大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
西洋文明と出会う日本近代には、内村鑑三(1861 ～ 1930年)という著名なキリスト教思想家がいます。明治、大正、昭和初期と、近代の戦争の時代を、一キリスト者、非戦論者、思想家として生き、その思想は後世への希望の水脈として流れ続けています。本講座では、創世記から預言書まで、旧約聖書の森のなかを、内村鑑三とともに歩き、対話し、学びます。聖書にはじめて接する人も、すでに親しむ人も、ともに内村鑑三を通して旧約の世界、物語、歴史を、このグローバル世界が直面する困難のなかで、未来への希望とともに見つめ直します。

【講座スケジュール】
第1回 5月27日(土) 内村鑑三と聖書講解―生命の水の河から
詳細：内村鑑三の聖書講解には、歴史から未来へと涸れることなく生命の河が流れています。それは人を新たな楽園へ、いのちの森へと誘います。その聖書講解の全体像を見つめます。
第2回 6月10日(土) 創世と楽園から―あなたはどこにいるのか
詳細：「創世記」を通して、旧約の創世とアダムとエバの楽園喪失の物語を見つめ、あなたはどこにいるのかという神の問いの意味を考えます。
第3回 6月24日(土) 自由への途― 荒野から約束の地へ
詳細：「出エジプト記」などモーセ五書を通して、旧約の歴史のなかで、人類最初の自由への途を、乳と蜜の流れる約束の地へと荒野を歩むモーセと民の物語をたどります。
第4回 7月 8日(土) ユダヤの地と歴史の大河― 懐疑と信仰のなかで
詳細：ユダヤの地と歴史の大河のなかで、美しい麦の詩「ルツ記」や、懐疑を生きるヨブや、憂いに沈む伝道者コーヘレス、熱愛の歌「雅歌」や、きらめく詩篇などの世界を考えます。
第5回 7月22日(土) 預言と預言者たち― 旧約の森に響く声に
詳細：ユダ王国の預言者イザヤや、祖国を想う涙の詩人預言者エレミヤをはじめ、それに連なる孤高の預言者たちの預言とその生涯を通して、旧約の森に響くいのちの声に耳を傾けます。

【備考】
※※必ず下記の内容をご確認ください※※
【ハイフレックス講座はまたはにてご参加ください。】
・後日配信する動画は記録用動画となります。
・記録用動画は音声や画面の乱れの発生、ネットワーク不備等により、配信できない場合がございます。あらかじめご了承ください。

・「ハイフレックス講座」とは、対面による講座を、オンライン(Zoomによるライブ)により同じ時間に受講参加できる形態です。受講生の皆様はライフスタイルにあわせて対面、またはオンライン(ライブ)で講座に参加する事が出来ます。
・「ライブ講座」では、ビデオ会議ツール「Zoom」を使用しリアルタイムで授業を配信します。

※「ライブ講座」ご受講にあたり下記のシステム環境が必要です。各自、環境の準備と確認をお願いします。
1.パソコン・スマートフォン・タブレットなどの端末
2.インターネット環境
3.マイク(内蔵または外付け)
4.ウェブカメラ(内蔵または外付け)
(マイク付きヘッドフォンセットの場合、音声をクリアに聞く・話すことができます。)

◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更する場合がございます。

名前	小林 孝吉
肩書き	文芸評論家、明治学院大学キリスト教研究所協力研究員
プロフィール	1953年、長野県生まれ。明治学院大学文学部卒業。博士(学術)九州大学。元学校法人神奈川大学常務理事。著書に、『椎名麟三論 回心の瞬間』(菁柿堂)、『滝沢克己 存在の宇宙』(創言社)、『記憶と文学』(御茶の水書房)、『埴谷雄高『死霊』論』(御茶の水書房)、『椎名麟三の文学と希望』(菁柿堂)、『内村鑑三』(御茶の水書房)、『原発と原爆の文学』(菁柿堂)、『内村鑑三の聖書講解』(教文館)などがある。