講座詳細情報
申し込み締切日:2021-05-07 / 文学:日本史 / 学内講座コード:21A1604700
「日本神話」を読み解く【ライブ配信(録画有)】
- 開催日
- 5月 8日(土)、 5月22日(土)、 6月 5日(土)、 6月19日(土)、 7月 3日(土)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,000円
- 定員
- -
- その他
- 8200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
「日本神話」はそれまでの伝承をもとにして、天武天皇の勅命により『古事記』(712年)と『日本書紀』(720年)として編纂されました。その中でも神代の伝承を文書化したのが記・紀神話です。
そこには奇想天外な物語が展開しますが、単なる作り話(フィクション)ではありません。確かに大和朝廷が自らの王権を正当化するための物語が少なからず含まれています。しかし、天上の高天原の神々から地上の葦原中国の神々へと展開する神話物語には、遠く縄文時代から弥生・古墳時代の記憶が投影されています。
この講座では『古事記』を中心にして、神話学・考古学・歴史学などを参照し、また画像を交えて「日本神話」に隠された謎を解き明かします。
【講座スケジュール】
第1回 5月 8日(土) 高天原と原初の神々
詳細:神話の最初の舞台になるのが高天原です。その原初の神々の中でも、伊邪那岐と伊邪那美が国土と神々を生み、その後に伊邪那美が死んで黄泉国に行きます。他方で伊邪那岐は死の穢れを川の水で禊して、天照大神と月読命と須佐之男命を生みます。ここに皇祖系の天照大神と出雲系の須佐之男命が対照的に現れることになります。
第2回 5月22日(土) 天照大神と須佐之男命
詳細:伊邪那岐によって天照大神には高天原の、須佐之男命には海原の統治が委任されます。しかし須佐之男命はそれを拒否して亡き母を恋しがって泣きわめきます。須佐之男命は母のもとに赴く前に、姉の天照大神との誓約に勝ったと乱暴狼藉を働き、天照大神は天の岩屋に隠れてしまいます。天照大神が再出現し、須佐之男命は追放されて出雲に赴きます。ここに高天原と出雲の対立構造が出現します。
第3回 6月 5日(土) 出雲神話
詳細:出雲に降り立った須佐之男命は、八俣のおろちに食べられようとしている櫛名田比売を助けて結婚し、出雲に宮殿を建てます。須佐之男命の子孫の大国主神は、さまざまな試練に耐えて出雲国を完成します。そこで天照大神が出雲国を自分の子孫に譲るよう使いを派遣したのに対して、大国主神は国譲りを承諾します。そこには大和王権が出雲国を統治下に置いた歴史が示されています。
第4回 6月19日(土) 日向神話
詳細:天照大神は葦原中国を統治するために、孫の邇邇芸命に日向の高千穂峰へ天降りさせます。邇邇芸命の子が海幸彦と山幸彦で、その山幸彦と綿津見神の娘・豊玉姫との子が鵜葦草葦不合命で、その鵜葦草葦不合命と豊玉姫の妹との子が神倭伊波礼毘古、すなわち初代天皇となる神武天皇です。ここに天皇氏族はその出自において天照大神と海の綿津見神の血筋を合わせ持つことが示されています。
第5回 7月 3日(土) 神武東遷
詳細:神倭伊波礼毘古は統治にふさわしい地を求めて東遷し、日向から海路で北部九州、瀬戸内海を経て難波に入ったところで抵抗勢力に出くわします。そこで紀伊国を迂回して熊野に入り、抵抗勢力と戦って畝傍の橿原に至って神武天皇として即位します。神武天皇は三輪山に祀られた出雲系の大物主神の娘との間に子をもうけます。そこには天皇氏族に出雲系の血筋が継承されることになったことが示されています。
「日本神話」はそれまでの伝承をもとにして、天武天皇の勅命により『古事記』(712年)と『日本書紀』(720年)として編纂されました。その中でも神代の伝承を文書化したのが記・紀神話です。
そこには奇想天外な物語が展開しますが、単なる作り話(フィクション)ではありません。確かに大和朝廷が自らの王権を正当化するための物語が少なからず含まれています。しかし、天上の高天原の神々から地上の葦原中国の神々へと展開する神話物語には、遠く縄文時代から弥生・古墳時代の記憶が投影されています。
この講座では『古事記』を中心にして、神話学・考古学・歴史学などを参照し、また画像を交えて「日本神話」に隠された謎を解き明かします。
【講座スケジュール】
第1回 5月 8日(土) 高天原と原初の神々
詳細:神話の最初の舞台になるのが高天原です。その原初の神々の中でも、伊邪那岐と伊邪那美が国土と神々を生み、その後に伊邪那美が死んで黄泉国に行きます。他方で伊邪那岐は死の穢れを川の水で禊して、天照大神と月読命と須佐之男命を生みます。ここに皇祖系の天照大神と出雲系の須佐之男命が対照的に現れることになります。
第2回 5月22日(土) 天照大神と須佐之男命
詳細:伊邪那岐によって天照大神には高天原の、須佐之男命には海原の統治が委任されます。しかし須佐之男命はそれを拒否して亡き母を恋しがって泣きわめきます。須佐之男命は母のもとに赴く前に、姉の天照大神との誓約に勝ったと乱暴狼藉を働き、天照大神は天の岩屋に隠れてしまいます。天照大神が再出現し、須佐之男命は追放されて出雲に赴きます。ここに高天原と出雲の対立構造が出現します。
