講座詳細情報
申し込み締切日:2019-05-13 / 芸術・文化 / 学内講座コード:19A1611901
オペラヘの招待 オペラになったシェイクスピア悲劇
- 開催日
- 5月14日(火)、 5月21日(火)、 5月28日(火)、 6月 4日(火)、 6月11日(火)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 8,000円
- 定員
- 50
- その他
- 7,200円(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
シェイクスピアの作品は、19 世紀を中心に、オペラの題材として大変人気がありました。とくに「四大悲劇」をはじめとする悲劇は多くの作曲家によってオペラ化されています。
この講座では、シェイクスピアの悲劇を題材にしたオペラのなかで、現在でもレパートリーとして上演されている作品をとりあげ、原作との共通点や相違点をさぐりながら、映像でハイライトをご紹介し、「オペラになったシェイクスピア悲劇」の魅力をお伝えします。
【講座スケジュール】
第1回 5月14日(火) 《ロミオとジュリエット》
詳細:ロミオは剣士としてのおきてを破って、ジュリエットの従兄ティボルトをその手にかけ、ジュリエットの婚約者パリスを刺し、ジュリエットを死に追いやり、みずからも果てる。シェイクスピアは、剣を日常的に持ち歩く暴力的な社会に鋭い警笛を鳴らしているが、グノーは若い二人の悲恋をどのように謳いあげているか。
第2回 5月21日(火) 《ハムレット》『アムレット』
詳細:世界中の人びとを虜にしてきた悩める青年ハムレットはエルシノア城を訪れた旅役者たちに言う。「演技のねらいは、昔も今も、人間の振る舞いに鏡を掲げること。美徳はその姿を、嘲笑的な人間には他人の目に映るおのれの姿を、今のこの時代には、その似姿と特徴を見せること。」トマのオペラ作品『アムレット』では、いかなる人間模様が描き出されているか。
第3回 5月28日(火) 《マクベス》
詳細:マクベスは魔女に唆され、妻に野望をかきたてられ、国王を殺害して王冠を手にする。最高権力を手にしても生きた心地がせず、殺戮を繰り返す。最強の伴侶の妻は気が狂い、臣下は次々離れてゆく。マクベスにはもはや引き返す道はない。孤独のなか、マクベスは最後まで王冠にしがみつく。かくも悲惨な主人公をヴェルディはどのように描いたか。
第4回 6月 4日(火) 《オセロー》『オテロ』
詳細:シェイクスピア時代の人びとにとって、アフリカ生まれの中年のムーア人(アフリカ北西部、モロッコからモーリタニアに住むベルベル族とアラブ人との混血)が、清らかで美しく若い白人女性と結婚し、嫉妬のあげく殺害するという物語は衝撃的だったにちがいない。狂気の嫉妬は生来のものか、ひたすら悪役イヤゴーの陰謀のせいか。ヴェルディはいかなる悲劇性をオセローに見たか。
第5回 6月11日(火) 《リア王》
詳細:『リア王』ほど、現代の日本を映した劇はない。親子、兄弟・姉妹の関係、老後の問題、親の扶養、遺産相続、認知症、老いなど、切実な問題をつきとめる。親は子にとり、愛情溢れる保護者であると同時に、子の行く道を塞ぐ暴君にもなる。子は親にとり、老後の慰めであり頼りであると同時に、権力やお金をめぐる競争者ともなる。この緊張関係が、リア王と三人の娘、グロスター伯爵と二人の息子という二つの家族で表されている。ライマンはオペラのなかで、いかなる問題提起をし、いかなる親子関係を描いているか。
シェイクスピアの作品は、19 世紀を中心に、オペラの題材として大変人気がありました。とくに「四大悲劇」をはじめとする悲劇は多くの作曲家によってオペラ化されています。
この講座では、シェイクスピアの悲劇を題材にしたオペラのなかで、現在でもレパートリーとして上演されている作品をとりあげ、原作との共通点や相違点をさぐりながら、映像でハイライトをご紹介し、「オペラになったシェイクスピア悲劇」の魅力をお伝えします。
【講座スケジュール】
第1回 5月14日(火) 《ロミオとジュリエット》
