講座詳細情報
申し込み締切日:2011-01-14 / 芸術・文化
古典落語鑑賞講座 [1月開講]
- 開催日
- 2011年1月28日~2011年3月11日(金)
- 講座回数
- 全6回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,500円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【内容】
今回は、「浮世絵講座」をひと休みして、「落語講座」をやりたいと思っています。浮世絵同様、落語もかなり奥が深いので、楽しめると思います。「気分を変えて…」というつもりですが、講師が同じなので、変わらないかもしれません。しかし、「浮世絵」より「落語」の分だけ、面白くなると思います。
講座の副題を、あえて、「落語団菊爺ィ保存会」とします。その昔、歌舞伎のほうで、「昔の団十郎はよかった、昔の菊五郎はよかった」と懐かしみ「若手の役者なんか観たくもない」という嫌味な老人を、皮肉をこめて「団菊爺ィ」と呼びました。つまり理想は、「亡くなった古い役者は忘れて、もっと若手の役者を観るべきだ」という意味のようです。
そして、昨今の「落語ブーム」は、若手の噺家を追いかける若者や年輩のファンが増加しています。「落語団菊爺ィ」がいなくなり、理想の状態になったように見えます。しかし、私、「落語団菊爺ィ」の生き残りとしましては、大きな疑問を抱いています。
現代の落語ファンは、気に入ったひとりの噺家さんだけを聴いて、他の噺家さんの落語を聴こうともしない人が増えています。同じ噺を、いろいろな噺家さんの演じるのを聴くのも面白いものですし、どの演じ方が理想なのかを考えてみるのも楽しいものです。そして、「落語とは何か?」という問いに答えてみようと挑むことも重要です。
この講座では、昔の名人上手と言われた噺家さん達に焦点を当てて、落語を鑑賞したいと思います。ほとんどは故人の噺家さんです。鑑賞方法は、大画面で、落語のVTRを上映します。鑑賞後、講師の解説を交えて講義を進めていきます。VTR出演は、五代目古今亭志ん生、八代目桂文楽、六代目三遊亭圓生、八代目林家正蔵、五代目柳家小さん、三代目古今亭志ん朝を予定しています。
講座の目的は、絶滅寸前の「落語団菊爺ィ」の増加を目論んでいますが、……そんなことはどうでもいいから、「楽しく落語を聴きたい」「昔の噺家さんの落語を聴きたい」という方にも楽しめる講座にしたいと思います。
今回は、「浮世絵講座」をひと休みして、「落語講座」をやりたいと思っています。浮世絵同様、落語もかなり奥が深いので、楽しめると思います。「気分を変えて…」というつもりですが、講師が同じなので、変わらないかもしれません。しかし、「浮世絵」より「落語」の分だけ、面白くなると思います。
講座の副題を、あえて、「落語団菊爺ィ保存会」とします。その昔、歌舞伎のほうで、「昔の団十郎はよかった、昔の菊五郎はよかった」と懐かしみ「若手の役者なんか観たくもない」という嫌味な老人を、皮肉をこめて「団菊爺ィ」と呼びました。つまり理想は、「亡くなった古い役者は忘れて、もっと若手の役者を観るべきだ」という意味のようです。
そして、昨今の「落語ブーム」は、若手の噺家を追いかける若者や年輩のファンが増加しています。「落語団菊爺ィ」がいなくなり、理想の状態になったように見えます。しかし、私、「落語団菊爺ィ」の生き残りとしましては、大きな疑問を抱いています。
現代の落語ファンは、気に入ったひとりの噺家さんだけを聴いて、他の噺家さんの落語を聴こうともしない人が増えています。同じ噺を、いろいろな噺家さんの演じるのを聴くのも面白いものですし、どの演じ方が理想なのかを考えてみるのも楽しいものです。そして、「落語とは何か?」という問いに答えてみようと挑むことも重要です。
この講座では、昔の名人上手と言われた噺家さん達に焦点を当てて、落語を鑑賞したいと思います。ほとんどは故人の噺家さんです。鑑賞方法は、大画面で、落語のVTRを上映します。鑑賞後、講師の解説を交えて講義を進めていきます。VTR出演は、五代目古今亭志ん生、八代目桂文楽、六代目三遊亭圓生、八代目林家正蔵、五代目柳家小さん、三代目古今亭志ん朝を予定しています。
講座の目的は、絶滅寸前の「落語団菊爺ィ」の増加を目論んでいますが、……そんなことはどうでもいいから、「楽しく落語を聴きたい」「昔の噺家さんの落語を聴きたい」という方にも楽しめる講座にしたいと思います。
備考
詳しい講座日程は神奈川大学KUポートスクエアのホームページをご参照ください。
講師陣
名前 | 新藤 茂 |
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肩書き | 東京工芸大学大学院芸術学研究科講師 国際浮世絵学会常任理事 |
プロフィール | 1947年生まれ。東京理科大学理工学部数学科卒業。専門は、浮世絵・数学・落語・歌舞伎。第24回内山賞受賞(浮世絵研究/2005年度)。著書に『五渡亭國貞<役者絵の世界>』(グラフィック社)、『三代目澤村田之助』(ペヨトル工房・共著)、『図説「見立」と「やつし」<日本文化の表現技法>』(八木書店・共著)など。 |