大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
楽しく、分りやすく、『源氏物語』を原文(現代語訳付き)で読み進んでいく講座です。『源氏物語』の理解に必要な事柄……作者・紫式部の人生、時代背景、人物造型、写本など、講師が様々な角度から丁寧に解説いたします。初めて『源氏物語』を読む方でも、また今回から参加する方でも大丈夫なように、配慮いたします。
『源氏物語』は、四代の帝、70 余年にわたる雄大な構想の下に描かれています。登場人物や事件には、モデルがあったのでしょうか。同じ名称で呼ばれる人が何人も出てきますが、どうやって区別するのでしょう。その他、様々な疑問に応えるため、歴史的な事柄や当時の生活習慣なども、詳しく解説いたします。藤原道長などの歴史上の人物との関係、モデル問題、住居、服飾、仕事、官職、政治……。
『源氏物語』をめぐる問題には、興味の尽きないものがあります。光源氏と女君達の織りなす、王朝の雅と人生を、ご一緒に探求していきましょう。

【講座スケジュール】
第1回11月 1日(水) 「薄雲」(4)
詳細：この頃、摂政太政大臣(昔の左大臣)が、66 歳で亡くなります。続いて天変地異がしきりに起こり、藤壺までが重態になります。
第2回11月15日(水) 「薄雲」(5)
詳細：光源氏が藤壺を見舞うと、藤壺は光源氏に感謝の言葉を伝えます。光源氏がその言葉に答えている間に、藤壺は亡くなります。
第3回11月29日(水) 「薄雲」(6)
詳細：冷泉帝に仕える夜居の僧が、帝の実の父親は光源氏です、と打ち明けます。帝は光源氏に、譲位したいと話します。
第4回12月13日(水) 「薄雲」(7)
詳細：光源氏は帝の言葉に対して、あり得ないことと断ります。二条院に斎宮女御が里下りすると、恋情をほのめかします。
第5回 1月10日(水) 「朝顔」(1)
詳細：光源氏が前々から思いを寄せていた朝顔斎院が、父宮の死去のため斎院を退下します。
第6回 1月24日(水) 「朝顔」(2)
詳細：朝顔の姫君と何とか結婚しようとして、光源氏は幾度も姫君の屋敷を訪問します。
第7回 2月 7日(水) 「朝顔」(3)
詳細：光源氏が熱心に朝顔の姫君を口説いている噂は、紫の上の耳に、すぐに聞こえてきました。
第8回 2月21日(水) 「朝顔」(4)
詳細：光源氏の熱心な求愛にもかかわらず、朝顔の姫君は冷たい態度をとりつづけます。光源氏は、焦る気持ちになっています。

名前	宇留田 初実
肩書き	聖徳大学児童学部講師
プロフィール	青山学院大学大学院博士課程単位取得満期退学。2003 年より現職。専門は日本文学(平安時代)、幼児言語学、国語教育。詩人(2003 年コスモス文学新人賞受賞)。朗読家。著書に『情報と表現――日本語の表現と技法』(共著、双文社出版)。