大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
近年、社会構造の大きな変化の中で私たちの心の構造も変化を余儀なくされています。しかし、変化のスピードの速さに心が対応できず、メンタルヘルスの問題が各所で目立つようになって来ました。
同じ状況や出来事でも、ストレスに感じる人と感じない人がいます。メンタルヘルスの対応や予防はそれぞれの性格に合わせるべきですが、現状では基本的な対応や予防の仕組みづくりが進められている段階です。つまり、性格にあったメンタルヘルスは個々人の努力にまかされています。この講座では効果的なメンタル・ヘルスの維持や増進について考えるために、性格とストレスの関係を考えましょう。
今回は性格の中でも意識できる欲求と意識できない願望の個人差に焦点を当てたタイプ分けを紹介します。欲求や願望は価値観の問題でもあるので、心理学的にはどのような欲求・願望にも良い悪いはありません。しかし、自分や人の秘めた欲求や願望を知ることで、ストレスの正体を探りより効果的な対応や予防（生き方や生活習慣づくり）ができます。さあ、いまからご一緒に考えましょう。


【講座スケジュール】
第1回 5月22日（水） 欲求と性格の心理学：5つの欲求と性格
第2回 5月29日（水） メンヘラと抑うつ性パーソナリティ、新型うつ病
第3回 6月 5日（水） 安全希求と依存性パーソナリティ、強迫性パーソナリティ
第4回 6月19日（水） 快楽希求と反社会性パーソナリティ、サディスティックパーソナリティ
第5回 6月26日（水） 自尊・尊敬欲求と自己愛性パーソナリティ、妄想性パーソナリティ

名前	杉山 崇
肩書き	神奈川大学人間科学部准教授
プロフィール	臨床心理士。精神医療、教育、福祉、産業など心理療法の各領域で心理職を務め、山梨英和大学准教授などを経て現職。厚生労働省指定事業の委員、日本認知療法学会役員など、公的な役も務める。趣味は子育て、家族経営、散歩、フットサル。家族で公園を散策するひとときが至福のとき。主な著書に『グズほどなぜか忙しい』（ナガオカ文庫）、『カウンセリングと援助の実際』（北樹出版）などがある。日産とコラボしたweb企画「こんなときに!ドライブトーク講座」も好評!