大学公開講座のセカンドアカデミー

　神は親しく地に呼びかけ、天地創造の初めから「神の国」の働きを始めて下さった。私たちも親しく神に応答し、この世界を良くする働きに参加しよう。そのための力も知恵も、すべて神が十字架の贖いによって与えてくださっている。
　そのような福音主義的信仰に基づいて、自由学園・婦人之友・友の会の創立者、羽仁もと子は喜びを持って生き生きと、さまざまな事業を切り開いてきました。その折々、書きとめた文章が『羽仁もと子著作集』としてまとめられています。今期は『思想しつつ、生活しつつ』の上巻から、彼女が聖書をどのように読み、生きる力を汲み取ったのかを味わい、私たち自身が「よく生きる」ための示唆に富む手掛かりを、考えてみたいと思います。


【プログラム】
　(1) 人生の受け止め方／巻頭言「生活難か生活易か」「唯今主義」
　(2) 理想の家庭／「人生と自由」「家庭円満の奥義」
　(3) 人生完成への道／「過失に対する考え方」「愛と寛容」「愛することの幸福」
　(4）結実に至る積極的生き方／「運の好い人悪い人」「運命は偶然か」
　(5) 世界を良くする方法と目的／「保全の力と進歩の力」「何のために働くか」
　(6) 生きる姿勢／「おさなごの如く」「われらの築くバベルの塔」

【教材】
・旧新約聖書（訳は問いません。書店で購入できます。各自でご用意下さい。）
・羽仁もと子著作集2巻『思想しつつ、生活しつつ（上）』
　　羽仁もと子著　新版　　婦人之友社刊　1500円+税

※引用聖書が新共同訳聖書(現代語訳)になりました。
※明日館向かいの婦人之友社受付にて購入できます。

名前	廣瀬　薫
肩書き	東京キリスト教学園（東京基督教大学）理事長
プロフィール	－