講座詳細情報
申し込み締切日:2024-02-06 / スキル / 学内講座コード:23AWA09
【オンライン】ビジネスパーソンにこそ知ってほしい教養講座 先人に学ぶ、視野を広げる思考力
- 開催日
- 2月13日(火)~3月5日(火)
- 講座回数
- 4
- 時間
- 18:30~20:00
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 18,000円
- 定員
- 50
- 補足
講座詳細
社会やビジネスの在り様が日々大きく変わるなかで、ビジネスパーソンには専門性の高い知識だけではなく、普遍的な知識が必要とされています。MBAで倫理が主要科目とされていることからもわかるように、ビジネスパーソンにとって、しっかりとした軸を持ち思考する力を身につけることが必須です。その思考力を養うための一助となるのが教養です。
様々な分野の教養を学ぶことで、自身の視野を広げる力や物事を多面的に思考する力を身につけることができます。
さらに、豊かな教養は、精神的支柱として、先が見通せない時代を生きるビジネスパーソンの支えになります。
本講座では、経済学や哲学・倫理等、幅広い分野の専門家から、普遍的なテーマをもとに様々な角度からお話いただくことで、ビジネスパーソンとしての幅を広げる応用力を身につけることを目的としています。
【第1回 問いを深め本質を突き詰める「哲学シンキング」入門 講師:吉田 幸司 氏】
唯一の正解があるわけではない今日、自ら「問い」を立て、本質的課題を見極める重要性が高まっています。社会課題や企業の存在意義を考えるにも、「より善い社会とは?」「幸せな生活とは?」といった抽象的な問いに向き合う哲学的態度が必要不可欠です。
講師が代表取締役社長を務めるクロス・フィロソフィーズ株式会社は、日本初の「哲学コンサルティング企業」として、哲学の知見や思考法を活用した事業を展開してきました。
本講座では、哲学とビジネスの最新動向を紹介するとともに、物事の本質を掘り下げる「哲学シンキング」について解説します。
参考図書:吉田幸司『哲学シンキング』、マガジンハウス、2020年。
【第2回 アダム・スミスに学ぶ共感の経済―目指すべき社会を考える― 講師:堂目 卓生 氏】
近代経済学の父とも呼ばれるアダム・スミスの代表作『国富論』は世界的に有名ですが、スミスのもうひとつの著作『道徳感情論』についてはご存知でしょうか。
道徳感情論は倫理学に関する本であり、国富論の思想的基盤となっています。
アダム・スミスは『道徳感情論』のなかで、他者への「共感」の必要性を説き、共感が市場経済を機能させるための条件であると述べています。『道徳感情論』を読むことにより、「自由放任主義者」というスミスのイメージは誤解であったと気が付きます。
また、この「共感」こそが、経済の複雑化、気候変動、所得格差、伝染病、紛争等、厳しさを増す日本や世界を持続させるために必要とされる重要な要素であると言えます。
本講座では、アダム・スミス研究の第一人者として知られる講師をお招きして、共感に基づく経済を学ぶとともに、これからの時代を生きていくために私たちが目指すべき社会について考察します。
【第3回 ヘーゲル弁証法と「考え抜く力」 講師:川瀬 和也 氏】
ヘーゲル哲学は、「弁証法」のキーワードで知られています。弁証法というと、「正反合」のフレームワークを通じて、ある種の折衷案を作っていく方法論といったイメージが一般的でしょう。ともすると、そういった図式的な整理をしたことに、ヘーゲル哲学の功績があると思われている方も多いかもしれません。
しかし実際のヘーゲルの文章の中で「正反合」の図式が展開されることはありません。むしろヘーゲル哲学は、そうした「フレームワーク」や「図式」による整理を拒み、困難な状況を手探りで進んでいくような性格を持っています。
本講座では、ヘーゲルの弁証法的思考の実相を追いかけることで、「正反合」とはひと味違う、ヘーゲルの「考え抜く力」に迫っていきます。
【第4回 ゲーテの「仕事」観―小説『若きウェルテルの悩み』を通して考える― 講師:浅井 英樹 氏】
ドイツの文豪ゲーテの『若きウェルテルの悩み』(1774年)は恋愛小説として有名ですが、主人公ウェルテルの、仕事や人生をめぐる思索や、職場での悪戦苦闘ぶりもリアルに描かれています。
18世紀に書かれた小説ですが、個人と社会の関係についてのゲーテの深い考察は、現代に生きる私たちにとってもさまざまな示唆に富んでいます。
この小説を読むことを通して、「働く」こと、そして「生きる」とは何かについて考えてみたいと思います。
【キャンセルポリシー】
