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講座詳細情報

申し込み締切日:2021-10-09 / 文学 / 学内講座コード:21B1602300

いのちを見つめる文学―コロナ禍のなかで【ハイフレックス(録画あり)】

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
10月23日(土)、11月 6日(土)、11月20日(土)、12月 4日(土)、12月18日(土)
講座回数
5回
時間
10:30~12:00
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
9,000円
定員
50
その他
8200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
新型コロナウイルスのパンデミックのなかで、21世紀の現代社会は大きな困難に直面しています。また、地球環境問題を含め、「人新世」という新しい「人類の時代」を迎えています。そのようななかで、社会の未来と人の生き方が問い直されています。
本講座では、日本近代の宗教思想家・内村鑑三の著名な講演『後世への最大遺物』から、夏目漱石の『こゝろ』とその現代版となる姜尚中『心』、病とともに生きた北条民雄の名作、原爆の記憶を描く二人の作家の秀作、「ほんとうの自由」を探求した作家・椎名麟三の代表作まで、「いのちを見つめる文学」として新たに読み直し、コロナ後への眼差しを含め、人と社会の希望をともに考えます。

【講座スケジュール】
第1回10月23日(土) 内村鑑三『後世への最大遺物』― 美しい地球と後世に遺すもの
詳細:日本近代を代表するキリスト教思想家・内村鑑三。その33 歳のときの著名な講演『後世への最大遺物』を取り上げます。
「不敬事件」など苦難のなかにあった若き内村鑑三は、講演でこう問いかけます。― この美しい地球、我々を育ててくれた社会に、後世に、何を遺していくのか、と。内村鑑三の生涯、時代、文学観とともに、この講演の意味を新たに考えます。
第2回11月 6日(土) 夏目漱石『こゝろ』と姜尚中『心』― 二つの『こころ』をめぐって
詳細:日本の近代文学を代表する作家・夏目漱石の不朽の名作『こゝろ』と、「3.11」を時代背景とした政治学者・姜尚中氏が描いた、その現代版の小説『心』― この近代と現代の二つの『こころ』をめぐって、人間の自由や孤独、時代の困難と人の生き方など、「心」について考えます。
第3回11月20日(土) 北条民雄『いのちの初夜』― いのちの底に見えてくるもの
詳細:昭和初期の数年間、ハンセン病により社会から隔絶された全生病院で、自らのいのちと病とともに生きる人たちを描き、23歳の生涯を閉じた北条民雄という作家がいます。川端康成によって見いだされた『いのちの初夜』という、作者が入院した最初の夜の経験をもとに書かれ、「らい予防法」の廃止とともに、すでに時代のなかで忘れ去られた名作を読み直します。
第4回12月 4日(土) 林京子『トリニティからトリニティへ』と後藤みな子『樹滴』― 原爆の記憶から
詳細:『祭りの場』以後、14 歳のときの長崎での被爆体験を生涯書きつづけた林京子の原爆文学の行き着いた『トリニティからトリニティへ』と、浦上での原爆の傷が刻まれた母、父、兄など家族の記憶を、鎮魂といのちの滴とともに描いた後藤みな子『樹滴』― この原爆の記憶が文学的に昇華した二作品を取り上げます。
第5回12月18日(土) 椎名麟三『永遠なる序章』と『美しい女』― 生きることの希望を見つめる
詳細:代表的な戦後派作家で、プロテスタントの作家・椎名麟三の敗戦直後の『永遠なる序章』と、やがて「回心」を体験し、自由の文学の頂点となる『美しい女』を取り上げます。『永遠なる序章』では、数カ月後の死の宣告により生の歓喜が訪れた主人公を、また『美しい女』では、日常を生き生きと生きる平凡な一人の人の生涯を描きます。二作品を通して、永遠なるものと生きることの希望を見つめます。

備考

【備考】
ハイフレックス講座とは、対面による講座を、オンライン(Zoomによるライブ)により同じ時間に受講参加できる形態です。受講生の皆様はライフスタイルにあわせて対面、またはオンライン(ライブ)で講座に参加する事が出来ます。
例えば初回は対面で参加して、2回目の講義は自宅からライブで参加する事も可能です。また語学講座や一部講座を除き、講座は収録し、終了後に動画配信します。
※動画配信期間は、最終講座日から1週間です。
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更する場合がございます。

講師陣

名前 小林 孝吉
肩書き 文芸評論家
プロフィール 1953年長野県生まれ。明治学院大学文学部卒業。博士(学術)九州大学。元学校法人神奈川大学常務理事。著書に、『椎名麟三論 回心の瞬間』(菁柿堂)、『滝沢克己 存在の宇宙』(創言社)、『記憶と文学―「グラウンド・ゼロ」から未来へ』(御茶の水書房)、『埴谷雄高『死霊』論―夢と虹』(御茶の水書房)、『椎名麟三の文学と希望―キリスト教文学の誕生』(菁柿堂)、『内村鑑三―私は一基督者である』(御茶の水書房)、『原発と原爆の文学―ポスト・フクシマの希望』(菁柿堂)、『内村鑑三の聖書講解―神の言のコスモスと再臨信仰』(教文館)などがある。
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