大学公開講座のセカンドアカデミー

自由学園・婦人之友・友の会の創立者、羽仁もと子の著作集が現代にもかけがえのない意義を持っていることを、広く多くの方に知っていただきたいと思います。彼女の生涯には、「真理に基づく高い思想」「誠実に取り組んだ実践」「その情熱の源泉である福音主義的信仰」を見ることができます。この三つが一つになったからこそ、力強く価値のある一生を送ることができたのではないでしょうか。現代の私たちが生きる上でも、彼女を生かした、この三つのものが、ぜひとも必要なのです。どれかを欠けば、独りよがりの生き方になったり、実践する力が枯渇したり、律法主義的な冷たい実践になったりしがちです。今回は、羽仁もと子著作集『自由・協力・愛』から、聖書にかかわる個所を取り上げ、彼女が聖書をどのように読み、生きる力を汲み取ったのかを味わい、私たち自身が「よく生きる」ための示唆に富む手掛かりを、考えてみたいと思います。

【プログラム】　全６回
(1)友の会とは何か／「友の会とは何ぞ」「友の会25年」
(2 )働く姿勢／「不義なる支配人のなししところ」「詩と田」
(3)東北と神の国／「人倫天倫」「家族日本をつくりましょう」
(4)新年への備え／「自由の翼をのべて」「いま暫くせば来るべき者来たらん遅からじ」
(5)本当の文化を造る／「世界史上に新日本を創造れ」「富国高文化」
(6)羽仁もと子の生涯の指し示すもの／「信頼」「解説（羽仁恵子）」

【教材】
・旧新約聖書(訳は問いません。書店で購入できます。各自でご用意下さい。)
・羽仁もと子著作集20巻『自由・協力・愛』羽仁もと子著　2010年新版　婦人之友社刊
　初版で文語体だった引用聖書が現代語になって読みやすくなりました。
　ご希望の方には初回に販売いたします。

名前	広瀬　薫
肩書き	日本同盟基督教団牧師（総主事）
プロフィール	東京キリスト教学園（東京基督教大学）理事長　　JTJ宣教神学校講師