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講座詳細情報

申し込み締切日:2019-11-01 / 文学 / 学内講座コード:19B1612401

編集者が語る素顔の作家たち 遠藤周作の文学と実像

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
11月 2日(土)、11月16日(土)
講座回数
2回
時間
15:30~17:00
講座区分
数回もの 
入学金
 - 
受講料
3,500円
定員
30
その他
3100(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
講師は大学在学中より、遠藤周作編集長の「三田文学」で編集者の生活を始め、卒業後「新潮社」に入社。20 年在籍した後、出版社を設立し、その間、40 年以上にわたって、編集者として多くの作家たちに接し、仕事を続けてきました。最も身近に接した遠藤周作をはじめ、井伏鱒二、小林秀雄、大岡昇平、北杜夫、瀬戸内寂聴……。
今期、遠藤周作を2 回にわたって取り上げます。遠藤は、没後20 年以上たった今も多くの読者をもち、一昨年には代表作『沈黙』がハリウッド映画として世界配給されるなど、話題が尽きない作家です。
編集者ならではの視点から、作家たちの素顔と実像を語り、その作品世界を読み解く一助となる講座にしてみたいと思います。

【講座スケジュール】
第1回11月 2日(土) カトリックと人間の『悪』というテーマ
詳細:何故、遠藤周作は人間の「悪」にこだわったのか? 遠藤文学にアプローチする時、必ず、人間の悪の問題が出てくる。
研究していたモーリアックの影響があったが、フランス留学中に遠藤は、マルキ・ド・サドにも興味を持ち、リヨンでもナチの拷問の史跡を訪ねるなど、「悪の行われた場所を見たい」という強い情熱を持っていた。
芥川賞受賞の『白い人』は、人間の悪のテーマから生まれた作品だった。人間の悪、情欲、憎しみ、嫉妬、そういう人間の悪い面、罪といえる問題を突き詰め、そこから、信仰というものを考えたいというのがカトリック作家・遠藤の原点であった。
第2回11月16日(土) 名作『沈黙』への道
詳細:遠藤は、長崎のキリシタン文化が急速に花開き、また、江戸幕府による弾圧によって急速にしぼんでいった盛衰の様に着目した。その頃の長崎は、西洋の文化と日本の文化、西洋人の信仰と日本人の信仰が、初めて衝突した現場であり、それは、フランス留学で自分が体験したことと同質なものだと思った。
帰国から10 年がたって構想した『沈黙』は自分がたどり着いた揺るぎない境地であり、そして自分しか書けないものだと感じ、高揚した。遠藤周作は少年時代にカトリックの洗礼を受け、フランスに留学し、何かに導かれるようにして、『沈黙』という作品にたどり着いた。『沈黙』という傑作は書かれるべくして書かれた作品だと言える。
代表作『沈黙』への道をたどり、遠藤文学を紐解く。

備考

【備考】
※この講座は、割引制度(5%)の対象外です。

講師陣

名前 宮島 正洋
肩書き 元新潮社編集者、アートデイズ編集長
プロフィール 1974 年、慶應義塾大学フランス文学科卒業。大学在学中より遠藤周作編集長の『三田文学』で編集者として活動を始める。卒業と同時に新潮社に入社。雑誌編集部を経て、社長直属のメディア室に移り、「新潮カセットブック」など新しい出版の開発に携わる。1992 年、新潮社を退社して出版社アートデイズを設立し、代表取締役・編集長となる。慶應大学出版会顧問、C・W ニコル著作権代理人を努める。
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