時)に入省。老人福祉課長、官房長、保険局長、厚生労働事務次官等を経て、現職。著書「日本の医療制度改革がめざすもの」(時事通信社)など多数。

名前	金山 秋男
肩書き	明治大学法学部教授
プロフィール	1948年栃木県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専攻は死生学、宗教民俗学。著書に『「生と死」の図像学』、『巡礼-その世界』、『人はなぜ旅にでるのか』、『生と死の東西文化史』(いずれも共著)など。道元の「正法眼蔵」に関するものを中心に、仏教思想関係論文多数。現在、明治大学死生学研究所代表、国際熊野学会副代表、日本臨床美術協会理事。

名前	藤江 昌嗣
肩書き	明治大学経営学部教授・経済学博士
プロフィール	1978年京都大学経済学部卒業、民間企業勤務後、神戸大学大学院を経て、1984年岩手大学人文社会学部専任講師、東京農工大学を経て、1992年明治大学助教授、93年同教授に就任、現在に至る。明治大学ビジネス・イノベーション研究所所長。戦略研究学会理事、『スロースタイル』(分担執筆)、共編著『地域再生と戦略的協働』(共著)、『格差社会の統計分析』(共著)他。

名前	川村 晃司
肩書き	テレビ朝日報道局コメンテーター(政治、外交担当)
プロフィール	早稲田大学卒業後、日本教育テレビ(現テレビ朝日)入社。報道番組ディレクターを中心に、カイロ支局長、ニューヨーク特派員などを歴任。中国天安門事件、湾岸戦争など世界の紛争地帯を取材し、「ニュースステーション」デスクやコロンビア大研究員の経験も持つ。ギャラクシー賞、民放連賞を受賞している。現在は、豊富な取材経験を生かし、テレビ朝日コメンテーターとして活動中である。立教大学で非常勤講師(政治とメディア)。

名前	土屋 恵一郎
肩書き	明治大学法学部教授
プロフィール	明治大学大学院法学研究科博士課程単位修得、明治大学常勤理事、芸術選奨選考委員(古典芸術部門)、芸術祭審査委員(演劇部門)。専門は18世紀・19世紀イギリス思想史だが、身体論の延長線上に能から現代演劇まで幅広く舞台芸術の批評活動を行っている。著書に『能-現代の芸術のために』(新曜社、芸術選奨文部大臣新人賞)、『元禄俳優伝』(岩波書店)、『正義論/自由論』(岩波書店)、『処世術は世阿弥に学べ!』(岩波アクティブ新書)など多数。

名前	北野 大
肩書き	明治大学理工学部応用化学科教授(兼) 理工学研究科新領域創造専攻安全学系
プロフィール	1942年東京都に生まれ、1965年明治大学工学部工業化学科卒業、1972年東京都立大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)。(財)化学物質評価研究機構企画管理部長、淑徳大学教授を経て、2006年4月より現職。経済産業省化学物質審議会委員及び産業構造審議会委員、環境省中央環境審議会委員。専門は、環境化学、リスクコミュニケーション。2004年度日本分析化学会技術功績賞受賞、2006年度環境科学学会賞受賞。