大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
外国からの観光客にボランティアでガイドをするために必要な英語を学ぶ入門コースです。従って、English for a Specific Purpose(ESP、固有の目的のための英語)ということになりますが、これまで学んだ英語をリフレッシュするのにも役立ちます。スピーキングが中心ですが、短い英文を読むこともあります。

【講義概要】
外国人観光客が電車の切符の買い方でまごついていたり、街角で地図を広げているのを見て、声をかけてあげたいと思ったことはないでしょうか。そうした外国からのお客さまに私たち市民一人ひとりがボランティア・ガイドとして手を差し伸べられれば素晴らしいことですね。ちょっとした思いやりの気持ちを英語で表現できれば、日本を旅する外国からのお客さまの心を豊かにすることができます。ささやかな異文化の出会いも生まれるでしょう。Little things go a long way.(小さなことが大きな効果を生む)です。
この講座では、具体的なシチュエーションを使って、英語によるボランティア・ガイドになるイロハを学びます。同時に、自分のことや日本について英語で表現する力を養います。ボランティアの意味や異文化の出会いについても考えてみたいと思います。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 1/10(土) （1）英語を話すときの二つのポイント ― 腹式呼吸とリズム
（2）自分のことを英語で話す
第2回 2015/ 1/17(土) （1）英語は誰のもの ― グローバル英語について
（2）駅で困っている外国人に声をかける
第3回 2015/ 1/24(土) （1）ボランティアは人助け+自分助け
（2）外国人に道順を教える
第4回 2015/ 1/31(土) （1）自分について話す
（2）電車で隣り合わせになった外国人と話す
第5回 2015/ 2/ 7(土) （1）日本文化について説明する
（2）東京の観光名所を案内する[1]
第6回 2015/ 2/14(土) （1）日本の歴史について説明する
（2）東京の観光名所を案内する[2]
第7回 2015/ 2/21(土) （1）日本社会について話す
（2）レストランで日本の食べ物について説明する
第8回 2015/ 2/28(土) （1）異文化の出会いとは
（2）宿さがしを手伝う

名前	寺地 五一
肩書き	翻訳家、東京経済大学元専任講師
プロフィール	1943年生まれ。東京外国語大学卒業後、同大学院修士課程修了。著書に『アメリカ一日一言』、訳書に『ノーム』、『去年を待ちながら』、『ウッドストック--1969年・夏の真実』、『マーシャン・インカ』、雑誌連載「私たちはなぜ先住民族について考えなければいけないか」など。長年国際交流ボランティアを続ける。