大学公開講座のセカンドアカデミー

本来人を生かすはずの宗教が、哲学性を失って盲目となると、人間にとって危険な存在になることがあります。反対に宗教を否定し自分の中だけで思考する哲学では、人間の限界を超えることができません。哲学と宗教、両軸によって世界と関わり続けたキリスト教思想史を用いて、閉塞感のある現代を見つめます。

【講師より】
善良な市民が従事していたホロコースト。悪夢のような現実を生き抜いた二人のユダヤ人哲学者E.レヴィナスとS.ヴェイユを中心に学びます。

【プログラム】
1回目 善と悪の関係：正義なる戦争はありえるのか？／ルドルフ・ヘスの人生より学ぶ。ホロコースト。大量殺人。
2回目 人間を支配する宗教、宗教に依存する人間／律法主義。宗教と哲学のバランス
3回目 自己啓発の罠：人間は実はわかりにくい存在／答えを自分の中に求めるか、自分の外に求めるか

名前	中村 穣
肩書き	飯能の山キリスト教会牧師／聖望学園聖書科非常勤講師／逃れの街ミニストリー代表／ウェスレー聖書神学大学大学院(在米)卒
プロフィール	著書『信じても苦しい人へ』いのちのことば社　2021年、『弱さと闇を照らす光』いのちのことば社　2022年