講座詳細情報
申し込み締切日:2023-02-15 / 芸術・文化 / 学内講座コード:22B1606700
比較言語、文化、コミュニケーションの考察 「知は力なり」から実用的教養へ【対面講座】
- 開催日
- 3月 1日(水)、 3月 8日(水)、 3月15日(水)、 3月22日(水)、 3月29日(水)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,000円
- 定員
- 40
- その他
- 8200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
本講座では講義者の幅広い異文化経験や 30 年日本の大学で比較文化を教えた職歴を踏まえて、比較文化・言語の学問の中から特に日本人に最も面白い知っておくべき点を紹介します。文化と言語の構造と単語の意味の幅など最も大事な一般的特徴を巡って、それらの相互関係、歴史的な観点から、異文化の出会いの様子と結果~古代から現代~を比較します。一般に知られていない「知識と知恵」に対し「情報と宣伝」の重要な違いについて論じます。『The Story of English』を参考に「世界言語」になった英語の歴史的背景を紹介し、それに関連してそれぞれのユニークな表現力と独特な特徴を持つ絶滅危機に面している小民族などの言語についてのテーマも取り上げます。「グローバル化」する社会的文化的の激しい変化が言語に反映されます。言葉の意味の変化をより理解するため外国語と外国文化を学ぶ「価値」は評価できないほど不可欠となっています。
【講座スケジュール】
第1回 3月 1日(水) 人間の言語・文化の起源や基本的な機能と社会的力
詳細:人類の進化の中で、言語、文化は発明され「文化」(Culture)が「自然」(Nature)を背景にして「現代人」を作り上げ、その後現代人は世界中に広がりそれぞれの部族や民族に分かれ、文明化を得て現代のさまざまな国家が成り立ちました。文化、言語の構造と単語の意味の幅、文化の変化と単語の意味の変化などの一般的な最も大事な特徴を説明します。「文化と言葉」(Culture と Language)と「自然」(Nature)の相互関係、歴史的な観点から異文化の出会いの様子と結果~古代から現代までの場合を比較します。
第2回 3月 8日(水) 「知識と知恵」に対し「情報と宣伝」の重要な違いとは?
詳細:英米詩人 T.S.Elliot の英語の「knowledge」と「wisdom」に対する「information」の根本的な違いについて(他の言語の例も含めて)説明します。その違いが現代社会と世界情勢に重要な影響を与えることについて語ります。様々なことわざと表現に反映される「folk wisdom」(民間の知恵、一般常識)も紹介します。いくつかの論理的な考え方を取り上げます。現代社会に広がるいわゆる「fake news」と「disinformation」に対する「真実」と「現実」も取り上げます。
第3回 3月15日(水) 世界の言語家族とその中の最も影響力がある「言葉の帝国」と世界言語になった現代英語の多様性
詳細:世界の言語家族とその中の最も影響力がある「言葉の帝国」やそれによるそれぞれの外来語。英語の「絶滅の危機」から「世界言語」になるまでを『The Story of English』を参考にして語ります。「世界言語」としての英語世界の中の日本と日本語、それぞれのユニークな表現力と独特な特徴を持つ絶滅危機に面している小民族、先住民などの言葉についてのテーマも含みます。
第4回 3月22日(水) グローバル化の中の文化的アイデンティティの変身:日本人はどのように日本人としての自覚を持つか?
詳細:文化的なアイデンティティの多様な側面を巡って~言語、飲食文化、服、礼儀、宗教、自然環境、音楽、歴史などについて様々な例を紹介し、異文化理解・誤解、言語・文化的障害とコミュニケーションを妨げる固定観念、偏見などを取り上げます。古代日本人が作り上げた「日本」、それに対し外国人が見た日本 16 世紀のイエズス会などの記録から現代までの日本観の共通点・相違点を紹介します。戦後の「日本人論」と「日本教」に表されている日本人の独特なアイデンティティを論じる。
第5回 3月29日(水) 外国語と外国文化を学ぶ「価値」を考えよう
詳細:ドイツ哲学者ゲーテなどの言葉を参考にして、母語と違う他の言語を勉強する価値を紹介します。人間言語をより理解するため、自分の言語の世界を知るだけでなく他の言語の世界を知る、自分の「世界観」を広げるため、など外国語を学ぶそれぞれの「価値」を論じます。外国語を学ぶ理由は道具として使う主な目的だけではなく、教養がある「文化人」を目指すなどの非実用的な理由もあります。具体的な例を紹介しながら論じます。
本講座では講義者の幅広い異文化経験や 30 年日本の大学で比較文化を教えた職歴を踏まえて、比較文化・言語の学問の中から特に日本人に最も面白い知っておくべき点を紹介します。文化と言語の構造と単語の意味の幅など最も大事な一般的特徴を巡って、それらの相互関係、歴史的な観点から、異文化の出会いの様子と結果~古代から現代~を比較します。一般に知られていない「知識と知恵」に対し「情報と宣伝」の重要な違いについて論じます。『The Story of English』を参考に「世界言語」になった英語の歴史的背景を紹介し、それに関連してそれぞれのユニークな表現力と独特な特徴を持つ絶滅危機に面している小民族などの言語についてのテーマも取り上げます。「グローバル化」する社会的文化的の激しい変化が言語に反映されます。言葉の意味の変化をより理解するため外国語と外国文化を学ぶ「価値」は評価できないほど不可欠となっています。
【講座スケジュール】
第1回 3月 1日(水) 人間の言語・文化の起源や基本的な機能と社会的力
詳細:人類の進化の中で、言語、文化は発明され「文化」(Culture)が「自然」(Nature)を背景にして「現代人」を作り上げ、その後現代人は世界中に広がりそれぞれの部族や民族に分かれ、文明化を得て現代のさまざまな国家が成り立ちました。文化、言語の構造と単語の意味の幅、文化の変化と単語の意味の変化などの一般的な最も大事な特徴を説明します。「文化と言葉」(Culture と Language)と「自然」(Nature)の相互関係、歴史的な観点から異文化の出会いの様子と結果~古代から現代までの場合を比較します。
第2回 3月 8日(水) 「知識と知恵」に対し「情報と宣伝」の重要な違いとは?
