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講座詳細情報

申し込み締切日:2022-11-02 / 文学 / 学内講座コード:22B1603500

横浜で中島敦を読む【対面講座】 中島敦と世界文学

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
11月 5日(土)、11月12日(土)、11月19日(土)
講座回数
3回
時間
13:30~15:10
講座区分
数回もの 
入学金
 - 
受講料
6,000円
定員
40
その他
5500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
今年は中島敦(1909 - 1942)の没後80 年にあたる。中島敦は横浜高等女学校(現在の横浜学園高等学校)で教員をしていたこともあり、横浜には大変縁の深い作家である。彼の文学は、閉鎖的な日本文学としては大変珍しく、世界文学に開かれた可能性に満ちている。本講座では、中島敦の「文字禍」、「山月記」、「虎狩」などを取り上げながら、外国文学との対比でこれらを読み解いていきたいと考えている。私自身、敦ゆかりの横浜・神奈川大学で中島敦の文学を講じられることを幸せに感じている。中島敦の愛読者はもちろん、文学一般に興味のある方、教養を高めたい方にお勧めの講座である。

【講座スケジュール】
第1回11月 5日(土) 「文字禍」と反近代
詳細:中島敦は近代に抗する作家である。それがどのようにか、ということを「文字禍」を中心に考えてみたい。ここではボルヘス、ボードレール、メーテルリンク、デカルト、スピノザ、本居宣長などについても扱う予定である。また基本的なことであるが、ここでは「文学とは何か」ということについても触れておきたい。
第2回11月12日(土) 「山月記」、あるいは『古譚』の構造
詳細:ここではとホイットマン、ドストエフスキー、ラッセル、カフカなどに言及しながら、「山月記」の問題を考えることにする。また『古譚』の四編、すなわち「狐憑」、「木乃伊」、「山月記」、「文字禍」に共通する構造などについても話を広げたい。
第3回11月19日(土) 中島敦文学の可能性
詳細:最終回では中島敦の初期の短編であり名品である「虎狩」をとりあげ、そこに潜む知識人の問題に言及し、今日的なインテリの弊害、自らの非を認めないインテリやマスコミ、あるいは官僚といった問題が中島敦の射程に入っていたことを明らかにしたい。また学問論、プラトン、モンテーニュ、オルテガ、小林秀雄などについても話す予定である。

備考

【備考】
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更または中止とする場合がございます。

講師陣

名前 諸坂 成利
肩書き 神奈川大学非常勤講師、日本大学教授
プロフィール 1958 年東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は比較文学、英米文学。著書『虎の書跡― 中島敦とボルヘス、あるいは換喩文学論』(水声社、日本比較文学会学会賞受賞)、『中島敦「古譚」講義』(彩流社、国際文化表現学会賞受賞)、その他、著書、論文多数。
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