キャンセル料は受講申し込み完了後から発生しますので、ご注意ください。必ず、受講お申し込み前に東京理科大学オープンカレッジ受講規約〈https://web.my-class.jp/manabi-tus/asp-webapp/jsp/web/tus/base/kiyaku.jsp〉でご確認ください。
様々な分野の教養を学ぶことで、自身の視野を広げる力や物事を多面的に思考する力を身につけることができます。
さらに、豊かな教養は、精神的支柱として、先が見通せない時代を生きるビジネスパーソンの支えになります。
本講座では、経済学や哲学・倫理等、幅広い分野の専門家から、普遍的なテーマをもとに様々な角度からお話いただくことで、ビジネスパーソンとしての幅を広げる応用力を身につけることを目的としています。
【第1回 問いを深め本質を突き詰める「哲学シンキング」入門 講師:吉田 幸司 氏】
唯一の正解があるわけではない今日、自ら「問い」を立て、本質的課題を見極める重要性が高まっています。社会課題や企業の存在意義を考えるにも、「より善い社会とは?」「幸せな生活とは?」といった抽象的な問いに向き合う哲学的態度が必要不可欠です。
講師が代表取締役社長を務めるクロス・フィロソフィーズ株式会社は、日本初の「哲学コンサルティング企業」として、哲学の知見や思考法を活用した事業を展開してきました。
本講座では、哲学とビジネスの最新動向を紹介するとともに、物事の本質を掘り下げる「哲学シンキング」について解説します。
参考図書:吉田幸司『哲学シンキング』、マガジンハウス、2020年。
【第2回 アダム・スミスに学ぶ共感の経済―目指すべき社会を考える― 講師:堂目 卓生 氏】
近代経済学の父とも呼ばれるアダム・スミスの代表作『国富論』は世界的に有名ですが、スミスのもうひとつの著作『道徳感情論』についてはご存知でしょうか。
道徳感情論は倫理学に関する本であり、国富論の思想的基盤となっています。
アダム・スミスは『道徳感情論』のなかで、他者への「共感」の必要性を説き、共感が市場経済を機能させるための条件であると述べています。『道徳感情論』を読むことにより、「自由放任主義者」というスミスのイメージは誤解であったと気が付きます。
また、この「共感」こそが、経済の複雑化、気候変動、所得格差、伝染病、紛争等、厳しさを増す日本や世界を持続させるために必要とされる重要な要素であると言えます。
本講座では、アダム・スミス研究の第一人者として知られる講師をお招きして、共感に基づく経済を学ぶとともに、これからの時代を生きていくために私たちが目指すべき社会について考察します。
【第3回 ヘーゲル弁証法と「考え抜く力」 講師:川瀬 和也 氏】
ヘーゲル哲学は、「弁証法」のキーワードで知られています。弁証法というと、「正反合」のフレームワークを通じて、ある種の折衷案を作っていく方法論といったイメージが一般的でしょう。ともすると、そういった図式的な整理をしたことに、ヘーゲル哲学の功績があると思われている方も多いかもしれません。
しかし実際のヘーゲルの文章の中で「正反合」の図式が展開されることはありません。むしろヘーゲル哲学は、そうした「フレームワーク」や「図式」による整理を拒み、困難な状況を手探りで進んでいくような性格を持っています。
本講座では、ヘーゲルの弁証法的思考の実相を追いかけることで、「正反合」とはひと味違う、ヘーゲルの「考え抜く力」に迫っていきます。
【第4回 ゲーテの「仕事」観―小説『若きウェルテルの悩み』を通して考える― 講師:浅井 英樹 氏】
ドイツの文豪ゲーテの『若きウェルテルの悩み』(1774年)は恋愛小説として有名ですが、主人公ウェルテルの、仕事や人生をめぐる思索や、職場での悪戦苦闘ぶりもリアルに描かれています。
18世紀に書かれた小説ですが、個人と社会の関係についてのゲーテの深い考察は、現代に生きる私たちにとってもさまざまな示唆に富んでいます。
この小説を読むことを通して、「働く」こと、そして「生きる」とは何かについて考えてみたいと思います。
【キャンセルポリシー】
キャンセル料は受講申し込み完了後から発生しますので、ご注意ください。必ず、受講お申し込み前に東京理科大学オープンカレッジ受講規約〈https://web.my-class.jp/manabi-tus/asp-webapp/jsp/web/tus/base/kiyaku.jsp〉でご確認ください。
備考
【対象】社会人一般
講師陣
名前 | 吉田 幸司 |
---|---|
肩書き | クロス・フィロソフィーズ株式会社 代表取締役社長/博士(哲学) |
プロフィール | - |
名前 | 堂目 卓生 他 |
---|---|
肩書き | 大阪大学大学院 経済学研究科 教授/経済学博士 |
プロフィール | - |