大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座の目標】　
大乗仏教の全体像を理解することは難しい。その理由はその根源を一つと考えることによる。本講座では大乗仏教の多様性をインド仏教の論争の中から分析し、その特徴を理解できるようにしたい。

【概要】
　大乗仏教とは何か、それはいつ、どこで、どのように成立したのか、これらの問いは現在でもホットな議論になっており、その議論自体が大乗仏教の一つの展開にもなっています。
春学期はこのような問題について、大乗仏教のアウトラインを中心に、大乗という概念やその中心思想を概説しました。
秋学期は、春学期には言及できなかった、大乗仏教をめぐる歴史的諸問題を3回に分けて紹介します。
　これらは大乗仏教が2000年にわたって繰り広げてきたものですが、今回のテーマは以下のようなものです。①大乗は仏説であるか否か、②三乗思想と一乗思想のちがいはどこにあるのか、③仏教はどのような人によって伝承されたのか、④大乗仏教の礼拝対象についてなどです。この講義によって、春学期より一歩踏み込んで、大乗仏教の姿を明確に理解できるようになることを目指します。

日程：
第1回 10月07日（土） 大乗仏説・非仏説論
第2回 10月21日（土） 大乗仏教の三乗・一乗思想
第3回 10月28日（土） 大乗仏教の伝承者

開催場所： 「受講証」メールに記載（3日前迄にメールで配信）　
申込・振込期間：9月4日（月）～9月27日（水）

名前	渡辺 章悟
肩書き	東洋大学名誉教授
プロフィール	－