講座詳細情報
申し込み締切日:2013-07-02 / 日本史:芸術・文化:デザイン・ファッション / 学内講座コード:13A1612401
平安時代の天皇・貴族の略装と女房装束
- 開催日
- 7月 3日(水)、 7月10日(水)、 7月17日(水)、
7月24日(水)、 7月31日(水)、 8月 7日(水)、
8月21日(水)、 8月28日(水)
- 講座回数
- 8回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 12,500円
- 定員
- 30
- その他
- 11200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
平安時代、特に『源氏物語』が成立した摂関時代に、公家社会では男女ともに様々な装束が成立した。そのうち天皇以下男子の正装が束帯(そくたい)、皇后以下女子の正装が女房装束(十二単) である。昨年度は束帯について講義した。
本年度はそれに引き続き、男子の略装と女子の正装である女房装束について講義する。男子の略装には布袴(ほうこ) ・衣冠(いかん)・直衣(のうし)・狩衣(かりぎぬ)・小直衣(このうし)・水干(すいかん)等の様々な装束がある。これらも束帯と同じく被り物・肌着・下着・上着・装身具・持ち物から構成されている。しかし、束帯に比較すれば単純で、束帯との大きな相違点は袴の種類と上着の構造である。
また、布袴・衣冠は束帯と同じく天皇や朝廷に関わる際に着用する公服(こうふく)で、直衣以下が私服である。ただし、直衣以下の私服も身分によって公服にもなった。
一方、女子装束は種類が少なく、重袿(かさねうちき)という私服のうえに裳(も) や唐衣(からぎぬ)等を着用することで性格が変化して公服となり、正装の女房装束となった。
本講座では、まず男子略装の前提として束帯の基礎事項をまとめ、そのうえで各装束を講義し、その様々な相違点を探る。女房装束では重ね袿のうえに裳や唐衣等を着用することで私服から公服へと性格が変化する過程を追い、さらに女房装束のファッション性を考える。
なお、本講座は昨年度からの連続講座のかたちではあるが、昨年度の講義内容を前提にせず、束帯の基礎事項から講義するので、昨年度に受講していなくともなんら問題ない。
【講座スケジュール】
第1回 7月 3日(水) 束帯の基礎事項(1)
男子装束を考える前提である身分の問題、男子の正装である束帯の全体像、装束を考えるための前提事項等について二週にわたって考える。
第2回 7月10日(水) 束帯の基礎事項(2)
同上
第3回 7月17日(水) 布袴・衣冠・直衣(1)
略装のうち公服である布袴・衣冠、私服のうちで最上の直衣、指貫(さしぬき) 等の略装の袴、さらに直衣以下の被り物である烏帽子(えぼし) について二週にわたって考える。
第4回 7月24日(水) 布袴・衣冠・直衣(2)
同上
第5回 7月31日(水) 狩衣・狩衣系装束(1)
直衣よりも簡略な私服である狩衣と、狩衣系装束である小直衣と水干について二週にわたって考える。
第6回 8月 7日(水) 狩衣・狩衣系装束(2)
同上
第7回 8月21日(水) 女房装束(1)
女房装束の構成と私服から公服へと性格が変化する過程、女房装束のファッション性、女房装束の時代的変遷等について二週にわたって考える。
第8回 8月28日(水) 女房装束(2)
同上
平安時代、特に『源氏物語』が成立した摂関時代に、公家社会では男女ともに様々な装束が成立した。そのうち天皇以下男子の正装が束帯(そくたい)、皇后以下女子の正装が女房装束(十二単) である。昨年度は束帯について講義した。
本年度はそれに引き続き、男子の略装と女子の正装である女房装束について講義する。男子の略装には布袴(ほうこ) ・衣冠(いかん)・直衣(のうし)・狩衣(かりぎぬ)・小直衣(このうし)・水干(すいかん)等の様々な装束がある。これらも束帯と同じく被り物・肌着・下着・上着・装身具・持ち物から構成されている。しかし、束帯に比較すれば単純で、束帯との大きな相違点は袴の種類と上着の構造である。
また、布袴・衣冠は束帯と同じく天皇や朝廷に関わる際に着用する公服(こうふく)で、直衣以下が私服である。ただし、直衣以下の私服も身分によって公服にもなった。
一方、女子装束は種類が少なく、重袿(かさねうちき)という私服のうえに裳(も) や唐衣(からぎぬ)等を着用することで性格が変化して公服となり、正装の女房装束となった。
本講座では、まず男子略装の前提として束帯の基礎事項をまとめ、そのうえで各装束を講義し、その様々な相違点を探る。女房装束では重ね袿のうえに裳や唐衣等を着用することで私服から公服へと性格が変化する過程を追い、さらに女房装束のファッション性を考える。
なお、本講座は昨年度からの連続講座のかたちではあるが、昨年度の講義内容を前提にせず、束帯の基礎事項から講義するので、昨年度に受講していなくともなんら問題ない。
【講座スケジュール】
第1回 7月 3日(水) 束帯の基礎事項(1)
男子装束を考える前提である身分の問題、男子の正装である束帯の全体像、装束を考えるための前提事項等について二週にわたって考える。
第2回 7月10日(水) 束帯の基礎事項(2)
同上
第3回 7月17日(水) 布袴・衣冠・直衣(1)
略装のうち公服である布袴・衣冠、私服のうちで最上の直衣、指貫(さしぬき) 等の略装の袴、さらに直衣以下の被り物である烏帽子(えぼし) について二週にわたって考える。
第4回 7月24日(水) 布袴・衣冠・直衣(2)
同上
第5回 7月31日(水) 狩衣・狩衣系装束(1)
直衣よりも簡略な私服である狩衣と、狩衣系装束である小直衣と水干について二週にわたって考える。
第6回 8月 7日(水) 狩衣・狩衣系装束(2)
同上
第7回 8月21日(水) 女房装束(1)
女房装束の構成と私服から公服へと性格が変化する過程、女房装束のファッション性、女房装束の時代的変遷等について二週にわたって考える。
第8回 8月28日(水) 女房装束(2)
同上
講師陣
名前 | 近藤 好和 |
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肩書き | 駒澤大学・國學院大学・和洋女子大学非常勤講師 |
プロフィール | 1957年神奈川県生まれ。1987年國學院大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得。博士(文学・広島大学)。著書に『弓矢と刀剣』『中世的武具の成立と武士』『騎兵と歩兵の中世史』(以上、吉川弘文館)、『源義経』(ミネルヴァ書房)、『装束の日本史』『武具の日本史』(以上、平凡社新書)などがある。 |