検索:

トップ > 講座詳細


講座詳細情報

申し込み締切日:2018-01-31 / 文学 / 学内講座コード:17B1613201

清少納言の王朝貴族社会 『枕草子』の「関白殿、二月廿一日に」の段を読む

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
2月 1日(木)、 2月 8日(木)、 2月15日(木)、 2月22日(木)、 3月 1日(木)、 3月 8日(木)、 3月15日(木)、 3月22日(木)
講座回数
8回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
12,500円
定員
50
その他
11200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
資料を請求する
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

関連講座

講座詳細

【講座内容】
清少納言(せいしょうなごん)の『枕草子(まくらのそうし)』は、普通、随筆集あるいはエッセイ集として扱われます。そして、これは、日本文学史の常識なのかもしれません。
しかし、その『枕草子』にも、あたかも『蜻蛉日記(かげろうにっき)』や『紫式部(むらさきしきぶ)日記』や『更級(さらしな)日記』を読んでいるかのように感じられる、日記のような章段(しょうだん)が幾(いく)つも含(ふく)まれています。それらの章段は、しばしば「日記的章段」などと呼ばれたりもしますが、この日記的章段だけを拾い読みしてみると、まさに清少納言の日記を読んでいるかのような気持ちにもなります。
この講座では、『枕草子』を清少納言の日記を読むように読み進めることで、清少納言の眼から見た王朝貴族社会を再現していきます。特に、今回の講座では、清少納言が中宮(ちゅうぐう)定子(さだこ)のもとに女房として出仕(しゅっし)しはじめてようやく三ヶ月ほどが経(た)った頃、前代未聞(ぜんだいみもん)の盛大な仏事を催(もよお)した関白(かんぱく)道隆(みちたか)(中宮定子の父親)を主人公とする章段を丁寧に読んでいきます。

【講座スケジュール】
第1回 2月 1日(木) 気さくな関白道隆
詳細:正暦(しょうりゃく)五年の積善寺(しゃくぜんじ)供養(くよう)/ 中宮定子の里邸(りてい)/威風堂々(いふうどうどう)の関白道隆/猿楽言(さるごうごと)に次(つ)ぐ猿楽言
第2回 2月 8日(木) 「花盗人(はなぬすびと)」
詳細:中宮定子の妹たち/中宮定子の母君/張り合ってめかし込む女房たち/「御前(おまえ)の桜」/「春の風」の悪戯(いたずら)
第3回 2月15日(木) 関白道隆を感心させる清少納言
詳細:女房たちをからかう関白道隆/関白道隆の地獄耳(じごくみみ)/関白道隆の教養/清少納言の里下(さとさ)がり
第4回 2月22日(木) 中宮定子の里下がり
詳細:混乱(こんらん)する女房たち/清少納言の奇妙な謙遜(けんそん)/清少納言の不在に落ち着かない中宮定子/「右衛門(うえもん)」と呼ばれる女房
第5回 3月 1日(木) 中宮定子の積善寺への行啓(ぎょうけい) その1
詳細:自宅から中宮定子のもとに戻る清少納言/中関白家の勢揃(せいぞろ)い/晴(は)れ晴(ば)れしさに夢心地(ゆめごこち)になる清少納言/中宮行啓の風景(ふうけい)/東三条院詮子(ひがしさんじょういんあきこ)の登場
第6回 3月 8日(木) 中宮定子の積善寺への行啓 その2
詳細:中宮の輿(こし)の出立(しゅったつ)/中宮を迎える積善寺/清少納言をエスコートする大納言伊周(だいなごんこれちか)/大納言道長(みちなが)のおめかし
第7回 3月15日(木) 清少納言の晴(は)れ舞台(ぶたい)
詳細:特別扱いされる清少納言/妬(ねた)まれる清少納言/関白道隆の上機嫌(じょうきげん)/中関白家のめでたき御曹司(おんぞうし)たち
第8回 3月22日(木) 積善寺供養の盛儀(せいぎ)
詳細:仏事に飽(あ)きる清少納言/一条天皇の勅使(ちょくし)/東三条院詮子からの消息(しょうそく)/従者(じゅうしゃ)とはぐれた女房たち/得意満面の関白道隆

講師陣

名前 繁田 信一
肩書き 神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師
プロフィール 1968 年東京都生まれ。1991 年東北大学卒業。1993 年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003 年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP 研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。
資料を請求する

関連講座

質問する

↑ページの先頭へ

© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.