大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
英文契約の基本的な構造と英文契約に特徴的な条項、表現、用語を理解することにより、それほど難解ではないレベルの英文契約を正しく理解し翻訳できる力を養うことを目標とする。

【講義概要】
レジメを用い、英文契約の基本構造、英文契約に特徴的な基本的条項、表現および用語を解説するとともに、具体的な条項例を引用し、その意味、解釈のポイント、翻訳の仕方などの解説を行う。なお、条項の解説においては、日本企業間の契約との相違点、あるいは日本語の契約の問題点の抽出も行うとともに、英文及び日本文の契約の背景にある民法等の法的な考え方についても、同時に考察する。

【主な講義内容】
[1日目]
講義全体の概要、英文契約の特殊性と読み方、不可抗力・約因、特徴的な用語 英文契約の基本構造、
前文、個別条項の読解(定義、当事者の関係、期間、解除等)

[2日目]
個別条項の読解(譲渡禁止、紛争解決、準拠法、完全合意、知的財産権、対価、支払、個別契約と基本契約等)

[3日目]
売買/販売店契約関連条項の読解(仕様、インコタームズ、保証、瑕疵担保、販売店の任命と競合禁止、
ミニマムパーチャス等)、秘密保持契約の主要条項の読解、ライセンス契約の主要条項の読解

【各回の講義予定】
第1回 2015/10/17(土) 講義全体の概要、英文契約の特殊性と読み方、不可抗力・約因、特徴的な用語
第2回 2015/10/31(土) 個別条項の読解2(譲渡禁止、紛争解決、準拠法、完全合意、等)
第3回 2015/11/14(土) 売買/販売店契約関連条項の読解(仕様、インコタームズ、保証、瑕疵担保、販売店の任命と競合禁止、ミニマムパーチャス等)

【ご受講に際して】
◆英和辞典の携行が望ましい。

【テキスト・参考図書】
参考図書
『取引・交渉の現場で役立つ 英文契約書の読み方』（かんき出版）（1，800円）（ISBN:978-4761260989）

名前	寺村 淳
肩書き	寺村総合法務事務所代表
プロフィール	1960年札幌生まれ。東京大学法学部卒業後、新日本製鐵(株)入社。製鉄所、EI事業本部[現新日鉄住金ソリューションズ(株)]等で契約法務、知的財産管理等を担当。退職後、英・和文契約専門の寺村総合法務事務所設立。著書に『これで納得!契約書のつくり方』など。また解説記事をビジネスロージャーナル、ビジネス法務各誌に掲載。