詳細:ロミオは剣士としてのおきてを破って、ジュリエットの従兄ティボルトをその手にかけ、ジュリエットの婚約者パリスを刺し、ジュリエットを死に追いやり、みずからも果てる。シェイクスピアは、剣を日常的に持ち歩く暴力的な社会に鋭い警笛を鳴らしているが、グノーは若い二人の悲恋をどのように謳いあげているか。
第2回 5月21日(火) 《ハムレット》『アムレット』
詳細:世界中の人びとを虜にしてきた悩める青年ハムレットはエルシノア城を訪れた旅役者たちに言う。「演技のねらいは、昔も今も、人間の振る舞いに鏡を掲げること。美徳はその姿を、嘲笑的な人間には他人の目に映るおのれの姿を、今のこの時代には、その似姿と特徴を見せること。」トマのオペラ作品『アムレット』では、いかなる人間模様が描き出されているか。
第3回 5月28日(火) 《マクベス》
詳細:マクベスは魔女に唆され、妻に野望をかきたてられ、国王を殺害して王冠を手にする。最高権力を手にしても生きた心地がせず、殺戮を繰り返す。最強の伴侶の妻は気が狂い、臣下は次々離れてゆく。マクベスにはもはや引き返す道はない。孤独のなか、マクベスは最後まで王冠にしがみつく。かくも悲惨な主人公をヴェルディはどのように描いたか。
第4回 6月 4日(火) 《オセロー》『オテロ』
詳細:シェイクスピア時代の人びとにとって、アフリカ生まれの中年のムーア人(アフリカ北西部、モロッコからモーリタニアに住むベルベル族とアラブ人との混血)が、清らかで美しく若い白人女性と結婚し、嫉妬のあげく殺害するという物語は衝撃的だったにちがいない。狂気の嫉妬は生来のものか、ひたすら悪役イヤゴーの陰謀のせいか。ヴェルディはいかなる悲劇性をオセローに見たか。
第5回 6月11日(火) 《リア王》
詳細:『リア王』ほど、現代の日本を映した劇はない。親子、兄弟・姉妹の関係、老後の問題、親の扶養、遺産相続、認知症、老いなど、切実な問題をつきとめる。親は子にとり、愛情溢れる保護者であると同時に、子の行く道を塞ぐ暴君にもなる。子は親にとり、老後の慰めであり頼りであると同時に、権力やお金をめぐる競争者ともなる。この緊張関係が、リア王と三人の娘、グロスター伯爵と二人の息子という二つの家族で表されている。ライマンはオペラのなかで、いかなる問題提起をし、いかなる親子関係を描いているか。
講師陣
名前 | 石井 美樹子 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授 |
プロフィール | 1974~78 年英国ケンブリッジ大学大学院にて中世英文学を専攻。文学博士。ケンブリッジ大学東洋学部専任講師、静岡大学教授を経て2013 年3 月まで神奈川大学外国語学部教授。専門は中世・ルネサンスのイギリス文学・歴史。主要著書に『聖母のルネサンス ― マリアはどう描かれたか』(岩波書店)、『エリザベス ― 華麗なる孤独』(中央公論新社)、『ヨーロッパの王妃』『ヨーロッパ宮廷の愛人たち』『マリー・アントワネットの宮廷画家 ― ルイーズ・ヴィジェ・ルブランの生涯』『マリー・アントワネット ― ファッションで世界を変えた女』(以上、河出書房新社)ほか多数。 |
名前 | 加藤 浩子 |
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肩書き | 音楽評論家 |
プロフィール | 慶応義塾大学、同大学院修了(音楽学専攻)。大学院在学中、オーストリア政府給費留学生としてインスブルック大学に留学。オペラをメインテーマに、執筆、講演、オペラ&音楽ツアーの企画同行など多彩に活動。著書に『今夜はオペラ!』『ようこそオペラ!』『オペラ 愛の名曲20 + 4 選』『モーツァルト 愛の名曲20 選』『バッハへの旅』『黄金の翼=ジュゼッペ・ヴェルディ』『人生の午後に生きがいを奏でる家』『さわりで覚えるオペラの名曲20 選』『さわりで覚えるバッハの名曲25 選』『ヴェルディ』『オペラでわかるヨーロッパ史』『音楽で楽しむ名画』。他共著多数。最新刊は『バッハ』(平凡社新書)。 公式HP http://www.casa-hiroko.com/ ブログ「加藤浩子の美しき人生la bella vita』http://plaza.rakuten.co.jp/casahiroko/ |