大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
『源氏物語』という物語には、若紫(わかむらさき)( 紫(むらさき)の上(うえ))や朝顔姫君(あさがおのひめぎみ)や末摘花(すえつむはな)をはじめとして、幾人(いくにん)かの女王(じょおう)(皇孫女)が登場します。そして、その女王たちは、物語の展開において、なかなか重要な役割を果(は)たしていたりするのです。
しかしながら、こうした王朝時代の女王(皇孫女)たちの実際については、一般に、あまり詳しいことは知られていないのではないでしょうか。例えば、彼女たちは、どのような結婚をするものであったのかとか、彼女たちは、どのような経済基盤を持っていたのかとか、あるいは、彼女たちは、どのような社会的な役割を果たしていたのかとか。こういったことは、『源氏物語』の解説書でも、王朝貴族についての概説書でも、ほとんど説明されていないように思われます。
そこで、この講座では、『源氏物語』という物語をより楽しむために、女王(皇孫女)たちについて、その現実の貴族社会における生き方を観察してみたいと思います。

【講座スケジュール】
第1回 5月11日(火) 王朝時代の実在の女王たち
詳細：皇孫女たちの人数/「女御・更衣、数多さぶらひ給ひける」時代の皇孫女たち
第2回 6月 1日(火) 女王たちの結婚
詳細：法(ほう)によって結婚を制限される皇孫女たち/結婚しない皇孫女たち/最も皇孫女にふさわしい結婚相手
第3回 6月22日(火) 女王たちの経済基盤
詳細：皇孫女たちの収入/皇孫女と見做(みな)されなかった皇孫女/皇孫女たちの序列(じょれつ)/働く皇孫女たち

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
　お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。


【備考】
オンデマンド配信では事前に収録した講義(約1時間)を受講できます。ライブ講座とは異なり、場所や時間を選ばず、自由に何回でも視聴できます。
※配信された動画は最終講座から1週間後に視聴できなくなります。

ご受講にあたり下記のシステム環境が必要です。各自、環境の準備と確認をお願いします。
1.パソコン・スマートフォン・タブレットなどの端末
2.インターネット環境
3.マイク(内蔵または外付け) ※ライブ講座の場合
4.ウェブカメラ(内蔵または外付け)※ライブ講座の場合
※マイク付きヘッドフォンセットの場合、音声をクリアに聞く・話すことができます。

◆オンライン講座受講方法および注意点◆
(1)KUポートスクエアのホームページ内にある「マイページへログインする」をクリック
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※配信講座の録音・録画・写真撮影は固く禁止しています。
(4)資料のダウンロード欄の「ダウンロード」をクリックすると講座に使用する資料(レジュメ)をダウンロードする事ができます。

名前	繁田 信一
肩書き	神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師
プロフィール	1968年東京都生まれ。1991年東北大学卒業。1993年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。