大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
『源氏物語』を、あらすじだけで読むのは、たいへんもったいない。なぜなら、この物語では、登場人物たちの発するセリフこそが、最もおもしろいからです。もちろん、主人公である光源氏の口から出るセリフは、その一つ一つが、読者を最高に楽しませてくれます。特に、光源氏による口説き文句や、光源氏による浮気の言い訳ともなると、まさに「絶品」と評してもいいでしょう。
若紫巻では、十八歳の光源氏が、幼い若紫(のちの紫の上)を見初め、ついには誘拐して一緒に暮らしはじめます。この講座では、そんな若紫巻を、光源氏をはじめとする登場人物たちのセリフに注目しながら読んでいきます。

【講座スケジュール】
第1回 1月17日(火) 若紫を見初める光源氏
詳細：北山(きたやま)の垣間見(かいまみ)/あの女性の面影(おもかげ)を持(も)つ少女(しょうじょ)/雀(すずめ)を飼(か)う童女(どうじょ)/光源氏のとんでもない思(おも)い付(つ)き/若き貴公子(きこうし)の異常な提案
第2回 2月21日(火) 若紫に求婚する光源氏
詳細：展開(てんかい)の予感(よかん)/危(あや)うい境遇(きょうぐう)の若草(わかくさ)/大胆(だいたん)に振(ふ)る舞(ま)う貴公子/初夜(しょや)の翌朝の浮気(うわき)/光源氏の誠意(せいい)のほど
第3回 4月18日(火) 若紫を誘拐する光源氏
詳細：葵(あおい)の上(うえ)の役割/姫君(ひめぎみ)を拐(さら)う貴公子/夢(ゆめ)の生活のはじまり/光源氏の一応(いちおう)の満足(まんぞく)

【備考】
ハイフレックス講座とは、対面による講座を、オンライン(Zoomによるライブ)により同じ時間に受講参加できる形態です。受講生の皆様はライフスタイルにあわせて対面、またはオンライン(ライブ)で講座に参加する事が出来ます。
例えば初回は対面で参加して、2回目の講義は自宅からライブで参加する事も可能です。また語学講座や一部講座を除き、講座は収録し、終了後に動画配信します。
※動画配信期間は、最終講座日から1週間です。
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更または中止とする場合がございます。

名前	繁田 信一
肩書き	神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師
プロフィール	1968 年東京都生まれ。1991 年東北大学卒業。1993 年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003 年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP 研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)、『知るほど不思議な平安時代』(教育評論社)など。