大学公開講座のセカンドアカデミー

講座の目標：
大乗仏教の宗教的特質を、思想や美術・文化の側面から分析し、大乗仏教の概要とその全体像を理解できるようになることを目指します。

　大乗仏教は、どのように成立したのか、これらの問いは現在でもホットな議論になっており、その議論自体が大乗仏教の一つの展開にもなっています。
　本講義では、大乗仏教の起源と成立の問題について、これまでの定説や近年の新説にいたるまでの状況を紹介します。
　次いで、大乗という呼称とその主張がどのように変遷してきたのかを説明いたします。さらに、実際に大乗仏教の代表的経典である、般若経や法華経、阿弥陀経などの重要な章句を解説しながら、①大乗経典の成立、②大乗の特徴とその思想、③法滅と授記、④悟りの智慧の展開、⑤第二の転法輪、⑥菩薩思想といった、大乗仏教を貫く中心思想を解説します。
　このことによって、これまでなんとなく考えていた大乗仏教の姿が明確に理解できるようになります。

日程：
第1回　5月13日（土） 大乗仏教のスケッチ
第2回　5月27日（土） 大乗仏教の起源と発展
第3回　6月10日（土） 大乗仏教の中心思想

名前	渡辺 章悟
肩書き	東洋大学元文学部教授
プロフィール	－