大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
楽しく、分りやすく、『源氏物語』を原文(現代語訳付き)で読み進んでいく講座です。『源氏物語』の理解に必要な事柄……作者・紫式部の人生、時代背景、人物造型、写本など、講師が様々な角度から丁寧に解説いたします。初めて『源氏物語』を読む方でも、また今回から参加する方でも大丈夫なように、配慮いたします。
『源氏物語』は、四代の帝、70 余年にわたる雄大な構想の下に描かれています。登場人物や事件には、モデルがあったのでしょうか。同じ名称で呼ばれる人が何人も出てきますが、どうやって区別するのでしょう。その他、様々な疑問に応えるため、歴史的な事柄や当時の生活習慣なども、詳しく解説いたします。藤原道長などの歴史上の人物との関係、モデル問題、住居、服飾、仕事、官職、政治……。
『源氏物語』をめぐる問題には、興味の尽きないものがあります。光源氏と女君達の織りなす、王朝の雅と人生を、ご一緒に探求していきましょう。

【講座スケジュール】
第1回11月14日(水) 「少女」 ― (4)
詳細：子息・夕霧の教育を厳しくしようとする光源氏は、二条東院で、夕霧の字をつける儀式を行います。
第2回11月28日(水) 「少女」 ― (5)
詳細：夕霧は三条の大宮の屋敷を離れ、二条東院で勉学に励みました。
第3回12月12日(水) 「少女」 ― (6)
詳細：夕霧は見事、寮試に合格して、擬文章生(ぎもんじょうのしょう)となりました。
第4回 1月 9日(水) 「少女」 ― (7)
詳細：六条御息所の娘で、光源氏の養女の梅壺女御が、弘徽殿女御を超えて中宮(皇后)になりました。
第5回 1月23日(水) 「少女」 ― (8)
詳細：内大臣(昔の頭中将)の娘の雲居雁は、大宮の屋敷で育てられていました。
第6回 2月 6日(水) 「少女」 ― (9)
詳細：夕霧と雲居雁は、互いに恋心を抱き合っていました。
第7回 2月20日(水) 「少女」 ― (10)
詳細：内大臣は女房のうわさ話を立ち聞きして、夕霧と雲居雁の仲を知ってしまいます。
第8回 3月13日(水) 「少女」 ― (11)
詳細：雲居雁を東宮に入内させようと思っていた内大臣は衝撃を受け、雲居雁を自邸に引き取ってしまいます。

名前	宇留田 初実
肩書き	聖徳大学児童学部講師
プロフィール	青山学院大学大学院博士課程単位取得満期退学。2003 年より現職。専門は日本文学(平安時代)、幼児言語学、国語教育。詩人(2003 年コスモス文学新人賞受賞)。朗読家。著書に『情報と表現――日本語の表現と技法』(共著、双文社出版)。