講座詳細情報
申し込み締切日:2018-04-16 / 文学 / 学内講座コード:18A1612301
賀茂祭(葵祭)の見物と長谷寺への参詣 『源氏物語』を楽しむための王朝時代入門
- 開催日
- 4月17日(火)、 5月15日(火)、 6月19日(火)
- 講座回数
- 3回
- 時間
- 14:00~15:30
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 5,000円
- 定員
- 30
- その他
- 4500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
『源氏物語』に登場する神社として最も重要なものは、やはり、賀茂社(かもしゃ)ではないでしょうか。上賀茂社(かみがもしゃ)と下賀茂社(しもがもしゃ)との二つの神社から成る賀茂社は、平安京の鎮守(ちんじゅ)であり、その例祭(れいさい)は、王朝時代には毎年の四月に行われていました。そして、この賀茂社の四月の例祭は、「葵祭(あおいまつり)」とも呼ばれていましたが、葵(あおい)の上(うえ)(光源氏の正妻)と六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)(光源氏の愛人)との間で有名な車争(くるまあらそ)いが起きたのは、この賀茂社の例祭(葵祭)に関わる行列の見物の最中のことでした。
しかし、その車争いのきっかけとなった賀茂祭(葵祭)のことは、意外にも、あまりよく知られていないようです。
ところで、『源氏物語』に登場する寺院として最も重要なものというと、いろいろと意見が分かれそうですが、長谷寺(はせでら)ならば、その有力な候補の一つになるでしょう。なんといっても、重要な女君の一人である玉鬘(たまかずら)は、この長谷寺に参詣(さんけい)したことで、光源氏と出逢うことができたのです。
この長谷寺への参詣が王朝時代には大人気であったことは、『枕草子(まくらのそうし)』の他、『蜻蛉日記(かげろうにっき)』や『更級(さらしな)日記』からも知られますが、しかし、長谷寺参詣が具体的にどのようなものであったかというと、これまた、意外と、あまりよく知られていないのではないでしょうか。
この講座では、『源氏物語』という物語をより深く楽しむために、賀茂祭(葵祭)の見物および長谷寺への参詣について、さまざまな史料を手がかりとして詳しく説明していきます。それによって、あの車争いという事件をめぐって、玉鬘の数奇な人生をめぐって、新たな見方ができるようになるかもしれません。
【講座スケジュール】
第1回 4月17日(火) 賀茂祭(かものまつり)(葵祭)
第2回 5月15日(火) 長谷寺参詣
第3回 6月19日(火) 賀茂祭見物の楽しさと長谷寺参詣の楽しさ
『源氏物語』に登場する神社として最も重要なものは、やはり、賀茂社(かもしゃ)ではないでしょうか。上賀茂社(かみがもしゃ)と下賀茂社(しもがもしゃ)との二つの神社から成る賀茂社は、平安京の鎮守(ちんじゅ)であり、その例祭(れいさい)は、王朝時代には毎年の四月に行われていました。そして、この賀茂社の四月の例祭は、「葵祭(あおいまつり)」とも呼ばれていましたが、葵(あおい)の上(うえ)(光源氏の正妻)と六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)(光源氏の愛人)との間で有名な車争(くるまあらそ)いが起きたのは、この賀茂社の例祭(葵祭)に関わる行列の見物の最中のことでした。
しかし、その車争いのきっかけとなった賀茂祭(葵祭)のことは、意外にも、あまりよく知られていないようです。
ところで、『源氏物語』に登場する寺院として最も重要なものというと、いろいろと意見が分かれそうですが、長谷寺(はせでら)ならば、その有力な候補の一つになるでしょう。なんといっても、重要な女君の一人である玉鬘(たまかずら)は、この長谷寺に参詣(さんけい)したことで、光源氏と出逢うことができたのです。
この長谷寺への参詣が王朝時代には大人気であったことは、『枕草子(まくらのそうし)』の他、『蜻蛉日記(かげろうにっき)』や『更級(さらしな)日記』からも知られますが、しかし、長谷寺参詣が具体的にどのようなものであったかというと、これまた、意外と、あまりよく知られていないのではないでしょうか。
この講座では、『源氏物語』という物語をより深く楽しむために、賀茂祭(葵祭)の見物および長谷寺への参詣について、さまざまな史料を手がかりとして詳しく説明していきます。それによって、あの車争いという事件をめぐって、玉鬘の数奇な人生をめぐって、新たな見方ができるようになるかもしれません。
【講座スケジュール】
第1回 4月17日(火) 賀茂祭(かものまつり)(葵祭)
第2回 5月15日(火) 長谷寺参詣
第3回 6月19日(火) 賀茂祭見物の楽しさと長谷寺参詣の楽しさ
講師陣
名前 | 繁田 信一 |
---|---|
肩書き | 神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師 |
プロフィール | 1968 年東京都生まれ。1991 年東北大学卒業。1993 年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003 年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP 研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。 |