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講座詳細情報

申し込み締切日:2015-11-30 / 健康・医療:健康・介護

身体と環境へのまなざし 第3回 (丹沢山地の森林衰退) 《ユニコムプラザさがみはら》

主催:東海大学生涯学習講座事務局東海大学 ユニコムプラザさがみはら(神奈川県)]
問合せ先:東海大学生涯学習講座事務局 TEL:0463-50-2202  ※メールの場合はお問い合わせフォーム(https://ssl.action-compass.jp/tokai/inquiry/)よりご連絡ください。
開催日
12/11(金)
講座回数
1回
時間
18:30~20:00
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
500円
定員
50
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

第3回は「丹沢山地の森林衰退」として、神奈川県民にとって身近な自然である丹沢山地のブナ林で起きている樹木の枯死について紹介します。
ブナ林は多様な生物の生活場所であるだけでなく、川や海ともつながりをもち、私たちの生活を支えるさまざまな生態系サービスを提供してくれます。しかし、近年は樹木の枯死が急増し草地が拡大するなど、植生の退行が深刻になってきました。その原因として、これまで考えられてきた大気汚染やシカの増加に加え、ブナハバチなどの食葉性昆虫による食害の影響があげられます。
今回は、このブナ林を構成する樹木のひとつである、シウリザクラという神奈川県では希少なサクラの問題を中心に取り上げます。シウリザクラは丹沢山地を分布の南限とし、ごく限られた場所にコロニーを形成して生育するサクラです。この植物の葉だけしか食べないグルメな昆虫がサクラスガ(桜巣蛾)で、その幼虫は集団で葉を巻き込んでアメリカシロヒトリのような網巣を作ります。ここ20年の間に幼虫の大量発生が何度も繰り返され、寄主であるシウリザクラを枯死させているのです。シウリザクラが絶滅すれば、サクラスガの絶滅にもつながります。
このため、両種の共存を目指して神奈川県と共同で保全に取り組んでいます。このような身近な生態系で起きている問題をわかりやすくお話しします。

備考

受講料500円(キャンセルに伴う返金は対象外となります)

申込期間10月26日(月)〜11月30日(月)

講師陣

名前 谷 晋
肩書き 東海大学総合教育センター教授
プロフィール 筑波大学大学院生物科学研究科(現・生命環境科学研究科)修了。理学博士。専門は動物生態学。20年以上にわたり丹沢山地に通っています。ブナ林を衰退させているブナハバチやサクラスガなどの食葉性昆虫の生活史やその食害と樹木の枯死について研究してきました。現在は神奈川県と共同でブナやシウリザクラの保全のための対策を検討しています。
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