第3回 6月 5日(土) 出雲神話
詳細:出雲に降り立った須佐之男命は、八俣のおろちに食べられようとしている櫛名田比売を助けて結婚し、出雲に宮殿を建てます。須佐之男命の子孫の大国主神は、さまざまな試練に耐えて出雲国を完成します。そこで天照大神が出雲国を自分の子孫に譲るよう使いを派遣したのに対して、大国主神は国譲りを承諾します。そこには大和王権が出雲国を統治下に置いた歴史が示されています。
第4回 6月19日(土) 日向神話
詳細:天照大神は葦原中国を統治するために、孫の邇邇芸命に日向の高千穂峰へ天降りさせます。邇邇芸命の子が海幸彦と山幸彦で、その山幸彦と綿津見神の娘・豊玉姫との子が鵜葦草葦不合命で、その鵜葦草葦不合命と豊玉姫の妹との子が神倭伊波礼毘古、すなわち初代天皇となる神武天皇です。ここに天皇氏族はその出自において天照大神と海の綿津見神の血筋を合わせ持つことが示されています。
第5回 7月 3日(土) 神武東遷
詳細:神倭伊波礼毘古は統治にふさわしい地を求めて東遷し、日向から海路で北部九州、瀬戸内海を経て難波に入ったところで抵抗勢力に出くわします。そこで紀伊国を迂回して熊野に入り、抵抗勢力と戦って畝傍の橿原に至って神武天皇として即位します。神武天皇は三輪山に祀られた出雲系の大物主神の娘との間に子をもうけます。そこには天皇氏族に出雲系の血筋が継承されることになったことが示されています。
備考
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
【備考】
「ライブ配信」では、ビデオ会議ツール「Zoom」を使用しリアルタイムで授業を配信します。
※講座は録画し、翌営業日12時頃に動画配信します。
※配信された動画は最終講座から1週間後に視聴できなくなります。
ご受講にあたり下記のシステム環境が必要です。各自、環境の準備と確認をお願いします。
1.パソコン・スマートフォン・タブレットなどの端末
2.インターネット環境
3.マイク(内蔵または外付け) ※ライブ講座の場合
4.ウェブカメラ(内蔵または外付け)※ライブ講座の場合
※マイク付きヘッドフォンセットの場合、音声をクリアに聞く・話すことができます。
◆オンライン講座受講方法および注意点◆
(1)KUポートスクエアのホームページ内にある「マイページへログインする」をクリック
(2)受講生番号とパスワードを入力
※マイページに入るには受講生番号とパスワードが必要です。講座を受講される前にマイページに入れるかご確認をお願いします。受講生番号やパスワードをお忘れの場合はKUポートスクエアまでご連絡ください。
(3)「講座申込状況」をクリック後、配信欄の「受講する」をクリックすると、「Zoom(ライブ配信)」が始まります。
※配信講座の録音・録画・写真撮影は固く禁止しています。
(4)資料のダウンロード欄の「ダウンロード」をクリックすると講座に使用する資料(レジュメ)をダウンロードする事ができます。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
【備考】
「ライブ配信」では、ビデオ会議ツール「Zoom」を使用しリアルタイムで授業を配信します。
※講座は録画し、翌営業日12時頃に動画配信します。
※配信された動画は最終講座から1週間後に視聴できなくなります。
ご受講にあたり下記のシステム環境が必要です。各自、環境の準備と確認をお願いします。
1.パソコン・スマートフォン・タブレットなどの端末
2.インターネット環境
3.マイク(内蔵または外付け) ※ライブ講座の場合
4.ウェブカメラ(内蔵または外付け)※ライブ講座の場合
※マイク付きヘッドフォンセットの場合、音声をクリアに聞く・話すことができます。
◆オンライン講座受講方法および注意点◆
(1)KUポートスクエアのホームページ内にある「マイページへログインする」をクリック
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(3)「講座申込状況」をクリック後、配信欄の「受講する」をクリックすると、「Zoom(ライブ配信)」が始まります。
※配信講座の録音・録画・写真撮影は固く禁止しています。
(4)資料のダウンロード欄の「ダウンロード」をクリックすると講座に使用する資料(レジュメ)をダウンロードする事ができます。
講師陣
名前 | 伊坂 青司 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授 |
プロフィール | 1948年三重県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学・東北大学)。専門は哲学・文化比較論。神奈川大学外国語学部教授を経て、2019年に退職。現在、神奈川大学名誉教授。主な訳書として『世界史の哲学講義 1822/23年 ヘーゲル』上・下(講談社学術文庫、2018年)、主著として『ヘーゲルとドイツ・ロマン主義』(御茶の水書房、2000年)など。 |