詳細:英米詩人 T.S.Elliot の英語の「knowledge」と「wisdom」に対する「information」の根本的な違いについて(他の言語の例も含めて)説明します。その違いが現代社会と世界情勢に重要な影響を与えることについて語ります。様々なことわざと表現に反映される「folk wisdom」(民間の知恵、一般常識)も紹介します。いくつかの論理的な考え方を取り上げます。現代社会に広がるいわゆる「fake news」と「disinformation」に対する「真実」と「現実」も取り上げます。
第3回 3月15日(水) 世界の言語家族とその中の最も影響力がある「言葉の帝国」と世界言語になった現代英語の多様性
詳細:世界の言語家族とその中の最も影響力がある「言葉の帝国」やそれによるそれぞれの外来語。英語の「絶滅の危機」から「世界言語」になるまでを『The Story of English』を参考にして語ります。「世界言語」としての英語世界の中の日本と日本語、それぞれのユニークな表現力と独特な特徴を持つ絶滅危機に面している小民族、先住民などの言葉についてのテーマも含みます。
第4回 3月22日(水) グローバル化の中の文化的アイデンティティの変身:日本人はどのように日本人としての自覚を持つか?
詳細:文化的なアイデンティティの多様な側面を巡って~言語、飲食文化、服、礼儀、宗教、自然環境、音楽、歴史などについて様々な例を紹介し、異文化理解・誤解、言語・文化的障害とコミュニケーションを妨げる固定観念、偏見などを取り上げます。古代日本人が作り上げた「日本」、それに対し外国人が見た日本 16 世紀のイエズス会などの記録から現代までの日本観の共通点・相違点を紹介します。戦後の「日本人論」と「日本教」に表されている日本人の独特なアイデンティティを論じる。
第5回 3月29日(水) 外国語と外国文化を学ぶ「価値」を考えよう
詳細:ドイツ哲学者ゲーテなどの言葉を参考にして、母語と違う他の言語を勉強する価値を紹介します。人間言語をより理解するため、自分の言語の世界を知るだけでなく他の言語の世界を知る、自分の「世界観」を広げるため、など外国語を学ぶそれぞれの「価値」を論じます。外国語を学ぶ理由は道具として使う主な目的だけではなく、教養がある「文化人」を目指すなどの非実用的な理由もあります。具体的な例を紹介しながら論じます。
備考
【備考】
【ご注意ください】
本講座は日本語で行いますが、英語などの外国語も教材として使用することがあります。以下のテーマは講師の好みと受講者の希望に応じて多少変更があります。
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更または中止とする場合がございます。
【ご注意ください】
本講座は日本語で行いますが、英語などの外国語も教材として使用することがあります。以下のテーマは講師の好みと受講者の希望に応じて多少変更があります。
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更または中止とする場合がございます。
講師陣
名前 | ウイリアム・マコウミ |
---|---|
肩書き | 元神奈川大学外国語学部・大学院教授 |
プロフィール | 太平洋に面するカリフォルニアに生まれ育ち、カリフォルニア州立大学で外国語や外国文化・歴史を大学院まで勉強し、ヨーロッパなどで数年間仕事や旅行をした後、1985 年に来日して以来、日本の文化や外国人との交流史を研究しています。英語や比較文化、専門研究などの学問を担当し、長崎大学や神奈川大学で30 年以上勤めました。その間数年間東京大学の非常勤講師としても勤めました。主な研究テーマは日本人と外国人の相互観や日本の幕末国際史です。主な業績は『Foreign Images and Experiences of Japan(2005)』、『The Opening of Japan(2006)』など数多くの記事や論文。 |