大学公開講座のセカンドアカデミー

【自由学園明日館よりのご紹介】
　今、岡野先生から『古事記』を学ばなければ、失われてしまう「日本のこころ」を、多くの方に受け止めていただきたいと思います。
　いよいよ下つ巻に進もうとしています。仁徳天皇と石の比売皇后の激しく細やかな、愛情の歌ものがたり。人間的な葛藤や、歌謡に現れた抒情などの要素が多くなり、ここだけを取り出して読んでも楽しいところです。『万葉集』に納められた皇后の歌にもふれながら、岡野先生が魂を込めてお話し下さいます。


【講師からおすすめの言葉】
　『古事記』は日本最古の書物で、日本の神話、歴史、さらに日本人の生活の根源の情熱を表現した、豊かな文学の書でもあります。
　日本人としての活力に満ちた生活を生きるためにもまず読むべき本であり、祖先の心を継ぎながら未来に向かう歩みを確かにするためにも、深く学ぶべき書物であります。
　老いの力を傾けて、私自身ももう一度、『古事記』を皆さんと共に読んでみようと思います。

【教材】
いずれか1冊を各自でご用意ください。
１）『新訂古事記』武田祐吉・訳注　中村啓信・補訂解説　
　　　角川ソフィア文庫　角川書店　880円＋税　絶版
２）『新版古事記』中村啓信・訳注
　　　角川ソフィア文庫　角川書店　1,070円＋税

名前	岡野　弘彦
肩書き	国文学者、歌人、國學院大学名誉教授、日本芸術院会員
プロフィール	－