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講座詳細情報

申し込み締切日:2014-05-07 / 文学:日本史 / 学内講座コード:14A1610501

右大臣藤原実資の王朝時代 王朝貴族たちの医療と呪術を『小右記』に見る

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
5月 8日(木)、 5月15日(木)、 5月22日(木)、 5月29日(木)
講座回数
4回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
6,500円
定員
50
その他
5800(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
「王朝時代にも医療はあったのだろうか?」
「王朝貴族たちのケガや病気の治療には、いつも呪術が使われていたのでは?」
「当時の人々は、医師よりも密教僧や陰陽師を頼りにしていたのでは?」
みなさん、こんなふうにお考えではありませんか?
でも、残念ながら(?)、ちょっと違うんです。王朝貴族たちの間にもきちんとした医療があって、王朝貴族たちも頻繁に医療の世話になっていたのです。
王朝時代に右大臣を務めた藤原実資(さねすけ)は、ある日、自宅で転倒して、顔に3センチほどの大きさの傷を作ってしまいます。そして、そんな実資が真っ先に呼び寄せたのは、医師の和気相成(わけのすけなり)でしたが、この医師は、さまざまな医薬を用いて治療に取り組み、二ヶ月ほど後、ついには実資の顔の傷をきれいに治したのでした。
ただ、このときの実資は、呪術にも頼り続けました。傷が治るまでの間、密教僧が、陰陽師が、実資のもとに出入りし続けたのです。ですから、後日、傷が完治した実資は、医療に感謝するとともに、呪術にも感謝したのでした。
医療と呪術とがケンカをすることもなく共存する-それが王朝時代だったのです。そして、この講座では、そんな医療と呪術とが仲良く使われていた王朝時代の様子を、右大臣藤原実資の日記である『小右記(しょうゆうき)』から読み解いていきたいと思います。

【講座スケジュール】
第1回 5月 8日(木) 負傷
詳細:駆け付けた医師/薬師如来に加護を祈る密教僧/祟(たたり)の可能性を占う陰陽師
第2回 5月15日(木) 右往左往
詳細:次々に訪れる見舞い/呪詛の恐れ/尊星王仏の加護/医薬としての「鷹の矢」
第3回 5月22日(木) 夢告
詳細:夢の中で仏が告げた薬/お告げの真偽を占う陰陽師/お告げの薬を使う医師
第4回 5月29日(木) 完治
詳細:完治を確認する医師/久しぶりの外出の日を選ぶ陰陽師/再びの夢のお告げ

講師陣

名前 繁田 信一
肩書き 神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師
プロフィール 1968年東京都生まれ。1991年東北大学卒業。1993年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。
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