大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
楽しく、分りやすく、『源氏物語』を原文(現代語訳付き)で読み進んでいく講座です。『源氏物語』の理解に必要な事柄……作者・紫式部の人生、時代背景、人物造型、写本など、講師が様々な角度から丁寧に解説いたします。初めて『源氏物語』を読む方でも、また今回から参加する方でも大丈夫なように、配慮いたします。
『源氏物語』は、四代の帝、70 余年にわたる雄大な構想の下に描かれています。登場人物や事件には、モデルがあったのでしょうか。同じ名称で呼ばれる人が何人も出てきますが、どうやって区別するのでしょう。その他、様々な疑問に応えるため、歴史的な事柄や当時の生活習慣なども、詳しく解説いたします。藤原道長などの歴史上の人物との関係、モデル問題、住居、服飾、仕事、官職、政治……。
『源氏物語』をめぐる問題には、興味の尽きないものがあります。光源氏と女君達の織りなす、王朝の雅と人生を、ご一緒に探求していきましょう。

【講座スケジュール】
第1回 7月29日(水) 「明石」（９）
詳細：朱雀帝の目の病に加えて、右大臣（今は太政大臣）が他界します。さらに弘徽殿の大后までが、病気になってしまいます。
第2回 8月 5日(水) 「明石」（10）
詳細：朱雀帝は光源氏を元の位にもどそうとしますが、弘徽殿の大后に反対されます。
第3回 8月19日(水) 「明石」（11）
詳細：一方、明石では、明石入道が、娘の明石君と光源氏を結婚させたくてやきもきしています。
第4回 8月26日(水) 「明石」（12）
詳細：明石入道の熱心さに心を動かされて、月の美しい夜、光源氏は明石君の住む岡辺の屋敷を訪ねます。
第5回 9月 2日(水) 「明石」（13）
詳細：明石君は背がすらりと高く、六条御息所を思わせる人でした。光源氏は紫の上に、明石君との結婚を知らせます。
第6回 9月 9日(水) 「明石」（14）
詳細：朱雀帝は病が重く、ついに光源氏に赦免の宣旨を下します。その頃、明石君は懐妊していました。
第7回 9月16日(水) 「明石」（15）
詳細：明石君との別れを惜しみながら、光源氏は明石を去り、上京します。
第8回 9月30日(水) 「明石」（16）
詳細：都に帰った光源氏は、権大納言に昇進します。朱雀帝と再会した光源氏は、「日本書紀」を引いて歌を詠みます。

名前	宇留田 初実
肩書き	聖徳大学児童学部講師
プロフィール	青山学院大学大学院博士課程単位取得満期退学。2003年より現職。専門は日本文学(平安時代)、幼児言語学、国語教育。詩人(2003年コスモス文学新人賞受賞)。朗読家。著書に『情報と表現――日本語の表現と技法』(共著、双文社出版)。